土木一般 コンクリート工 9


レディーミクストコンクリート

レディーミクストコンクリート(JIS A 5308)の購入にあたり,購入者が生産者と協議して指定することができる事項で正しいものはどれか。
@ 単位水量の下限値
A 水セメント比の下限値
B 空気量の許容差
C 単位セメント量の上限値

解答 (4)
購入者が生産者と協議のうえ指定することができるものは下記解説参照

レディーミクストコンクリートの受入れ検査
レディーミクストコンクリート(JlS A 5308)に関する記述のうち適当でないものはどれか。
1 コンクリートの種類としては,普通コンクリート,軽量コンクリート及び舗装コンクリートがある。
2 アルカリ骨材反応の抑制方法については,購入者は生産者と協議の上,指定することができる。
3 コンクリートの運搬はトラックアジテータを使用するが,スランプ2.5cmの舗装コンクリートはダンプトラックを使用することができる。
4 指定されるスランプ,空気量,強度の値は,工場出荷時における値である。
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解答 (4)
指定されるスランプ,空気量,強度の値は現場荷下ろし地点における値


レディーミクストコンクリートの品質・配合
呼び強度18N/o2,スランプ5cm, 高炉セメントB種の指定で,JlS規格のレディーミクストコンクリート(普通コンクリート)を発注した。受入れ検査に関する記述のうち誤っているものはどれか。
1 スランプは,5cm以下でなければならない。
2 3回の圧縮強度試験の平均値は,18N/mm2以上なければならない。
3 塩化物量(塩素イオン)は,特に承認しなければ荷卸し地点で0.3kg/m3以下でなければならない。
4 空気量は,4.5土1.5%の範囲でなければならない
解答 (1)
スランプは(5±1.5)cm範囲以内であること。
解説
レディーミクストコンクリートの協議事項
次の事項は,購入者が生産者と協議のうえ指定することができる。
1 セメントの種類
2 骨材の種類
3 粗骨材の最大寸法
4 骨材のアルカリシリカ反応性による区分。区分Bの骨材を使用する場合は,アルカリ骨材反応の抑制方法
5 混和材料の種類
6 塩化物含有量の上限値と異なる場合は,その上限値
7 呼び強度を保証する材齢
8 規定に定める空気量と異なる場合はその値
9 軽量コンクリートの場合は,コンクリートの単位容積質量
10 コンクリートの最高又は最低の温度
11 水セメント比の上限値
12 単位水量の上限値
13 単位セメント量の下限値又は上限値
14 流動化コンクリートの場合は流動化する前のレディーミクストコンクリートからのスランプの増大量
15 その他必要な事項
レディーミクストコンクリートの受入れ検査
レディーミクストコンクリートの受入れ検査は,強度,スランプ,空気量及び塩化物含有量について行う。コンクリートの品質は荷卸し地点で満足しなければならない。但し,塩化物含有量の検査は,工場出荷時に行うことによって荷卸し地点で所定の条件を満足することが十分可能であるので,工場出荷時に行うことができる。
レディーミクストコンクリートの品質・配合
1 レディーミクストコンクリートの強度,スランプ及び空気量は,荷卸し地点で次の条件を満足すること。
@ 強度
供試体の材齢は,指定がない場合は28日,指定がある場合は購入者が指定した日数とし,1回の試験結果は3個の供試体の平均値で表す。
a) 1回の試験結果は,購入者が指定した呼び強度の85%以上で,かつ
b) 3回の試験結果の平均値は,購入者が指定した呼び強度の値以上。
A スランプ・空気量:指定した値に対して,下表の範囲以内であること。
スランプ(単位cm)
スランプ スランプの許容差
 2.5 ±1
 5及び6.5 ±1.5
 8以上18以下 ±2.5
 21 ±1.5
空気量(単位 %)
コンクリートの種類 空気量 空気重の許容差
普通コンクリート 4.5 ±1.5
軽量コンクリート 5.0
舗装コンクリート 4.5
2 塩化物含有量
コンクリートに含まれる塩化物含有量は,荷卸し地点で,塩素イオンとして0.30kg/m3以下でなければならない。但し,購入者の承認を受けた場合には,0.60kg/m3以下とすることができる。
3 レディーミクストコンクリートの配合は,購入者と協議して指定した事項及び上記の品質を満足し,かつ検査に合格するように生産者が定める。
4 生産者は,コンクリートの品質を保証するために必要な品質管理を行い,購入者の要求があれば品質管理の試験の結果を提示しなければならない。
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