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砂防ダムの施工に関する記述のうち適当なものはどれか。 |
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1 |
基礎岩盤掘削における仕上り面付近は,基礎をゆるめないよう火薬の使用を中止し,なお,過堀りとなった場合には土砂で埋め戻す。 |
2 |
コンクリートは,同一区画内ではほぼ水平となるように打ち込む必要があり,型枠内においては打込み後も再移動させてよい。 |
3 |
コンクリートの運搬・打設に用いるケーブルクレーンの作業能力は,砂防ダムの規模,月間及び日打設量,ブロック割りの大きさ,プラントの供給能力等を考慮の上決定する。 |
4 |
新コンクリートの打継ぎは,旧コンクリートの材齢が0.75〜1.00mリフトの場合は2日,1.50〜2.00mリフトの場合は3日に達した後とする。 |
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解答 (3)
(1)堀りとなった場合は貧配合のコンク水抜きリートで埋め戻す。(2)再移動させない。(4)旧コンクリートの材齢が,0.75〜1.00mリフトで3日,1.50〜2.00mリフトで5日に達した後,新コンクリー卜を打つ。
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流路工 |
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砂防工事の流路エに関して適当でないものはどれか。 |
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1 |
流路工の施工は,一般に上流から下流に向かって行う。 |
2 |
流路工の床固工の設置位置は,屈曲区間を避けて設けた方がよい。 |
3 |
淡路工の護岸のり勾配は,河床勾配,地形,地質,対象流量を考慮して定めるが,一般に5分程度としている。 |
4 |
流路工の底張りは,一般に河床勾配がゆるい場合,流下能力を増すため,コンクリートで覆う。 |
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解答 (4)
洗掘の恐れのない場合は,底張コンクリートは不要。
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抑制工 |
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抑制工に関する次の記述のうち適当でないものはどれか。 |
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1 |
地表水路工には,地すべり地域内の地表水を集水して地域外への排除及び凹部に集まる水の再浸透を防ぐための染木の目的もある。 |
2 |
横ボーリングエは,地表から3m以下の浅層地下水を排除するために口径60mm,削孔30〜50mで上向方向に10〜15度で施工される場合が多い。 |
3 |
排土工は,すべり面が円弧に近い場合または頭部のすべり土塊の厚さが斜面下部の厚さに対して非常に薄い場合に,効果が非常に大きい。 |
4 |
集水井工は,壁面からの染木よりも横ボーリングによる集水を期待した方が効率が良いため,設置位置は施工が容易で安定な地盤を選定する。 |
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解答 (3)
排土工は,地すべり頭部の荷重を減じ,滑動力を減少させるため,頭部の土塊を排除する。非常に薄い場合→非常に厚い場合。 |
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解説 |
砂防ダム |
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砂防ダムは,渓流工事の主体をなすもので,目的に応じて単独に,又は階段状に連続して用いられる。 |
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流路工 |
1 |
流路工 |
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扇状地のような流出土砂の堆積区域で,かつ流水による乱流・偏流により土砂の二次生産が盛んに行われる箇所において,床同工と組み合わせて両岸に護岸工を設け,流路を安定させるものである。 |
2 |
流路工の施工 |
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上流から下流に向かって工事を進めるのを原則とする。 |
A |
流路工内に転石があると,それにより異常洗掘され護岸工の破壊の原因になる恐れがあるので,転石の処理をする。 |
B |
床固工等横断構造物の直下流は洗掘され易いので,床掘り跡は転石,捨石,捨ブロック等で埋めもどしておく。 |
横工下流護岸基礎も同様とする。
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3 |
床固工は,渓流において渓床ならびに渓岸維持のために設けられる横断構造物(横工)で,現河床の固定と常水路の固定を目的とする。 |
水制 |
1 |
抑制工は,地すべりの地形,地下水の状態などの自然条件を変化させることによって,一方,抑止工は構造物を設けることによって,地すべり運動を停止又は緩和させるものである。 |
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地すべり防止工法の分類
抑制工 |
@ |
地表水排除工(水路工,浸透防止工) |
A |
地下水排除工 |
浅層地下水排除工(暗渠工,明暗渠工,横ボーリング工) |
深層地下水排除工(集水井工,排水トンネル工,横ボーリンブ立体排水工) |
B |
地下水しや断工(薬液注入工,地下しや水壁工) |
C |
排土工 |
D |
押え盛土工 |
E |
河川構造物(えん堤工,床固め工丿水制工,護岸工 |
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抑止工 |
@ |
くい工(コンクリートくい工,鋼管くい工など) |
A |
シャフト工(深礎工など) |
B |
アンカー工 |
C |
擁壁工 |
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