|
施工計画作成のための事前調査に関して適当でないものはどれか。 |
|
1 |
事前調査は,複数の者で行い,場合によっては回数を重ねて個人的な視野の片寄りをなくし,正確に,詳細に行うことが必要である。 |
2 |
土木工事は,現場条件,工事内容,契約条件等が工事ごとに異なるので,調和のとれた最適な施工計画とするために,事前調査を十分に行う。 |
3 |
事前調査の結果は,その資料の活用面から整理することが重要であり,工法,工期,工費別などの用途別に整理するとよい。 |
4 |
事前調査は,現地状況の調査や公害に対する調査等に至るまで広い観点で行われるので,既往の資料の利用は最小限でよい。 |
|
解答 (4)
既往の資料の利用は最小限というのは間違い
|
現場事前調査 |
|
施工計画作成のための現場事前調査に関係のないものはどれか。 |
|
1 |
仕様書,施工管理基準等の各規格値の調査 |
2 |
地形,地質,地下水の調査 |
3 |
地上障害物,地下埋設物等の工事支障物件の調査 |
4 |
交通量,通学路,定期バスの通行等交通問題の調査 |
|
解答 (1)
規格値は,仕様書・図面等で確認する事項である。
|
生コン工場選定の事前調査 |
|
レディーミクストコンクリートの工場選定の事前調査において留意すべき事項として適当でないものはどれか。 |
|
1 |
打込速度に見合ったコンクリートの供給が必要であるので,工場の選定に当っては,工場の製造能力,運搬能力について調査する必要がある。 |
2 |
積込みを開始してから2時間以内に荷卸しができるように,運搬時間を考慮して,工場を調査する必要がある。 |
3 |
工場によって製造技術や品質管理状況にかなりの差があるので,工場は,原則としてJISマーク表示許可工場とする。 |
4 |
遠隔地から運搬すると運搬費が高くなるので,大量のものを適時に現場で入手するには,輸送条件について調査する必要がある。 |
|
解答 (2)
コンクリートは練混ぜを開始してから1.5時間以内に荷卸しができるように運搬する。
|
解説 |
事前調査 |
契約条件等の確認・検討 |
1 |
設計図,設計書,共通仕様書,予定工程表,現場説明書,支給品又は貸与品調書及び質問回答書等(以上設計図書という)の内容を確認し,工事内容を十分に理解し,発注者との間に誤解を生じないようにする。 |
2 |
現場の諸条件は,各工事ごとに異なるから必ず現地に出向き,現場条件を調査し,その現場条件に最適で,経済的な施工計画を立てる。 |
|
契約図書を検討する際の留意事項 |
1 |
天候等の不可抗力,用地未解決等の工事中断・中止のときの損害の取扱い。 |
2 |
物価変動による材料費や労務費の増減の取扱い。 |
3 |
かし(欠陥)担保の条件。(以上,契約書の内容) |
4 |
数量の計算違いや図面と現場との食い違いがないか。 |
5 |
監督員の指示,承認,協議事項は何か。 |
6 |
仮設について,規定や規格が示されているか。(以上,確認事項) |
|
現場条件の調査 |
1 |
自然条件 |
|
場所,地形,地質,地下水の状況,天候・気象・水分の状況について調査し,施工法,工程計画等の資料とする。 |
2 |
環境条件 |
|
工事現場の周辺地域の環境を把握し,工事に伴う周辺の騒音,振動,水質汚濁,粉じん等の影響及び規制の調査(関係法規・条例),また関連工事,付帯工事等の調査を行い,施工計画の資料とする。 |
3 |
経済条件 |
|
工事に伴う動力源・給水源等の確保,材料の供給・輸送条件,労働者の確保及び仮設備,使用機械,施工法の適合性の検討。 |
|
現場事前調査項目 |
1 |
地形・地質・土質・地下水の調査(設計との照合も含む) |
2 |
施工法,仮設規模,施工機械の選択 |
3 |
材料の供給源と価格及び運搬路 |
4 |
工事によって支障を生じる問題点 |
5 |
付帯工事,別途関連工事 |
6 |
文化財の有無 |
7 |
施工に翻係のある水文気象の調査 |
8 |
動力源,工事用水の入手 |
9 |
労務の供給,労務環境,賃金 |
10 |
用地買収の進行状況 |
11 |
騒音,振動などに関する環境保全基準 |
12 |
その他 |
|
生コン工場選定の事前調査 |
1 |
工場は原則として,JISマーク表示許可工場で,かつコンクリート主任技士又はコンクリート技士の資格をもつ技術者が常駐している工場とする。 |
2 |
現場までの運搬時間,荷卸し時間,コンクリートの製造能力,運搬車数,工場の製造設備,品質管理状態等を考慮して選定する。コンクリートは練混ぜを開始してから1.5時間以内に荷卸しができるように運搬する。 |
|
|
|