ベクターワークスTips
役に立たないデータを公開するより、少しは役に立つ使い方を紹介します。
座標面積表をエクセルにて作成して、VectorScriptにて取り込むと敷地図になる方法です。

ADS-3Dデータのダウンロードと建築情報TOPへ
Free Collection of 3D Material-無料3D素材と背景&テクスチャへ 
土木施工管理技士の実力診断-試験問題に挑戦へ

建築施工管理技士の実力診断-試験問題に挑戦へ
管工事施工管理技士の実力診断-試験問題に挑戦へ
造園施工管理技士の実力診断-試験問題に挑戦へ
建築士の実力診断-試験問題に挑戦へ 建築設備士の実力診断-試験問題に挑戦へ
福祉住環境コーディネーターの実力診断-試験問題に挑戦へ
消防設備士・危険物取扱者の実力診断-試験問題に挑戦へ



私が作ったエクセル表です。
よろしければどうぞ。

登記簿などに座標にて面積算定されたデータがあります。
単に数値の羅列ではありません。
このデータにて敷地図を作図出来れば非常に正確な敷地図が作成できます。

左表の赤い枠の中にデータを入力していきます。
正しく入力出来れば地積に正確な面積が表示されます。

この表は最終行に基点座標を入力してください。
これによって辺の長さなど、計算されます。


単位をメートルにしています。数値入力時に注意してください。

さて、使用するのはx、y列のデータです。基点は0.000、0.000ですね。
これらの測点データをCADなどのXY軸にポイントを置いてやると、それぞれの測点になるので多角形ツールなどで結べば敷地図が出来ます。

これでも充分使用できますが、ベクターワークスにはスクリプトがあります。上手に利用出来たら自動的に敷地図が出来るかもしれませんね。

そこで・・・

表の右に自動的にベクタースクリプトが出てくるように仕組みを作ってみました。
ClosePolyからEndPolyまでをコピーします。
列はMからPまでをコピーします。

さて、次にテキストエディタを起動してください。
私はWindwsなので「メモ帳」を起動してみました。
Macでもテキストツールがありますよね。
何でも結構ですので起動してみます。

コピーした部分をテキストエディタに貼り付けます。
それから、使用しない部分を削除します。
今回の場合は

AddPoint(0, 0); の行と、
#VALUE! NameObject(''); #VALUE! #VALUE!
と表示されている部分です。
ここは使用しません。

そしてこのメモを保存します。

名前は適当につけてください。
解りやすい場所へ保存します。
そしてVectorWorksを起動します。

新規作成で設定するのはレイヤ設定で縮尺を1:100以上にします。敷地を描くのですから、当然ですね。
大きな敷地なら縮尺を1:300とか必要に応じて変えてください。
次に、頂点部分に配置するシンボルを一つ登録します。
名前を「頂点」 丸型でしてみました。直径100程度かな。


次に保存したテキストを読み込みます。
ファイル→取り込む→VectorScript
です。
すると・・・
敷地図が作成されました。
頂点には丸型が配置され、
頂点にポイント名が付きます。

注意
座標にて入力された敷地図は左右反転しています。
必ずミラーツールにて反転してください。

VectorScriptはVectorWorksのエディタでも使用可能ですが、はっきり言って使用感は悪いです。
表もVectorWorksには付いていますが、これも使用しやすいとはお世辞にも言えません。
かなりの悪口ですが、私の私見ですから怒らないでください。

でも、優れた機能は使わない手はありません。使用しやすいように使ってみればいいと思いますよ。

今回使用したVectorScriptの解説
ClosePoly; 多角形を閉じる命令文です。

BeginPoly; 多角形のスタートです

EndPoly; 多角形の終了宣言です

AddPoint(0, 0); 頂点の座標位置を表します。(VW10)
VectorWorksのバージョンによっては「AddPoly」となっています。上手に動かない場合、変更してみてね。

NameObject('198'); 頂点に名前を付ける命令文です。「('198')」は、例文にて使用した頂点名にしています。

Symbol('頂点', 0, 0, 0); 頂点にシンボルを置くスクリプトです。シンボル名をここで指定しています。
シンボルが最初に登録していないと当然ながらシンボルが配置されません。
次の0,0,0ですが、最初の2つはXY座標、3つめの数値0はシンボルの配置される角度です。

NameClass('文字'); 頂点に配置される名称のクラス名を指定しています。
これを指定しなければ「一般」クラスで作図されますが、
名称が頂点とダブるので、別クラスの方が動かしたりとか編集しやすいようにするためです。

TextOrigin(0,0); テキストの配置されるXY座標を指定します。同一点にしています。

BeginText;'198'EndText; テキストの指定開始; テキスト名 テキスト指定の終了; です。

使用しやすいように改変していただいて結構です。又、今回の検証はVectorWorks10 Excel2003です。バージョンによって使用出来ないかもしれません。

エクセルの式
D列 F列
=IF(ISBLANK(C4),"",C$4-C4) =IF(ISBLANK(E4),"",E$4-E4)
D4,F4は基点なので必ず0ですね。これを下までコピーします。

G列5行
=IF(C5=0,"",SQRT(POWER(D4-D5,2)+POWER(E4-E5,2))) SQRTはルート関数 POWERは、べき乗関数ですね。
三角関数を利用して辺の長さを出しています。

H列5行
=IF(E5=0,"",(C5-C4)*(E4+E5)) 座標値から倍面積を求める式です。

あとはSUM関数にて集計します。倍面積ですから、正式な面積は1/2ですよ。
DownLord  参考となるエクセル表 と VectorWorksシートです。圧縮していますので解凍して使用してください。

ADS-3Dデータのダウンロードと建築情報TOPへ 
Free Collection of 3D Material-無料3D素材と背景&テクスチャへ 
土木施工管理技士の実力診断-試験問題に挑戦へ