Page3

前期建築」で受検する方が解答する問題
〔No.1〕〜〔No.14〕 までの14問題のうちから9問題を選択し、解答してください。
〔No.15〕〜〔No.17〕 までの3問題は、全問題解答してください。
〔No.18〕〜〔No.25〕 までの8問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
〔No.26〕〜〔No.35〕 までの10問題は、全問題解答してください。
〔No.36〕〜〔No.50〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。







No26 鉄筋コンクリート造の外壁乾式工法による張り石工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 入隅で石材がのみ込みとなる部分は、目地位置より20mmを表面仕上げと同様に仕上げた。
2 ファスナー部分は、固定のため、張り石と躯体のすき間に取付け用モルタルを充填した。
3 石材間の一般目地は、目地幅を10 mmとしてシーリング材を充填した。
4 幅木は、衝撃対策のため、張り石と躯体のすき間に裏込めモルタルを充填した。

解答と解説: 

答え--- 2
乾式工法では基本的にモルタル充填の工法は採用しない。


No27 ステンレス板の表面仕上げの説明として、最も不適当なものはどれか。
1 No.2B は、冷間圧延して熱処理、酸洗した後、適度な光沢を与えるために軽い冷間圧延をした仕上げである。
2 ヘアラインは、冷間圧延して光輝熱処理を行い、さらに光沢を上げるために軽い冷間圧延をした仕上げである。
3 エッチングは、化学処理により研磨板に図柄や模様を施した仕上げである。
4 鏡面は、研磨線がなくなるまでバフ仕上げをした最も反射率の高い仕上げである。

解答と解説: 

答え--- 2
ヘアライン仕上げ(HL)は一方向へ髪の毛程度の細いラインが出るようにして磨いた仕上げ方法。150〜200番の研磨ベルトで長く連続した研磨目をつけた表面として仕上げる。
冷間圧延して光輝熱処理を行い、さらに光沢を上げるために軽い冷間圧延をした仕上げは、鏡面仕上げの手前状態(BA)である。



No28 仕上塗材仕上げに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 各工程ごとに用いる下塗材、主材及び上塗材は、同一製造所のものとした。
2 仕上塗材の付着性の確保や目違いの調整のため、下地コンクリート面にセメント系下地調整塗材を使用した。
3 シーリング面への仕上塗材仕上げは、塗重ね適合性を確認し、シーリング材の硬化後に行った。
4 複層仕上塗材の仕上げ形状を凹凸状とするため、主材基層、主材模様及び上塗りをローラー塗り工法とした。

解答と解説: 

答え--- 4
凹凸状で仕上げる場合、通常は主材、模様、上塗り共に吹き付けで仕上げる。ローラーでは塗りムラが発生する恐れがある。



No29 建具金物に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 モノロックは、内外の握り玉の同一線上で施解錠ができる錠で、押しボタンやシリンダーが設けられている。
2 グラビティヒンジは、扉側と枠側のヒンジ部の勾配を利用し、常時開又は常時閉鎖の設定ができる。
3 ピボットヒンジは、床に埋め込まれる扉の自閉金物で、自閉速度を調整できる。
4 ドアクローザは、開き戸の自閉機能と閉鎖速度制御機能を有している。

解答と解説: 

答え--- 3
ピボットヒンジは、扉の上下に用いてある丁番の一種である。床に埋め込んであるのは「フロアヒンジ」である。



No30 塗装工事の素地ごしらえに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 透明塗料塗りをする木部面に著しい色むらがあったため、着色剤を用いて色むら直しを行った。
2 けい酸カルシウム板面の吸込み止めは、穴埋めやパテかいの後に塗布した。
3 ALCパネル面の吸込み止めは、下地調整前に全面に塗布した。
4 鉄鋼面の錆及び黒皮は、サンドブラストで除去した。

解答と解説: 

答え--- 2
ケイカル板の吸込み止めは素地ごしらえ、穴埋め等の前に行う。






No31 床のフローリング張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 体育館の壁とフローリングボードの取合いは、すき間が生じないように突き付けた。
2 根太張り工法で釘打ちと併用する接着剤は、エポキシ樹脂系接着剤とした。
3 根太張り用のフローリングボードは、根太上に接着剤を塗布し、雄ざねの付け根から隠し釘留めとした。
4 張込み完了後の表面に生じた目違いは、養生期間を経過した後、サンディングした。

解答と解説: 

答え--- 1
体育館は床の振動等が発生することが考えられ、壁を床仕上げと隙間無く仕上げると壁に振動等が伝わりやすく好ましくない。10mm程度の隙間を設けてゴムパッキンやシール材で処置する。


No32 外壁の押出成形セメント板張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 パネルの取付け金物(Zクリップ)は、下地鋼材にかかり代を30 mm以上確保して取り付けた。
2 パネルの取付け金物(Zクリップ)は、取付けボルトがルーズホールの中心に位置するように取り付けた。
3 幅600 mmのパネルに設ける欠込み幅は、300 mm以下とした。
4 工事現場でのパネルへの取付けボルトの孔あけは、振動ドリルを用いて行った。

解答と解説: 

答え--- 4
押出成形セメント板への加工は、振動や衝撃を与えると破損の原因となりやすい。




※ 問題番号〔No.33〕〜〔No.42〕までの10問題は、全問題を解答してください。


No33 事前調査や準備作業に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 敷地境界標石があったが、関係者立会いの上、敷地境界の確認のための測量を行うこととした。
2 地業工事で振動が発生するおそれがあるため、近隣の商店や工場の業種の調査を行うこととした。
3 相互チェックできるように木杭ベンチマークを複数設けたため、周囲の養生柵を省略することとした。
4 既存の地下埋設物を記載した図面があったが、位置や規模の確認のための掘削調査を行うこととした。

解答と解説: 

答え--- 3
ベンチマークは絶対に動かないようにする工夫が必要。又、複数設けた場合はどれが基準になるのかわからなくなるので、絶対に動かない既存築造物などに設けることが望ましい。





No34 仮設計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 ガスボンベ置場は、小屋の壁の1面は開放とし、他の3面の壁は上部に開口部を設けることとした。
2 工事現場の敷地周囲の仮囲いに設置する通用口には、内開き扉を設けることとした。
3 所定の高さを有し、かつ、危害を十分防止し得る既存の塀を、仮囲いとして使用することとした。
4 工事ゲートの有効高さは、鉄筋コンクリート造の工事のため、最大積載時の生コン車の高さとすることとした。

解答と解説: 

答え--- 4
生コン車の場合、空荷のほうが車高が高い。積載時は車高が下がっているので最大積載時の生コン車の高さとすると荷降ろし後の生コン車が高さに抵触する恐れがある。


No35 建築工事に係る提出書類とその提出先に関する記述として、不適当なものはどれか。
1 掘削深さが10 m以上である地山の掘削を行うため、建設工事計画届を労働基準監督署長に提出した。
2 仮設のゴンドラを設置するため、ゴンドラ設置届を労働基準監督署長に提出した。
3 延べ面積が10 m2を超える建築物を除却するため、建築物除却届を労働基準監督署長に提出した。
4 常時10 人の労働者が従事する事業で附属寄宿舎を設置するため、寄宿舎設置届を労働基準監督署長に提出した。

解答と解説: 

答え--- 3
建築物除却届は建築主事を経由して都道府県知事に提出する。







TOP
次のページへ
令和01年度前期2級建築施工管理技士 学科問題No1
学科問題No2
学科問題No3
学科問題No4