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手掘りによる明り掘削作業の安全に関する記述のうち労働安全衛生規則上,適当でないものはどれか。 |
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1 |
掘削面の高さが7mの堅い粘土からなる地山を掘削する場合に,掘削面の勾配を60度とした。 |
2 |
掘削面の高さ3mのシルトからなる地山を掘削する場合に,掘削面の勾配を90度とした。 |
3 |
「地山の掘削作業主任者」が,作業方法を決定し作業を直接指揮するほか,使用器具及び工具を点検し,不良品の除去を行うとともに,安全帯及び保護帽の使用状況を監視した。 |
4 |
掘削面の高さが6mの砂からなる地山を掘削する場合に,掘削面の勾配を30度とした。 |
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解答 (2)
シルト、粘土等の地山は掘削面の勾配を75度以下とする。
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掘削の安全基準 |
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明り掘削作業の安全に関して適当でないものはどれか。 |
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1 |
同一場所における掘削作業に2人以上の地山の掘削作業主任者を選任したときは,それぞれの職務の分担を定めなければならない。 |
2 |
地山の掘削作業主任者を選任したときは,氏名及び行わせる事項を作業場に掲示するなど,関係労働者に周知させなければならない。 |
3 |
その日の作業を開始する前,点検者に浮石及びき裂の有無,湧水及び凍結の状態の変化を点検させなければならない。 |
4 |
地山の掘削作業主任者は,掘削作業箇所及びその周辺の地山について,地形,地質,地下水等を調査し施工計画を定めなければならない。 |
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解答 (4)
施工計画を定めるのは事業者であり、地山の掘削作業主任者ではない。
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土止め支保工の安全基準 |
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土止め支保工の部材の取付け等に関して誤っているものはどれか。 |
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1 |
圧縮材の継手は,重ね合せ継手とする。 |
2 |
切ばり及び腹起こしは,矢板,くい等に確実に取り付ける。 |
3 |
切ばりの接続部は当て板をあて,ボルト締め又は溶接で取り付ける。 |
4 |
切ばりを建築物の柱,壁等で支持する場合は,これにかかる荷重に耐え得るものとする。 |
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解答 (1)
圧縮材の継手は,突き合せ継手とする。
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解説 |
移動式クレーンの安全基準 |
1 |
事業者は,手振り(パワーショベル,トラクターショペル等の掘削機械を使用しない)により,地山の掘削作業を行う場合は,掘削面の勾配を下表の値以下にしなければならない。 |
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地山の種類 |
掘削面の高さ
(m) |
掘削面の勾配
(度) |
岩盤又は堅い粘土 |
5m 未 満
5m 以 上 |
90°以下
75°以下 |
そ の 他 |
2m 未 満
2以上5未満
5m 以 上 |
90°以下
75°以下
60°以下 |
砂 |
掘削面の勾配35°以下
又は高さ5m未満 |
発破等で崩壊し易い状態になっている地山 |
掘削面の勾配45°以下
又は高さ2m未満 |
特に地質が悪い地山では,更にゆるやかな勾配とすること |
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掘削の安全基準 |
1 |
事業者は,高さ2m以上の地山掘削作業については,地山の掘削作業主任者(技能講習修了者)を選任して行う。作業主任者には次の事項を行わせること。 |
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@ |
作業の方法を決定し,作業を指揮すること。 |
A |
器具及び工具を点検し,不良品を取り除くこと。 |
B |
安全帯及び保護帽の使用状況を監視すること。 |
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2 |
作業箇所等の調査 |
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事業者は,地山の崩壊,埋設物等の損壊等の危険がある場合は,次の事項をボーリング等適当な方法により調査し作業を行うこと。 |
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@ |
形状,地質及び地層の状態。 |
A |
き裂,合水,湧水,凍結の有無及び状態。 |
B |
埋設物等の有無及び状態 |
C |
高温のガス,蒸気の有無及び状態 |
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3 |
掘削箇所の点検 |
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事業者は,地山の崩壊,土石の落下の危険を防止するため,次の措置を講ずること。 |
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@ |
その日の作業を開始する前,大雨の後及び中震以上の後,浮石及びき裂の有無,合水,湧水,凍結の状態の変化を点検すること。 |
A |
発破を行った後,その箇所・周辺の浮石,き裂の有無及び状態を点検すること。 |
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土止め支保工の安全基準 |
1 |
土止め支保工の取付け・解体作業は,土止め支保工作業主任者を選任してあらかじめ作成された組立図(事業者が作成する)により組立てる。 |
2 |
切ばりの溶接部等は当て板をあててボルトにより緊結し,溶接により接合する。圧縮材の継手は突き合せ継手とする。 |
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