ALC工事 1

学習するポイント
施工の留意点
接合部の処理

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施工計画書の記載事項
@ 工程表(施工図の作成,各ブロック別の着工・完了の時期)
A パネルの製造所,施工業者,種類,使用箇所,貯蔵方法
B パネルの取付け詳細と工法および建具枠などの取合いと納まり
C パネルの搬入および養生計画
D 充てんモルタル,ALC用特殊プラスター,仕上げ吹付け材などの種類,調合,工法
E シーリング材の種類,使用箇所
材 料
 ALCパネルは,石灰質材料(セメント,消石灰)とけい酸質材料(けい砂)を粉砕したものに水を加えて練り合せ,気泡材としてアルミ粉末を加えて多孔質にしたものをオートクレーブ養生して製造したものである。
施工の要点
@ 屋根パネル,床パネル,外壁パネルの穴あけは,鉄筋を切断しないことを原則とする。
ただし,構造耐力士支障のない鉄筋は,その一部の鉄筋を切断しても差し支えない。
A 間仕切パネルの穴あけは,他のパネルと比べて影響は少ないが,耐力上からも最小限にする必要がある。やむを得ず加工する場合は,下図に示す範囲とすること。
A形 穴または開口が1枚のパネルにあく場合)
 穴または開口の大きさは,1箇所につき300mmx600mm以下,かつ2箇所以上の場合は合計の面積が1800cm2以下とする。穴または開ロ切断後のパネルの残り部分の幅は左右いずれも150mm以上とする。
B形 (穴または開口が2枚にわたる場合)
 穴または開口の大きさは,1箇所につき400mmx1 200mm以下,かつ2箇所以上の場合には合計の面積が4 800cm2以下とする。パネル片側の切断は幅200mm以下とする。
B パネルに溝掘り,孔あけ,切断および開口を設ける場合は,十分に構造耐力を検討すること。また,この部分には補修用モルタルを用いて補修をし,鉄筋を切断した箇所にはモルタルで保護された部分を除き,さび止め処理を行う。
C 屋根および床パネルは,表裏およびかかり寸法を確認し,長辺を突きつけ,短辺小口を20mm程度あけて支持面をなじませ,通りよく敷き並べること。また,目地の鉄筋は,パネルの長辺みぞ部分およびあらかじめ支持材に固定された取付け金物に挿入するが,軒回りなどの目地鉄筋が使用できない部分はボルト止めとする。
D 外壁横形パネルは内外面を確認し,長辺を突きつけ,通りよく建て込む。また,短辺を金属プレートにより支持材に締め付けて取付ける場合には,各パネルごとに仮止めし,たて目地には必要に応じてロックウールなどを充てんしてから,金属プレートで取付けること。なお,短辺をボルトにより支持材に取り付ける場合は,ボルト頭部部分に座掘りを行い,パネルを取り付けた後,補修用モルタルを詰める。
E 外壁たて形パネルは内外面を確認し,長辺を突きつけ,通りよく建込む。取付けの際,各パネルごとに仮止めし,たて目地空胴部に目地鉄筋を通し,あらかじめ固定された取付け金物に挿入するか,または溶接して有効に固定する。
F 間仕切パネルは,長辺を突きつけ,通りよく建込む。
G 間仕切用たて形パネルは,あらかじめ固定された金物にパネルの上部をさし込み,下部にキャンパーを使うなどして固定する。
H 敷込み,建込みの作業中,強風の恐れがある場合は,つなぎ材,おさえ材などを用いて補強し,状況により作業を中止する。
4 接合邦の処理
@ 屋根および床パネル
a 接合部の目地は,清掃し,必要に応じて適度の水温しを行った後,充てん用モルタルを充てんする。
b モルタルは,パネル上面より5mm程度盛り上がるように充てんし,水引き具合を見計らい,定規でパネル上面をそろえてから削り取る。
A 外壁および間仕切パネル
a 壁パネルのたて目地に充てん用モルタルを充てんする際は,たて目地の空洞部分に頂部よりモルタルを流し込む。
b 接合に接着材を使用する場合は前もって長辺小口に接合用接着剤をつけて建込む。
B パネルは,接合終了後約24時間,充てん用モルタルや接合用接着剤には有害な振動,衝撃などを与えないようにする。
C モルタルの充てん作業中,気温が2°C以下に降下した場合は,養生または施工を中止する。
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