土木一般 土工 3


土の締固めと締固めの確認

土の締固め管理のうち,品質規定方式に関係のないものはどれか
1 乾燥密度によって規定する方法
2 空気間隙率又は飽和度によって規定する方法
3 ふるい分け試験によって規定する方法
4 プルーフローリングのたわみ値によって規定する方法

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解答 (3)
ふるい分け試験は土の締固め管理と直接関係ない
外から圧力を加えて土中の空気を追い出し,体積を小さくして密度を高めることを土の締固めという。土の間隙が最小となる時の乾燥密度を最大乾燥密度γdmax,この時の含水比を最適含水比Woptという。
2 締固めの目的
@ 密度を高め,水の浸入による軟化・膨張を防ぐ。
A 盛土の安定・支持力の増大を図る。
B 盛土完成後の圧縮沈下を小さくする。
3 盛土の設計に当って,締固めの程度,縮固め時の含水比,施工層厚などの締固めに関する基準が定められる。この締固め規定の方式には,品質規定方式工法規定方式の二通りがある。
4 品質規定方式
盛土に必要な下記の品質を仕様書に明示し,締固めの施工法については施工者にゆだねる方式をいう。
@ 乾燥密度規定
最も一般的な方法で,道路盛土で下式の締固め度を90%以上,河川堤防で85%以上,施工合水比を右図のWpot〜W2の範囲とする。
締め固め度 =  現場の締め固め後の乾燥密度Pd ×100(%)
室内締め固め試験の最大乾燥密度Pdmax
A 空気間隙率又は飽和度規定
間隙率10〜20%以下,飽和度85〜95%以上とする。自然含水比の高い粘性土で,乾燥密度規定が困難な場合に用いる。
B 強度特性規定
土の強度,変形特性を貫入抵抗,現場CBR,支持力係数,プルーフローリングによるたわみ等により規定する
5 工法規定方式
締固めに当って,使用する締固め機種・締固め回数など,工法そのものを仕様書に規定する方式をいう。盛土材料の土質,含水比があまり変化しない現場で便利である。
@ 締固め機種,回数の規定
A 巻厚等の施工法の規定
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