施工管理 工程管理 2


工程図表

工程図表に関する次の記述のうち適当でないものはどれか。
1 曲線式工程表は,縦軸に工事出来高又は施工量の累計をとったものであり,着工直後から毎日の出来高が一定であれば直線で示される。
2 斜線式工程表は,基本的には横線式工程表に施工場所の要素を合わせて表現したものであり,工種が多い工事に適する。
3 ネットワーク式工程表は,複雑な工事でもコンピュータを使用することにより,短時間に工程計画ができるが,横線式工程表に比べてより多くの費用,労力,データ等を必要とする。
4 バーチヤート式工程表は,各作業の所要日数と作業の流れを示したもので,漠然とではあるが作業間の関連が把握できる。
解答 (2)
斜線式工程表は,線的な工事でしかも工種が比較的少ない工事に適している。


曲線式工程表
工程図表の計画及び管理を行うための工程管理曲線(バナナ曲線の利用)に関する記述のうち適当でないものはどれか。
1 実施工程曲線が予定工程曲線の下方許容限界に接近している場合は,できるだけこの状態を維持するように工程を進行させる。
2 予定工程曲線が管理曲線の許容限界内にある場合は,S形工程曲線の中期の部分を,できるだけ緩勾配となるように工程を調整する。
3 予定工程曲線が管理曲線の許容限界からはずれる場合は,横線式工程表の主工事を左右にずらせて調整する。
4 実施工程曲線が管理曲線の下方許容限界を超えた場合は,突貫工事に対して最も経済的な対策が必要となる。

解答 (1)
実施工程曲線が予定工程曲線の下方許容限界に接近している場合は,直ちに工程促進対策を取る必要がある。

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解説
曲線式工程表
1 工程の管理は,工事の進捗状況を検討することによって行う。工程曲線を用い,予定工程と実施工程とを比較対照して工程を適切に管理する。実施工程曲線が予定工程曲線に対し,常に安全な区域(バナナ曲線内)にあるように工程を管理する。曲線式工程表による工程管理は,一般にバーチヤートに併記して用いる。
2 曲線式工程表は,横軸に工期,縦軸に出来高の累計をとったもので,工事施工勾配を表わしたものである。出来高は工事初期は準備のため伸びず,工期半ばの最盛期で最も多く,終末期は工事量の減少に伴い伸びない。
3 工程曲線は,S字型となる。 1.5以上の施工勾配は突貫工事となる非採算的な施工速度で,避けなければならない。
4 予定工程曲線が,バナナ曲線の許容限界内に入っているときは,S字曲線の中央部分をできるだけ緩やかな勾配になるように,初期及び終期の工程を合理的な計画に調整する。
5 バナナ曲線(許容限界曲線):工事が非採算的な突貫工事とならないように上限・下限のある一定幅の予定工事勾配曲線(バナナ曲線)を作成し,この曲線から実績曲線が離れていく限界を定める曲線をいう。
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