平成22年度 2級造園施工管理技術検定試験  実技試験問題 Page1

※ 問題1、問題2、問題3は必須問題ですから、必ず解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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問題1 あなたが経験した主な造園工事のうち、工事の施工管理において「工程管理」、又は「品質管理」上の課題があった1つの工事を選び、その工事について以下の設問(1)〜(5)について答えなさい。(造園工事以外の記述は採点の対象となりません。)
解答は、解答用紙の所定の解答欄に記述しなさい。
1 工事名(例:○○公園整備工事など)
2 工事の内容
1の工事について、以下の1 〜5 について明確に記述しなさい。
1 施工場所(例:○○県△△市××町地内)
2
(ア) この工事の契約上の発注者名又は注文者名
(イ) この工事における、あなたの所属する会社等の契約上の立場
【元請(共同企業体を含む)、下請(一次、二次下請等)、発注者(注文者)、その他( )】
3 工期(例:平成×年×月×日〜平成×年×月×日まで××日間)
4 工事金額又は請負代金額(1万円未満は切り捨てて記入してもよい)
5 工事の概要
(ア) 工事の内容について具体的に記述しなさい。
(イ) 工事数量について具体的に記述しなさい。(例:工種、種別、細別、数量、規格等)
(ウ) 現場の状況(関連工事の有無及びその内容も含む)、周辺状況について具体的に記述しなさい。
3 工事現場における施工管理上のあなたの立場を記述しなさい。
4 上記工事の施工にあたり、課題があった管理項目名(工程管理又は品質管理)及び、その課題の内容を具体的に記述しなさい。
5 4の課題に対し、あなたが現場で実施した処置又は対策を具体的に記述しなさい。

解答と解説: 

回答例は省略します。


問題2 次の工事数量表に基づく造園工事に関する以下の設問(1)、(2)について答えなさい。
解答は、解答用紙の所定の解答欄に記述しなさい。

[工事数量表]
工種 種別 細別 規格 単位 数量 摘要
植栽工 高木植栽工 クスノキ H(m) C(m) W(m) 15 ワイヤー張り支柱
5.0 0.50 1.8
移植工 根回し工 ケヤキ H(m) C(m) W(m) 3 溝掘式根回し
7.0 0.60 4.0
高木移植工 シラカシ H(m) C(m) W(m) 5 ワイヤー張り支柱
7.0 0.80 4.0

〔工事に係る条件〕
本工事は、一部供用中の地区公園の未供用区域において、上記の工事数量表に基づく工事を施工するものである。
ケヤキは、園内の他の場所に移植するための根回しを行うものである。
シラカシは、あらかじめ溝掘式の根回しを行ってあるものを別の公園から移植する。
本公園の位置は、関東地方である。
工期は、3月1日から5月15 日とする。
(1) 根回し工に関し、以下の(イ)〜(ハ)について答えなさい。
(イ) 根回しを行う際、根鉢の大きさや形を定める場合に考慮する必要のある一般的な樹木の特性又は生育地の状況に関する事項を具体的に3つ記述しなさい。

解答と解説: 

(イ)
1. 鉢型は、根元直径の3倍〜5倍程度とする。
2. 樹種の根の張り方に応じて、直径、深さを考慮する。
3. 樹種に応じて鉢型を決めておく。


(ロ) 根回しを行ったケヤキの望ましい移植の時期及びその理由を記述しなさい。

解答と解説: 

(ロ)
時期: 3月中旬〜4月上旬の萌芽前が望ましい
理由: 根の活動が最も活発な時期であり、かつ萌芽前に行うことにより活着が良くなる。


(ハ) 根回しにおける根の処置が終わった後に行う作業をその目的とともに具体的に3つ記述しなさい(ただし、作業の跡片付けに関する内容は除く)。

解答と解説: 

(ハ)
1. 適切な根巻を行い。鉢の表土が落ちて必要以上に根が空気に晒されないようにする。
2. 支柱を設け、風等による揺れ・倒れを防止する。
3. 余分な枝葉は剪定して落とすことにより、枝葉より根の育成を促進するようにする。


(2) 高木植栽工に関し、以下の(イ)〜(ニ)について答えなさい。
(イ) 搬入されたクスノキを直ちに植え込めなかったので、やむを得ず翌日に植え込むこととなった。
この場合に、樹木を適切に保管するための品質管理上の措置を1つ記述しなさい。


解答と解説: 

根の乾燥防止のため十分な潅水を実施し、濡れたむしろ等で覆い、養生する。


(ロ) 植付け時の樹木への施肥に関する次の記述のA 〜D に当てはまる語句を下記のア〜キの中から選び、その記号を解答欄に記入しなさい。
「施肥作業には、樹木の植栽や移植などの植付け時に施すA と、樹木の健全な生育維持や開花・結実後の樹勢回復のために必要な養分を補うためのB に大別される。A としては、堆肥などのC を、D に施す。」

ア.壺肥    イ.植え穴の下層    ウ.根に直接当たるよう    エ.元肥(基肥)
オ.速効性肥料    カ.追肥    キ.遅効性肥料

解答と解説: 

施肥作業には、樹木の植栽や移植などの植付け時に施す元肥 と、樹木の健全な生育維持や開花・結実後の樹勢回復のために必要な養分を補うための追肥に大別される。元肥としては、堆肥などの遅効性肥料を、植え穴の下層に施す。

(ハ) 水極めの作業手順・方法を具体的に記述しなさい。

解答と解説: 

根鉢半分程度まで埋め戻した後、注水しながら突いていく。根鉢に密着して隙間無くなるように残り全て埋め戻す。


(ニ) ワイヤー張り支柱の取付け方法を具体的に3つ記述しなさい。

解答と解説: 

1.幹の結束部分は適切な幹当て養生をする。
2.支持する上で最適な方向に取り付ける。
3.ロープワイヤーは杭に結束する。
4.ロープに緩みがないようにする。


問題3 次の工事数量表に基づく造園工事の安全管理に関する以下の設問(1)〜(3)について答えなさい。
解答は、解答用紙の所定の解答欄に記述しなさい。

[工事数量表]
工種 種別 細別 規格 単位 数量 摘要
植栽工 高木植栽工 ソメイヨシノ H(m) C(m) W(m) 5 支柱取付
4.0 0.3 1.5
オオシマザクラ H(m) C(m) W(m) 3 支柱取付
4.0 0.21 1.8
移植工 高木移植工 ケヤキ H(m) C(m) W(m) 10 支柱取付
6.0 0.40 3.0
植栽
維持工
芝生管理工 芝刈り u 5,000

〔工事に係る条件〕
本工事は、一部供用中の地区公園(1ha)の未供用区域において、上記の工事数量表に基づく工事を施工するものである。
ケヤキは、近隣の学校跡地に生育しているものを使用する。
(1) 芝生管理工において、芝生地の刈込みに使用する芝刈機の一般的な事前点検内容を3つ記述しなさい。

解答と解説: 

1.動力部分の点検
2.リールのすり合わせ状態の点検
3.刈刃装置の点検


(2) 高木植栽工及び高木移植工における安全管理に関し、以下の(イ)〜(ハ)について答えなさい。
(イ) ケヤキの移植に先立ち、はしごを用いて枝の剪除などの樹上作業を行う場合、設置されたはしごの使用前の安全点検内容を具体的に3つ記述しなさい。

解答と解説: 

1.滑り止め器具の取り付け状況
2.地面との角度75度以下
3.はしご上端部の突出が60cm以上あるか。



(ロ) ケヤキの移植に先立ち、枝の剪除などの樹上作業を行う場合、地上作業員が剪定枝などの飛来・落下事故に遭わないようにするために行うべき措置を具体的に2つ記述しなさい。

解答と解説: 

1.投げる枝は小枝等とし、大枝の場合はロープ等を使用し、吊り下げながら下ろす。
2.相互で声を掛ける等の合図をする。
3.投げる側は投下位置周辺の安全確認を実施する。


(ハ) 移動式クレーンを用いて樹木の立込み作業を行う場合の誘導・合図に関する次の記述の に当てはまる語句を下記のア〜クの中から選び、その記号を解答欄に記入しなさい。
「移動式クレーンの誘導にあたり、合図者は とし、打ち合わせた合図で明確に行う。合図者は、吊り荷がよく見え、オペレータからもよく見える位置で、かつ、 に位置して合図を行う。やむを得ずオペレータから見えない位置で合図することになった際は、無線等で確実に合図が伝わる方法をとる。荷を吊る際には、介錯ロープを に取り付け、合図者が安全な位置で誘導する。」

ア. 2人以上  イ. 吊り荷の移動範囲内  ウ. 作業範囲外 エ. 吊り荷の端部
オ. 1人 カ. 作業範囲の中央  キ. オペレータの隣  ク. 吊り荷の重心



解答と解説: 

A=オ
B=ウ
C=ク
合図者は1人とし、打ち合わせた合図で明確に行う。
オペレータからもよく見える位置で、かつ、作業範囲外に位置して合図を行う。
荷を吊る際には、介錯ロープを吊り荷の重心に取り付ける。


(3) 事故が発生した場合に備えて、日頃より作業現場において準備しておく事項を具体的に2つ記述しなさい。


解答と解説: 

1.緊急連絡先の掲示と連絡体制の整備
2.緊急報告手順の整備
3.救急医療薬品等の準備
4.救護・手当て方法等の訓練の実施

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