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鉄道(在来線)に関する記述のうち誤っているものはどれか。 |
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1 |
スラックは,外方レールを曲線外方に向かって拡げて付ける。 |
2 |
カントは,内方レールを基準として外方レールを上げて付ける。 |
3 |
緩和曲線長は,安全と乗心地を考慮して決定する。 |
4 |
本線において直線と円曲線とが接する場合は,分岐内曲線の場合を除き,緩和曲線で接続する。 |
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解答 (1)
スラックは曲線内側に軌間を拡大する。
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道床バラストとスラブ道床 |
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鉄道の道床に関する記述のうち適当でないものはどれか。 |
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1 |
道床厚とは,レール位置におけるまくら木の下面から施工基面までの最短距離をいう。 |
2 |
道床圧力とは,まくら木下の道床が受ける圧力をいい,輪重直下のまくら木下が最大となる。 |
3 |
道床バラストは,沈下に対する抵抗力を大きくするため,均一の粒径の砕石を用いる必要がある。 |
4 |
道床噴泥の主な原因には,道床厚の不足,道床内の排水不良,道床バラストの材料不良等があげられる。 |
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解答 (3)
ポンプ浚渫船での,岩盤浚渫は不可
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強化路盤 |
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鉄道工事における強化路盤の施工に関する記述のうち適当でないものはどれか。 |
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1 |
表層を不透水の構造としているため,路盤排水には特に留意する必要がある。 |
2 |
粒度調整砕石は,最大乾燥密度の85%以上となるよう締固めることが必要である。 |
3 |
路盤工の厚さは,路床の条件として所定のK値が確保されていることを前提として決定される。 |
4 |
砕石路盤に使用するアスファルトコンクリートの骨材の最大粒径は,20mのものを用い,所定の品質試験に合格したものであることが必要である。 |
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解答 (2)
強化路盤の路盤材料は,粒度調整砕石,高炉スラグ砕石を用い,一層の敷均し厚が15cm以下となるように,かつ最大乾燥密度の95%以上に締固める。
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解説 |
線路の構造 |
1 |
列車荷重は,レール,まくら木,道床を通じて路盤に伝わる。まくら木はレールを支持し,その間隔を保持する。道床はまくら木を保持し,列車荷重を路盤に分布し,軌道に弾力性を与え,衝撃力を緩和する。 |
2 |
軌間とは,レール頭部14mm以内でレール頭部間の最短距離をいう。標準軌間を1.435mとし,これより広いものを広軌,狭いものを狭軌という。 |
3 |
曲線部において,分岐のある場合を除き,遠心力により車両が外側に倒れるのを防ぐため,外側レールを高くし(在来線),高低差(カント)をつける。また,レールと車輪フランジとがきしむのを防ぎ円滑な通過を行うため,外側レールを基準にして曲線内側に軌間を拡大(スラック)する。 |
4 |
本線路における直線と円曲線とは,分岐の場合を除き緩和曲線で接続する。 |
5 |
緩和曲線及び分岐器内に縦曲線を設けてはならない。但し,やむを得ない場合に限り,円曲線と縦曲線は競合可能とする。 |
6 |
緩和曲線は,曲線部に付けたスラックやカントを低減して線形の急激な変化を避けるために設ける。低減は緩和曲線全長で行い,緩和曲線長は,カント,列車速度及びカント不足量等によって決まる。 |
7 |
一つの軌道を二つ以上の軌道に分ける分岐器は,番号の大きいものほどクロッシング角(分岐する角度)は小さい。 |
道床バラストとスラブ道床 |
1 |
道床バラストは,沈下に対する抵抗を増すため各種の粒径が混合した粒度のよいもので,角ばったものを用いる。土砂,じんあい等の混大宰が25〜30%になれば,道床ふるい分け作業を行う。 |
2 |
曲線部の道床厚さは,内側レール下で最小道床厚を満たすこと。 |
3 |
スラブ道床は,コンクリートスラブと床コンクリートとの間に緩衝材(セメントアスファルトモルタル)を入れ,軌道の水平荷重に対して突起を設け,床コンクリートと一体とした軌道をいう。 |
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