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後期建築」で受検する方が解答する問題
〔No.1〕〜〔No.14〕 までの14問題のうちから9問題を選択し、解答してください。
〔No.15〕〜〔No.17〕 までの3問題は、全問題解答してください。
〔No.18〕〜〔No.25〕 までの8問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
〔No.26〕〜〔No.35〕 までの10問題は、全問題解答してください。
〔No.36〕〜〔No.50〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。





イ. 全受検種別共通(全員が解答)
※ 問題番号〔No.1〕〜〔No.14〕までの14問題のうちから9問題を選択し、解答してください。


No1 湿度及び結露に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 露点温度とは、絶対湿度が100 %になる温度である。
2 冬季暖房時に、室内側から入った水蒸気により壁などの内部で生じる結露を内部結露という。
3 冬季暖房時に、室内の水蒸気により外壁などの室内側表面で生じる結露を表面結露という。
4 絶対湿度とは、乾燥空気1 kgと共存している水蒸気の質量である。

解答と解説: 

答え--- 1
露点温度とは、相対湿度が100 %になる温度である。絶対湿度は気積に対する湿度なので温度変換しても変わらないもの。露天温度は温度により異なるものである。


No2 照明に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 光源の光色は色温度で表され、単位はK(ケルビン)である。
2 一般に直接照明による陰影は、間接照明と比べて濃くなる。
3 照度は、点光源からある方向への光の強さを示す量である。
4 タスク・アンビエント照明は、全般照明と局部照明を併せて行う方式である。

解答と解説: 

答え--- 3
点光源からある方向への光の強さを示す量は光度である。
照度は単位面積あたりの光の量のことである。


No3 色に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 色の膨張や収縮の感覚は、一般に明度が高い色ほど膨張して見える。
2 同じ色でもその面積が大きいほど、明るさや、あざやかさが増して見える。
3 補色を対比すると、同化し、互いにあざやかさが失われて見える。
4 暖色は、寒色に比べ一般に近距離に感じられる。

解答と解説: 

答え--- 3
補色対比とは、補色同士を配色した時、お互いに色みを強調して、より鮮やかさが強調されて見えることをいう。



No4 木造在来軸組構法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 構造耐力上必要な軸組の長さの算定において、9 cm角の木材の筋かいを片側のみ入れた軸組の軸組長さに乗ずる倍率は3とする。
2 構造耐力上主要な部分である柱の有効細長比は、150 以下とする。
3 3階建の1階の構造耐力上主要な部分である柱の断面は、原則として、小径13.5 cm 以上とする。
4 圧縮力を負担する木材の筋かいは、厚さ1.5 cm 以上で幅9 cm以上とする。

解答と解説: 

答え--- 4
厚さ1.5cmの筋かいは引張を負担するものである。圧縮力を負担するのは厚さ3cm以上、幅9cm以上のものである。(建築基準法施行令第45条2項)


No5 鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 鉄筋は、引張力だけでなく圧縮力に対しても有効に働く。
2 梁のせん断補強筋をあばら筋という。
3 柱のせん断補強筋は、柱の上下端部より中央部の間隔を密にする。
4 コンクリートの設計基準強度が高くなると、鉄筋のコンクリートに対する許容付着応力度は高くなる。

解答と解説: 

答え--- 3
柱のせん断補強筋(フープ筋)は、梁等の横架材から上方又は下方の柱径の2倍までは10cm以下、その他中央部などは15cm以下の規定が(建築基準法施行令77条3号)あるように、上下端部の感覚の方が密である。





No6 鉄骨構造の接合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 高力ボルト摩擦接合は、高力ボルトで継手部材を締め付け、部材間に生じる摩擦力によって応力を伝達する接合法である。
2 普通ボルトを接合に用いる建築物は、延べ面積、軒の高さ、張り間について、規模の制限がある。
3 溶接と高力ボルトを併用する継手で、高力ボルトを先に締め付ける場合は両方の許容耐力を加算してよい。
4 隅肉溶接は、母材の端部を切り欠いて開先をとり、そこに溶着金属を盛り込んで溶接継目を形づくるものである。

解答と解説: 

答え--- 4
隅肉溶接は開先をとらずにそのまま溶接する。開先(スカラップ)などを設ける場合は突き付け溶接などの場合である。


No7 地盤及び基礎構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 直接基礎は、基礎スラブの形式によって、フーチング基礎とべた基礎に大別される。
2 水を多く含んだ粘性土地盤では、圧密が生じにくい。
3 洪積層は、沖積層に比べ建築物の支持地盤として適している。
4 複合フーチング基礎は、隣接する柱間隔が狭い場合などに用いられる。

解答と解説: 

答え--- 2
透水性の低い粘土のような土が外力を受け、その間隙の水を排出しつつ長時間かかって体積が減少していくような現象を圧密というので生じる。

No8 部材の応力度及び荷重の算定とそれに用いる係数の組合せとして、最も不適当なものはどれか。
1
引張応力度の算定断面  ……  二次半径
2
曲げ応力度の算定  ……  断面係数
3
せん断応力度の算定  ……  断面一次モーメント
4
座屈荷重の算定  ……  断面二次モーメント

解答と解説: 

答え--- 1
引張応力度の算定断面は断面係数が適当。
断面二次半径は座屈など圧縮の検討に用いる係数である。


No9 図に示す片持ち梁に等変分布荷重が作用したとき、C点に生じる応力の値として正しいものはどれか。
 
1 せん断力は、3 kNである。
2 せん断力は、9 kNである。
3 曲げモーメントは、4.5 kN・m である。
4 曲げモーメントは、13.5 kN・m である。

解答と解説: 

答え--- 4
荷重はW=wl/2=3×3/2=4.5kN=せん断力である。
曲げモーメントだが、荷重w位置は三角形荷重1/3なのでAより2mの位置、よってC点までの距離は3mである。よって曲げモーメントは3×4.5=13.5kN・mが正しい。


No10 図に示す片持ち梁に集中荷重P が作用したときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。
ただし、曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。
 
1
2
3
4

解答と解説: 

答え--- 1
縦材に対して反対側の三角形が荷重。その位置からは一定になっている。




No11 コンクリートに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 コンクリートは、不燃材料であり、長時間火熱を受けても変質しない。
2 コンクリートの圧縮強度が高くなるほど、ヤング係数は大きくなる。
3 コンクリートは、大気中の炭酸ガスやその他の酸性物質の浸透によって徐々に中性化する。
4 コンクリートの線膨張係数は、鉄筋とほぼ同じである。

解答と解説: 

答え--- 1
コンクリートも火災などで長期に加熱した場合、組織は緩み熱応力によりひび割れが発生し劣化する。


No12 日本工業規格(JIS)に規定するセラミックタイルに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 セラミックタイルの成形方法による種類には、押出し成形とプレス成形がある。
2 セメントモルタルによる外壁タイル後張り工法で施工するタイルの裏あしの形状は、あり状としなくてもよい。
3 裏連結ユニットタイルの裏連結材は、施工時にそのまま埋め込む。
4 うわぐすりの有無による種類には、施ゆうと無ゆうがある。

解答と解説: 

答え--- 2
外壁タイル後張り工法の裏あしの形状は、剥がれ落ちにくいようにテーパーとなる「あり形状」が望ましい。


No13 シーリング材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 ポリウレタン系シーリング材は、施工時の気温や湿度が高いと発泡のおそれがある。
2 シリコーン系シーリング材は、耐候性、耐久性に優れている。
3 アクリルウレタン系シーリング材は、ガラス回り目地に適している。
4 成分形シーリング材は、施工直前に基剤、硬化剤などを練り混ぜて使用する。

解答と解説: 

答え--- 3
ガラス回り目地にはシリコン系のシーリング材とする。ウレタン系シーリングなどは暴露状態では変質し又、時間経過するとヘタるのでガラス部分には使用できない。


No14 ボード類の一般的な性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 インシュレーションボードは、断熱性に優れている。
2 シージングせっこうボードは、普通せっこうボードに比べ吸水時の強度低下が少ない。
3 ロックウール化粧吸音板は、吸音性、耐水性に優れている。
4 木毛セメント板は、断熱性、吸音性に優れている。

解答と解説: 

答え--- 3
ロックウール化粧吸音板に耐水性は殆ど無い。湿度が高い場所に使用すると吸水して重くなり、落下等の危険性が増大する。






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