|
鋼材のカ学特性に関する説明のうち適当なものはどれか。 |
|
1 |
レラクゼーション |
作用する応力が一定であっても,時間の経過と ともにひずみが増加する現象をいう。 |
2 |
クリープ |
材料に一定のひずみを与えておくと,時間の経過とともに応力が減少する現象をいう。 |
3 |
遅れ破壊 |
静的な荷重のもとである時間の経過後に,外見上ほとんど変形を伴うことなく,突然脆性的に破壊する現象をいう。 |
4 |
延性破断 |
低温で引張った場合,鋭い切欠きがある場合に,伸び,絞りを伴わずに破断する現象をいう。 |
|
解答 (3)
遅れ破壊に関する記述が正しい
|
鉄筋の定着 |
|
鉄筋の定着に関する記述のうち適当でないものはどれか。 |
|
1 |
引張鉄筋に普通丸鋼を用いる場合は,半円形フックをつけて定着しなければならない。 |
2 |
フックをつけて圧縮鉄筋を定着する場合,フックの効果を期待してはならない。 |
3 |
スターラップは,圧縮鉄筋を取り囲み,フックをつけて引張部のコンクリートに定着しなければならない。 |
4 |
帯鉄筋は,軸方向鉄筋を取り囲み,フックをつけて柱の内部のコンクリートに定着しなければならない。 |
|
|
解説 |
鋼材の強さ |
1 |
鋼材の強度は最大荷重点のもの,棒鋼は上降伏点のものを示す。 |
2 |
鋼材には,通常,伸び・絞りを伴って破断する延性破断とそれらを伴わない脆性破断がある。 |
3 |
衝撃力による破壊に対して強い,あるいはひどくもろくならない性質を靭性が大きいという。籾性が大きい鋼材は,われの発生・われの伝播を防ぐ。 |
4 |
クリープとは,一定の荷重を加えると時間の経過とともに歪が増す現象をいう。レラクゼーションとは,一定の歪を与えておくと応力が時間の経過とともに減少する現象をいう。 |
5 |
遅れ破壊,継続荷重破壊,静的疲れ破壊とは,静的に引張応力が作用しているとき,ある時間経過した後に突然破壊する現象をいう。 |
|
鉄筋の定着 |
1 |
鉄筋の端部はコンクリート中に十分埋込んで,鉄筋とコンクリートとの付着力によって定着するか,フックを付けて定着するか,又は機械的に定着する。引張鉄筋に普通丸鋼を用いる場合には,その端部に必ず半円形フックを付けて定着する。圧縮鉄筋の定着においてはフックの効果は無視する。 |
2 |
引張鉄筋の端は,原則としてコンクリートの圧細部に定着する。 |
3 |
スターラップは正鉄筋又は負鉄筋を取り囲み,その端を圧細部のコンクリートに定着する。圧縮鉄筋がある場合には,スターラップは引張鉄筋及び圧縮鉄筋を取り囲まなければならない。 |
|
|
|
|
|