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鉄道の営業線(在来線)の工事施工に関する記述のうち適当でないものはどれか。 |
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1 |
工事指揮者の不在時には,立会を必要とする工事及び工事指揮者の配置を指示された工事は行わない。 |
2 |
軌道用諸車を使用する場合で工事指揮者が不在時には,監督員にあらかじめ届け出て承諾を受けて行う。 |
3 |
工事専用踏切,工事用仮通路を使用しないときは,しゃ断機を鎖錠し,鍵は工事指揮者が保管する。 |
4 |
工事指揮者は,当日の作業開始前に監督員等と連絡し,列車等の運転状況の確認を行い,臨時列車,時刻変更等を記録し,保安管理者,事故防止専任者,保安要員及び作業員に周知徹底させる。 |
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解答 (2)
監督員が不在のときは,保守用車は使用できない。
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異常時の処置(列車防護) |
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緊急に列車停止の必要が生じた場合の処置で正しいものはどれか。 |
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1 |
夜間,臨時手信号により列車を停止させるときは,赤色灯を現示するか,または緑色灯を急激に振る。 |
2 |
事故等の場合,列車が進行してくる線路の軌道回路は短絡してはならない。 |
3 |
特殊信号により列車を停止させる場合は,その支障箇所において現示を行わなければならない。 |
4 |
特殊信号とは,事故等のため列車を予期できない所で停止させる必要が生じた場合,爆音,火炎,灯火,警音などで現示する信号をいう。 |
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解答 (4)
(4)の記述が正しい
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保安対策 |
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営架線近接工事の保安対策に関して適当でないものはどれか。 |
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1 |
施工者は,営業線に近接してクレーン等を使用する工事の場合,列車見張員を配置し,列車の通過中は十分安全に注意して作業を進める。 |
2 |
施工者は,営架線でトロリーを使用する場合は,使用申込書を作成し監督員に申し出て承認を得たうえ,駅長等に提出する。 |
3 |
施工者は,営業列車から材料の積卸しをする場合は,監督者の指示に従う。 |
4 |
施工者は,作業中に事故が発生,又は発生の恐れがある場合は,直ちに列車防護の手配をとり連やかに関係箇所に連絡し,指示を受ける。 |
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解答 (1)
営業線近接工事においては,高いタワー,ブーム等を使用する作業では列車の接近から通過まで一時作業を中止する。
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解説 |
営業線近接工事・線路閉鎖工事 |
1 |
営業線近接工事とは,営業線及びこれに近接して施工する工事で,列車運転に支障を及ぼさないよう保安対策をとって行う工事をいう。線路閉鎖工事とは特定区間に列車が進入しないような処置をとって行う工事をいう。 |
2 |
線路閉鎖工事:あらかじめ監督員と打合せを行い,次の点に留意して施工する。 |
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線路閉鎖間合,工事量等を検討し,無理のない計画を立てる。 |
A |
使用材料,機械器具,照明設俺等は十分点検し,予備も準備する。 |
B |
工事開始前に施工方法,分担,予定時間等を全員に熟知させる。 |
C |
工事管理者は,予定時刻5分前までに線路を復旧し,駅長に通知する。 |
D |
特に指示された場合は,作業現場に残り初列車の通過を確認する。 |
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3 |
列車通過中の作業中止等 |
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@ |
列車の振動,風圧等によって,不安定・危険な状態になる恐れのある工事,乗務員に不安を与える恐れのある工事は,列車の接近から通過までの間,一時作業を中止する。 |
A |
営架線に近接して,工事用重機械を使用する工事,材料等の積卸し工事,高いタワー及びブーム等を使用する工事等では,列車の接近から通過まで一時作業を中止し,施工中の機器・材料が転倒しないようにする。 |
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4 |
線路等の工事又は作業に使用する軌道モーターカー,貨物車,トロリー等の保守用車の使用については,監督員の指示により行う。監督員が不在のときは,保守用車は使用できない。 |
異常時の処置(列車防護) |
1 |
信号炎管に点火して停止信号を現示しながら,単線区間においては両側,複線区間で上下線を支障している場合には上下線を同時に列車防護を行う。 |
2 |
近接した箇所に踏切非常ボタン等がある場合は,これも取扱う。軌道回路を短絡して信号機に停止信号を現示させる。 |
3 |
緊急の場合で信号炎管のない時は,列車に向かって赤色旗(夜間は赤色灯)又は緑色旗以外の物を急激に振る。 |
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