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土工作業に使用する建設機械のトラフィカビリティを示すコーン指数(kgf/cu)に関する記述のうち適当でないものはどれか。 |
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1 |
自走式スクレーパ作業に必要なコーン指数は,10以上である。 |
2 |
ダンプトラック作業に必要なコーン指数は,12以上である。 |
3 |
スクレープドーザ作業に必要なコーン指数は,3以上である。 |
4 |
被牽引式スクレーパ作業に必要なコーン指数は,7以上である。 |
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解答 (3)
スクレープドーザ作業に必要なコーン指数は,6以上である。
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走行装置(クローラ式とホイール式) |
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クローラ式とホイール式について誤っているものはどれか。 |
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1 |
クローラ式は,ホイール式に比べ軟弱なところでの作業性が良い。 |
2 |
クローラ式は,ホイール式に比べ良好な状態の路面での機動性が悪い。 |
3 |
クローラ式は,ホイール式に比べ足まわりの保守が容易で砂質又は骨材現場等に多く使用される。 |
4 |
クローラ式は,ホイール式に比べ重量が同じであれば,一般に最大牽引力は大きい。 |
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解答 (3)
クローラ式は足まわりの保守が容易とはいえない。又、骨材現場等では隙間に骨材が挟まることがあるので、あまり多用しない。
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機械経費 |
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機械損料の算定に関する用語のうち関係のないものはどれか。 |
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1 |
維持修理費率 |
2 |
実作業時間率 |
3 |
年間管理費率 |
4 |
年間標準運転時間 |
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解答 (2)
実作業時間率は,全作業時間中の機械の稼働時間の割合をいい,機械損料の算定には直接関係はない。
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解説 |
土工機械と土質条件 |
1 |
建設機械の接地圧は,機械総重量(燃焼,オイル,水が含まれ無負荷状態の機械重量に55kgのオペレータを加えた重量)を建設機械の接地面積で割ったものである。 |
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建設機械の走行に必要なコーン指数
建設機械の種類 |
コーン指数qc(kgf/cu) |
建設機械の接地圧qu(kgf/cu) |
超湿地ブルドーザ |
2以上 |
0.15〜0.23 |
湿地ブルドーザ |
3以上 |
0.22〜0.43 |
普通ブルドーザ(15 t級程度) |
5以上 |
0.50〜0.60 |
普通ブルドーザ(21 t級程度) |
7以上 |
0.60〜1.00 |
スクレープドーザ |
6以上 |
0.41〜0.56 |
被牽引式スクレーパ(小形) |
7以上 |
1.3〜1.4 |
自走式スクレーパ(小形) |
10以上 |
4.0〜4.5 |
ダンプトラック(6〜7.5t) |
12以上 |
3.5〜5.5 |
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2 |
特に土工機械の作業能率は,土質条件によって大きく変わる。土工機械の走行性(トラフィカビリティ)をコーンペネトロメータを用いて測定し,コーン指数で表す。 |
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走行装置 |
1 |
車両系建設機械の走行装置には,キャタピラ形式の覆帯(クローラ)式とタイヤ形式のホイール式がある。タイヤ式は機動力が大きく,覆帯式は機動力は小さいが,摩擦力が大きくスリップすることが少ない。また,接地面積が大きいので軟弱地,不整地等の作業条件の悪い場所に適す。 |
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走行装置の比較
項目 |
ホイール式 |
覆帯(クローラ)式 |
機動性 |
@ |
機動性にすぐれ運搬距離が長いと有利。 |
A |
自走による現場間移動が多いと有利。 |
B |
その場旋回は不可能。 |
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@ |
機動性はホイール式に比べて劣る。 |
A |
その場旋回が可能で,狭い現場に有利。 |
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路面条件 |
@ |
路面を荒らすことが少ない |
A |
舗装路面の走行が可能。 |
B |
とがった岩などにより,タイヤカットの恐れがある。 |
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@ |
路面を荒らすことが多いが,少々足場が悪くても作業ができる。 |
A |
舗装道を直接走行すると路面を傷める。 |
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掘削力 |
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軟弱地性 |
@ |
軟弱地でタイヤスリップの多い現場では能率が悪い。 |
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@ |
接地圧が低く,かなりの軟弱地でも作業ができる。 |
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機械経費 |
機械損料と運転経費を合わせて直接工事費,その他を間接工事費とする。 償却費は使用期間に割り振って償却される経費,維持修理費は運転時間に比例していく経費,管理費は年間定額的に生じる経費である。なお運転経費(燃料,運転労務費,消耗品等)は工事量に比例する変動費である。 |
直接工事費
(直接経費) |
@機械損料 |
償却費 |
(機械の使用による価値の減価額) |
維持修理費 |
(整備,修理のための費用) |
管理費 |
(税金,保険料,保管の経費) |
A運転経費 |
間接工事費
(共通仮設費) |
B組立て解体,移送費 |
Cその他(修理施設費等) |
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