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アスファルト舗装の施工に関して適当でないものはどれか。 |
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1 |
締固め作業は,一般には継目転圧,初転圧,二次転圧及び仕上げ転圧の順序で行い,締固め機械の作業速度は,一般にロードローラは6〜10km/h,タイヤローラは2〜3
km/hが適当である。 |
2 |
タックコートは,舗設する混合物層とその下層及び継目部の付着を良くするために,アスファルト乳剤を0.3〜0.6km/hを標準として散布する。 |
3 |
散均し時の混合物の温度は,アスファルトの粘度にもよるが,一般に110℃を下回らないようにする。 |
4 |
転圧終了後における交通開放時の舗装表面の温度は,交通開放初期の舗装の変形を小さくおさえるため,50℃以下とする。 |
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解答 (1)
一般にロードローラは2〜3 km/h,タイヤローラは6〜10km/hが適当
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締固め中の混合物の観察 |
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アスファルト舗装の加熱混合物の締固め中における状態を観察する際の注意点に関する記述のうち,適当でないものはどれか。 |
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1 |
転圧初期に混合物の落着き具合が悪いときは,初転圧の温度が高すぎたり,粒度,アスファルト量が適切でないなどが考えられる。 |
2 |
振動ローラによって転圧するときは,転圧速度が遅すぎると不随や波が発生したり,適すぎると過転圧になることもある。 |
3 |
ヘアクラックが多く見られるときは,混合物の配合が不適当のほか,ローラの線圧過大,転圧温度の高過ぎ,過転圧などが考えられる。 |
4 |
転圧時の混合物の温度は,転圧効果に影響を及ぼすので各転圧時における最適転圧温度範囲を設定することが必要である。 |
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解答 (2)
振動によって転圧する場合,転圧速度が速すぎると不陸や波が発生し,遅すぎると過転圧となることもあるので最適な速度で締固める。
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シールコート |
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アスファルト舗装に関して適当でないものはどれか。 |
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1 |
タックコートは,基層と表層との付着をよくするために使用する。 |
2 |
シールコートは,舗装表面の耐久性増加の目的で使用する。 |
3 |
プライムコートは,粒状路盤と基層とのなじみをよくする。 |
4 |
アーマーコートは,アスファルト安定処理路盤の摩耗を防ぐ。 |
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解答 (4)
シールコートは,舗装表面の耐久性,老化防止のため既設舗装面に歴青材料を散布し,この上に骨材を一層に仕上げる工法で,これを2層以上にしたものをアーマーコートという。
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解説 |
アスファルトの舗設 |
1 |
舗設に先立ち,アスファルト混合物とのなじみをよくするため路盤上にアスファルト乳剤(PK-3)を1〜2l/u散布(プライムコートという)する。
同様に,渥青材料(基層,表層)あるいはセメントコンクリート坂上に舗設する場合札付着をよくするためにアスファルト乳剤(PK-4)を0.3〜0.6l/u散布(タックコートという)する。 |
2 |
敷均しに際しては,次の点に注意する。 |
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@ |
混合物の温度は,110℃を下まわらないこと。 |
A |
気温5℃以下,強風のときは,敷均してはならない。 |
B |
作業中,雨が降り始めた場合には敷均し作業を中止する。 |
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3 |
締固め作業は,@継目転圧,A初転圧,B2次転圧,C仕上げ転圧の順序で行う。締固め温度は高い程よいが,あまり高過ぎるとヘヤクラックや変位をおこす。反対に低過ぎると締固め効果が不十分となり,仕上げ面はあばたとなる。一般には,初転圧110〜140℃,2次転圧70〜90℃である。ローラは,駆動輪を前にして転圧する。 |
4 |
初転圧は,ロードローラ(8〜12 t 程度のタンデムローラ又はマカダムローラ)で,道路の縦断的に低い側から一往復程度転圧し,高い側へ移る。2次転圧は,タイヤローラ又は振動ローラで行う。仕上げ転圧は,タイヤローラ,ロードローラで,ローラマークの消せるうちに行う。 |
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舗設作業の作業速度
ロードローラ |
2〜3km/h |
振動ローラ |
3〜6km/h |
タイヤローラ |
6〜10km/h |
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締固め中の混合物の観察 |
1 |
混合物の温度は,転圧効果に影響するので最適転圧温度範囲を設定する。 |
2 |
転圧初期に混合物の落着き具合の悪さがみられた場合には,初転圧の温度が高すぎたり,粒度,アスファルト量が適切でないなどが考えられる。 |
3 |
ヘアクラックが多く見られる場合は,混合物の配合不適当のほか,ローラの線圧(kg/cm)過大,転圧温度の高過ぎ,過転圧が考えられる。 |
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