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矢板式係船岸の施工に関して適当でないものはどれか。 |
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1 |
裏込め・裏埋めの施工は,タイロッドを傷つけないために,タイロッド取付け完了前,上部工の施工前に行うのが一般的である。 |
2 |
矢板の単独打込み方式は,矢板の根入れが短い場合や地盤に障害物がない場合のほかは用いない方がよい。 |
3 |
矢板のびょうぶ打込み方式は,施工管理,施工方法が多少繁雑であるが,矢板の打込み精度が優れているため,よく用いられる。 |
4 |
矢板式係船岸の上部コンクリートの目地は,10〜20m間隔程度に入れ,目地の位置は鋼矢板の継手の位置を避け,通常は矢板の中央に設ける。 |
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解答 (1)
裏込め・裏埋めの施工はタイロッド取付け後に行う
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浚渫工事 |
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浚渫工事に用いる浚渫船の適応に関して適当でないものはどれか。 |
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1 |
グラブ浚渫船は,一般に非自航船であり,浅深度における軟土から中硬土にいたる土質の小規模な浚渫に限り適している。 |
2 |
ポンプ浚渫船は,一般に非自航船で,軟土から硬質土にいたる土質に適し,特殊カッタの使用により岩盤浚渫にも適応可能である。 |
3 |
ディッパ浚渫船は,一般に浚渫船として最強のパワーを有し,硬い土質や捨石の除去,砕岩後の浚渫等に適している。 |
4 |
バケット浚渫船は,一般に静穏な港湾の浚渫に適しており,粘性土から土砂にいたる土質に適応できる。 |
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解答 (2)
ポンプ浚渫船での,岩盤浚渫は不可
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ポンプ浚渫船 |
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ポンプ浚渫船による施工に関して適当でないものはどれか。 |
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1 |
非常に薄い土厚を浚渫する場合は,土厚と土質に合わせたスイング速度,前進距離などを検討し,一回の浚渫で仕上げるのが望ましい。 |
2 |
カッタは,地質の硬軟に応じて刃先の形状が変わるが,軟らかい土質にオープン形を,硬い土質にクローズ形を用いるのが一般的である。 |
3 |
施工順序は,ポンプ船の移動をできるだけ少なくするようにし,一回のスイングの掘削厚さは,カッタ径によって決める。 |
4 |
排送距離が短くなると,ポンプの送泥能力が向上し,この送泥能力が非常に大きくなると,吸込み側で送泥に追従できなくなる場合が多い。 |
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解答 (3)
一回のスイングの掘削厚さは,カッタの形状、土質等に応じて決める。
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解説 |
矢板式係船岸の施工 |
1 |
矢板の打込みは,ディーゼルハンマ等が用いられるが,打込みに際してびょうぶ打ちか単独打にするか決定する。なお,矢板打込み後の不揃いをタイロッドの締付けで補正してはならない。 |
2 |
タイロッドは,長さを調整できるようにターンバックルを設ける。また,埋立後の地盤沈下による曲げ応力が生じないように,矢板,控え壁のとりつけ部にリングジョイント(上下回転する)を設ける。 |
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施工順序 |
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浚渫工事 |
1 |
ドラグサクション |
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自船にホッパーを持っており,満杯になれば作業を中止して土捨場へ向かう,アンカーやスパッドを使用しないため,船舶航行の著しい航路の浚渫に適する。 |
2 |
ポンプ船 |
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アンカーあるいはスパッドで船体を固定して作業をするため広い作業面積を要する。排砂管(排送距離2〜8km)で土砂を排送するので作業能力(600〜1,500m3/h)が大きく,大規模浚渫作業に連する。適応土質は,軟土から硬質土に適するが,岩盤浚渫は不可能である。 |
3 |
ポンプ浚渫中,排砂管の流れが遅く土砂が詰まるときは, |
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@ |
ポンプの回転数を増す |
A |
排砂管の径を小さくする |
B |
ブースターポンプを使う |
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排送管の中を流れている土砂の濃度を見掛け含水率という。 |
4 |
グラブ船 |
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能力(200〜600m3/h)は小さく,狭い場所の浚渫に適する。グラブの爪の形状により,プレート式(N値4以下の軟らかい土質),ハーフタイン(中間の土質),ホールタイン(硬い土質)に分かれる。 |
5 |
ディッパ船 |
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強力な掘削力を持ち,堅い地盤(岩盤)の浚渫に連する。 |
6 |
バケット船 |
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連続作業のため浚渫能力(300〜800m3/h)は大きい。バケットの公称容量は水盛容量で表わす。 |
ポンプ浚渫船のカッタ |
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旋回させて水底の土を切崩すカッタには,軟質土に平刃(オープン型),硬質土に爪刃(クローズ型),その中間の土質にくし刃が使用される。 |
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