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アルカリ骨材反応に関する記述のうち誤っているものはどれか。 |
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アルカリ骨材反応は,アルカリ金属イオンと反応性のシリカ鉱物が反応し,水ガラスと呼ばれる物質を作り,この物質が膨張圧となり,ひび割れを発生させるものである。 |
A |
アルカリ骨材反応を抑制する対策の一つとして,高炉セメントB種又はC種を使用する方法がある。 |
B |
アルカリ骨材反応性試験は,骨材のアルカリ含有量を調べる。 |
C |
アルカリ骨材反応は,反応性鉱物によって,アルカリ・シリカ反応,アルカリ・炭酸塩反応,アルカリ・シリケート反応に大別される。 |
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解答 (3)
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アルカリ骨材反応性試験は、骨材がセメント、混和剤、水などに反応する現象なので、骨材のアルカリ含有量を調べるは誤り。 |
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アルカリ骨材反応を抑制する対策として適当でないものはどれか。 |
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1 |
低アルカリ形セメントを使用する。 |
2 |
スラグ含有量50%以上の高炉セメントを使用する。 |
3 |
コンクリート中のアルカリ総量を3 kg/m3以下にする。 |
4 |
硫酸ナトリウムを用いた骨材の安定性試験で損失質量が12%以下の骨材を使用する。 |
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解答 (4) 硫酸ナトリウムによる骨材の安定性試験は,骨材の気象作用に対する耐久性等を判断するもので,アルカリ骨材反応とは関係がない。 |
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解説 |
1 |
アルカリ骨材反応とは,ある種の鉱物を含む骨材が,セメント,混和材料,用水等に含まれるアルカリ金属(Na,K)と反応し,時間の経過と共に異常膨張が生じて,ひび割れを起こす現象である。 |
2 |
アルカリ骨材反応は,アルカリと反応する鉱物の種類によって,アルカリシリカ反応,アルカリ炭酸塩反応,アルカリシリケート反応に大別される。我が国の場合はアルカリシリカ反応がほとんどである。 |
3 |
アルカリ骨材反応性試験によって,骨材を区分A(無害と判定されたもの)と区分B(無害でないと判定されたもの及び反応性試験を行っていないもの)に区分する。区分Bの骨材を使用する場合は,アルカリ骨材反応を抑制するために,次の対策のいずれかを講じる。 |
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全アルカリ量が0.6%(質量比)以下のセメントを使用する。 |
A |
混合率の大きいフライアッシュセメント,高炉セメントを使用する。 |
B |
コンクリート中の総アルカリ量(Na20換算)を3 kg/m3以下とする。 |
C |
単位セメント量を500kg/m3以下とする。 |
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4 |
アルカリ骨材反応の抑制対策 |
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安全と認められる骨材を使用する。 |
A |
低アルカリ形セメントを使用する。 |
B |
抑制効果のある混合セメント等を使用する。 |
C |
コンクリート中のアルカリ総量を抑制する。 |
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