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コンクリートの配合 |
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コンクリートの配合に関する記述のうち適当でないものはどれか。 |
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1 |
細骨材率は,所要のワーカビリティーが得られる範囲内で,単位水量が最小になるよう試験により定める。 |
2 |
コンクリートの水セメント比は,強度以外にコンクリートの耐久性,場合によっては水密性も考えて定める。 |
3 |
示方配合の単位水量は,骨材が表面乾燥飲水状態として表す。 |
4 |
コンクリートを経済的に造るためには,粗骨材最大寸法の小さなものを用いるのが一般に有利である。 |
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解答 (4) |
粗骨材の最大寸法が大きくなるほど経済的となるが,練り混ぜ,取扱いが困難となり材料の分離が生じやすい。 |
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コンクリートの配合の留意事項 |
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コンクリートの配合及び性質に関して誤っているものはどれか。 |
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1 |
標準的な配合よりも細骨材率を大きくするとワーカビリティーは改善されるが,所要のスランプを得るために必要な単位水量が大きくなる。 |
2 |
コンクリートの凍結融解に対する耐久性は,空気量が多いほど,また水セメント比が大きいほど大きくなる。 |
3 |
粗骨材に砕石を用いる場合は,河川砂利を用いる場合よりも同じスランプを得るのに必要な単位水量が大きくなる。 |
4 |
土木構造物に用いるフレッシュコンクリートのスランプを15cm以上とするものは,水中コンクリート等の特殊なコンクリートに限られている。 |
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解答 (2)
コンクリートの凍結融解に対する耐久性は,水セメント比が小さいほど大きくなる。
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配合強度と設計基準強度 |
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コンクリートの配合及び性質に関して誤っているものはどれか。 |
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1 |
コンクリートの配合強度は,コンクリートの品質のばらつき等を考えて設計基準強度よりも大きく定めなければならない。 |
2 |
作業に適するワーカビリティーが得られる範囲内で,できるだけ最大寸法の大きな粗骨材を用いることが望ましい。 |
3 |
コンクリートの配合と温度が同じであれば,空気中で養生するより,水中で養生した方が強度が大きくなる。 |
4 |
水セメント比が小さくなればコンクリートの強度は小さくなり,耐久性や水密性も低下する。 |
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解答 (4)
水セメント比W/Cが小さいほど,圧縮強度は大きくなる。一般に,強度が大きくなれば耐久性や水密性も大きくなる。 |
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解説 |
コンクリートの配合 |
1 |
水(W)とセメント(C)との関係 |
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@ |
単位水量(W)は,作業ができる範囲内でできるだけ小さくする。単位セメント量(C)は,単位水量と水セメント比(W/C)から求める。 |
A |
水セメント比(W/C)は,セメントペースト中の水とセメントの質量比で百分率(%)で表わす。所要強度,耐久性,水密性を考えて定める。 |
B |
コンクリートの強度,耐久性,水密性に最も関係のあるのは,コンクリート中におけるセメントペーストの水セメント比及び単位セメント量である。作業に適する範囲内で単位水量を少なくすれば,単位セメント量が少なくなり経済的となる。 |
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2 |
コンクリートの配合と細骨材率 |
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@ |
細骨材率 |
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示方配合で用いられるもので,骨材のうち5mmふるいを通る部分を細骨材,5oふるいにとどまる部分を粗骨材として算出した場合の細骨材と骨材全量との絶体容積比を百分率(%)で表わしたもの。 |
A |
細骨材率は,コンクリートのワーカビリティーに影響する要因の一つで,所要のワーカビリティーが得られる範囲で単位水量を少なくするように試験によって定める。 |
B |
示方配合 |
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示方書で示される配合で,骨材は表乾状態,細骨材は5oふるいを通るもの,粗骨材は5mmふるいにとどまるものを用いた場合の配合。 |
C |
現場配合 |
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示方書どおりのコンクリートとするため,現場材料の合水比,細・粗骨材の状態,計量方法に応じて定めた配合。 |
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3 |
コンクリートの配合の留意事項 |
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@ |
細骨材率を小さくするとワーカビリティーを損ない,大きくすると改善される。また,単位水量は細骨材率の大小に比例する。記述は正しい。 |
A |
コンクリート中の空気量が多いほど(AE剤の使用),また水セメント比が小さいほど凍結融解に対する耐久性がよい。 |
B |
粒径が角ばっていることから単位水量は大きくなる。 |
C |
スランプは,水中コンクリートで13〜18cm,他の場合は15cm以下である。 |
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4 |
配合強度と設計基準強度 |
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配合強度f'crは,設計基準強度f'ckに,現場の設備,材料の変動,熟練度,経験による品質のばらつき等から適切な割増係数αを掛けて定める。 |
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