土木一般 土工 5


土工機械・締固め機械

土工の作業の種類と適応機種に関して適当でないものはどれか。
1 一般に,雑木や小さな樹木・竹などの伐関除根には,ブルドーザ,レーキドーザあるいはバックホウが用いられる。
2 一般に,水路などの掘削は,小規模な場合が多く,小型のバックホウやクラムシェルを用いるとよい。
3 一般に,ブルドーザで,掘削,運搬,敷均しを同時に連続して行えば,短期間に施工でき,盛土の施工管理上も望ましい。
4 一般に,砂利や砂質土の締固めには,小さな重量で大きな締固め効果のある振動ローラを用いるとよい。

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解答 (3)
ブルドーザによる掘削,運搬,敷均し作業には限度がある

1.土工作業に応じた土工機械
作業種別と適応機種
作業の種類 種  類
伐開除根 ブルドーザ,レーキドーザ,バックホウ
掘  削 ショベル系掘削機(バックホウ,ドラグライン,クラムシェル),ブルドーザ,リッパ,ブレーカ
積 込 み ショベル系掘削機(バックホウ,ドラグライン,クラムミシェル),トラクタショベル
掘削,積込み ショベル系掘削機(バックホウ,ドラグライン,クラムミシェル),トラクタショベル
掘削,運搬 ブルドーザ,スクレープドーザ,スクレーパ
運  搬 ブルドーザ,ダンプトラック,ベルトコンベヤ
敷均し・整地 ブルドーザ,モータグレーダ,タイヤドーザ
含水量調節 プラウ,ハロウ,モータグレーダ,散水車
締固め タイヤローラ,タンピングローラ,振動ローラ,ロードローラ,振動コンパクタ,タンパ,ブルドーザ
砂利道補修 モータグレーダ
溝掘り トレンチャ,バックホウ
のり面仕上げ バックホウ,モータグレーダ
削 岩 レッグドリル,ドリフタ,ブレーカ,クローラドリル
2 土工機械は,土質の状態によって作業能率が大きく変わる。土工機械の走行性(トラフィカビリティ)をコーン貫入試験によるコーン指数で表わす
土工機械の走行に必要なコーン指数
土工機械の種類 コーン指数 qc(kgf/cu) 土工機械の接地圧 qu(kgf/cu)
超湿地ブルドーザ 2以上 0.15〜0.23
湿地ブルドーザ 3以上 0.22〜0.43
普通ブルドーザ(15t級程度) 5以上 0.50〜0.60
普通ブルドーザ(21t級程度) 7以上 0.60〜1.00
スクレープドーザ 6以上(超湿地形は4以上) 0.4〜0.56(0.27)
被牽引式スクレーパ(小型) 7以上 1.3〜1.4
自走式スクレーパ(小型) 10以上 4.0〜4.5
ダンプトラック 12以上 3.5〜5.5
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