仮設工事2

 仮設工事は本体工事を進めるための一時的な建物,工作物,設備などを造る工事で,建物が竣工すれば撤去される。

学習するポイント
準備工事の内容

土木施工管理技士に挑戦 建築施工管理技士に挑戦 工事施工管理技士に挑戦 造園施工管理技士に挑戦
3 準 備 工 事
@ 敷地測量
敷地境界に関し,敷地所有者,隣地所有者の立会いの下に測量を行う。
A 縄張り,遣方
 建物の実施位置を示すために,工事監理者立会いの下に建物外周に木ぐいを打ち,これに縄を張って表示することを縄張りという。
 やりかたは,縄張りによって定まった位置に設け,建物の各部位の心,水平を示す基準とする。木ぐいは根切り部分から少し離して打ち,頭部をいすかまたは矢はずに切っておき,地ぐいに物が当たった場合,その頭部がつぶれて移動したことを発見しやすくしておく。
 やりかたの検査は,墨出しの順序を変えるなどして,請負者が行った方法とは異なった方法でチェックする。なお,検査用スチールテープは,その工事現場専用の基準巻尺を使用する。
B ベンチマーク(B.M)
 ベンチマークは建築物などの高低の基準であり,既存の工作物あるいは新設したくいなどに高さの基準を記したもので,これは正確に設置し,移動のないようその周囲を囲うなどの養生を行う。
C 墨出し
 墨出しは,建物の着工から仕上げの最後に至る全工期を通じて一貫した基準により,建物の内外および敷地周囲に境界線,基準高,通り心(親墨),仕上げの逃げ心などを出すことをいう。墨出しの注意事項は以下のとおりである。
A 墨出しの実施計画,作業要領,検査の方法,専任者を決めておく。
B 親墨,逃げ心などは重要なので,隠れるものは延ばすか,他へ転記しておく。
C 親墨出しに使用するスチールテープはテープ合せを行ったものを用い,計測に当たっては温度,張力,たるみなどによる誤差を考慮しておく。

4 仮  囲  い
 木造以外で2階以上の建築物の工事を行う場合は高さ1.8m以上の仮囲いを設ける。ただし,工事現場の周辺,もしくは工事の状況により,危害防止上支障がない場合は仮囲いを設けなくてもよい。なお,仮囲いは強風に対して倒壊,飛散などしない堅固な構造とする。

5 材 料 置 場
@ セメント類の貯蔵所
雨水,湿気などを防ぐため,貯蔵所の床は地盤より300 mm 以上高くし,板張りの場合はすき間なく張るか,鉄板を張る。
b 空気の流通をなくすため,開口部は必要以上に設けない
c セメントの積み重ねは,原則として10袋以下とし,搬入期日ごとに区分し,古いものから使用する。
A 砂,砂利の置場
泥水,泥土が混入しないように周囲地盤より高くし,床には水がたまらないよう幾分こう配をつける。
b 砂,砂利などを近くに並べて置く場合は,混合しないように仕切り板などを設ける。
B 鉄筋置場
直接地面に接しないよう角材(まくら木)の上に置く。
b 長期間集積の場合は降雨,降雪に備えてシートなどで覆う。
C 鉄骨置場
建て方に便利な場所とする。
b 鉄骨に泥がつかないよう,また,変形しないよう受け材を置く。
D その他
吸水してはならない材料は,水がかからないようにするとともに,台の上に置くなどして水が流れてもぬれないようにする。
b ブロック,耐火れんがなどは,雨にぬれたり泥で汚れたりしないようにする。
また,ポリスチレンフォーム保温材など軽量のものは,風に飛ばされないようにする。

危険物貯蔵所
@ 仮設事務所,隣地の建築物,材料置場などから離れた場所に設ける。
A 不燃材料を用いた囲いをし,周囲に空地を設ける。
B 各扉には錠をかけ,「火気厳禁」の表示を行い,消火器を置く。
C 塗料,油類などの引火性材料の貯蔵所については,関係法令による。
D 関係法令(消防法,危険物の規制,労働安全衛生規則等)
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