土木専門 路盤工事 1


路床・路盤

道路舗装の路床の施工に関する記述のうち適当でないものはどれか。
1 路床の施工終了後から舗装の施工までに相当の期間があったので,柳水対策として板柳水路を設置した。
2 切上部であったので,路床・路盤への浸透水を排除するため,谷側に地下柳木工を施工した。
3 粘性上であったので,過転圧にならないよう,注意して締固めた。
4 盛土材の一層の敷均し厚さは,仕上り厚で20cm以下を目安として施工した。
解答 (2)
のり面排水工は山側に設ける
流路工
下層路盤に関する次の記述のうち適当でないものはどれか。
1 下層路盤の一般的な築造工法には,粒度調整工法がある。
2 下層路盤に用いるセメント安定処理路盤材は,一般に路上混合方式によって製造する。
3 粒状路盤の一層の仕上り厚は,20cm以下を標準とし,敷均しは一般にモータグレーダで行う。
4 下層路盤に用いる材料の最大粒径は,50o以下とすることが望ましい。


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解答 (1)
粒度調整工法は上層路盤工
抑制工
アスファルト舗装の上層路盤の施工に関して適当でないものはどれか。
1 一層の仕上り厚は10〜20cmを標準とするが,振動ローラを使用する場背には,上限を25cmとしてよい。
2 石灰安定処理路盤材の締固めは,最適背水比よりやや湿潤状態で行う。
3 セメント安定処理を行った場合の横方向の施工目地は,施工端部を垂直に切り取り,新しい材料を打ち継ぐ。
4 セメント安定処理を行った場合の縦方向の施工目地に,新しい材料を打ち継ぐ場背には,路盤材の強度の発現を待って打ち継ぐ。
解答 (4)
縦方向の施工目地は,あらかじめ仕上り厚に等しい型枠を設置し,転圧終了後取り去る。新しい材料を打ち継ぐ場合は,日時をおくと施工目地にひび割れが生じるので,できるだけ早い時期に打ち継ぐ。
解説
路床の施工
1 路床とは,舗装の下,厚さ1mの部分をいう。盛土部では盛土仕上面より,切上部では掘削面より下約1mの部分をいう。
2 軟弱な路床を改良するため置換された部分,石灰,セメント等で安定処理した部分,路床の上が路盤に侵入するのを防止する目的で設ける遮断層は,路床に含まれる。遮断層は,荒らさないため軽く転圧する程度とする。
3 CBRが3未満の軟弱な路床の場合には,盛土,安定処理工法及び置換工法によって設計CBR(路床のCBR)を3以上とするか,サンドイッチ舗装工法によって舗装を築造する。
4 路床面は,所定の縦横断形状に仕上げ,転圧する。粘性土や高含水上では,こねかえしや過転圧にならないように注意する。
5 路床の部分的な締固め不足や不良箇所の確認には,プルーフローリング(たわみの状態の観測)を行う。
流路工
1 下層路盤の材料には,施工現場近くで経済的に人手でき,修正CBRが20以上のものとしてスラグ,山砂利等の粒状路盤材が利用される。
2 425μmふるい通過分の塑性指数PIは6以下,最大粒径は50mm以下(やむを得ないときは仕上り厚の1/2以下,100mmまで可)とする。この規定をみたすことができない場合は,セメント,石灰等の安定処理をする。
3 一層の仕上り厚:粒状路盤20cm以下。セメント・石灰安定路盤15〜30cm。
下層路盤に用いる安定処理材料の品質
工  法 修正CBR(%) 塑性指数PI 備    考
粒 状 路 盤 20以上 6以下 最大粒径50m以下
セメント安定処理 10以上 9以下 (7日)a=10kgf/cu(0.98MPa)
石灰安定処理 10以上 6〜18 (10日)a=7kgf/cu(0.7MPa)
路盤工法の概要
工法の種類 工  法  の  概  要
粒度調整工法 母材の粒度が路盤材料として不適当な揚合に,不足する粒径の組粒材,細粒材を補足材として加えて適当な粒度の粒状材料をつくり,これを締固めて路盤を築造する工法。
歴青安定処理工法 歴青材料,セメントあるいは石灰を路盤材料に添加混合し,これら安定処理上を締固めて路盤を築造する工法。路盤に用いる材料の選択範囲が広くなり,舗装厚を減少することができ経済的である。
セメント安定処理工法
石灰安定処理工法
マカダム工法 一層の仕上り厚にやや等しい単粒径の主骨材を一様に敷均して転圧後,この上に目つぶし骨材を散布して,主骨材のすき間に圧入して路盤を仕上げる工法。
浸透式工法 骨材を敷き広げた上から歴青材料を散布浸透させて,骨材のかみ合せと歴青材料の結合力によって安定した層をつくる工法
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