土木一般 コンクリート工 10


寒中・暑中コンクリート

コンクリートの施工に関する記述のうち誤っているものはどれか。
@ 日平均気温が4℃以下となるような寒い時でも,適切な保温,結熱や給湿を行えばコンクリート工事を行ってもよい。
A 寒中に打ち込むコンクリートの温度は,凍結防止のため25℃以上とするのがよい。
B 暑中にコンクリート工事を行う場合には,打込み時のコンクリートの温度を35℃以下にしなければならない。
C 寒中コンクリートには,AEコンクリートを用いなければならない。
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解答 (2)
コンクリートの温度は,打込みのとき5〜20℃の範囲とする

解説
寒中コンクリート
1 日平均気温が4℃以下になると予想されるときは,次の処置をとる。
@ 気温4〜0℃の場合 簡単な注意と保温。
A 気温0〜−3℃の場合 水又は骨材を熱し,ある程度の保温。
B 気温−3℃以下の場合 本格的な寒中施工
2 ポルトランドセメントを用いるのを標準とし,単位水量は凍害を防ぐためできるだけ少なくし,原則としてAEコンクリートを用いる。
3 凍結しているか,または氷雪の混入している骨材は,そのまま用いてはならない。材料を加熱する場合は,水又は骨材を加熱することとし,セメントはどんな場合でも直接これを熱してはならない。
4 コンクリートの温度は,打込みのとき5〜20℃の範囲とし,養生中はコンクリートの温度を5℃以上に保つこと。
暑中コンクリート
1 日平均気温が25℃以上の場合は,セメント,骨材,水はできるだけ低温のものを用いる。配合は,所要の強度,ワーカビリティーの得られる範囲内で単位水量,単位セメント量を少なくする。
2 地盤等吸水する恐れのある部分は,十分に湿しておく。
3 コンクリート打込み温度は35℃以下とし,練り混ぜてから打ち終わるまでの時間は原則として1.5時間を超えてはならない。
4 コンクリートの打込み終了後,速やかに養生を開始し,コンクリート表面を乾燥から保護する。少なくとも24時間は露出面を絶えず湿潤状態に保ち,養生は5日間以上行うのが望ましい。
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