1 |
せき板によるコンクリート表面の硬化不良 |
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@ |
硬化不良は,木材成分中の糖類,タンニン酸などがコンクリートのアルカリに抽出されて起こる。 |
A |
硬化不良を起こしたコンクリートの表面状態は打上がり面が暗黒色になり,ざらついたり,はなはだしい場合は表面が硬化せず,触れると粉状にはく落したり,薄い板状にはく離する場合がある。 |
B |
せき板が長期間太陽光線の照射を受けたり,空気中に暴露された場合,腐朽菌が表面に生じた場合,硬化不良を起こしやすくなる。 |
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2 |
型わく設計上の注意 |
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@ |
コンクリートの打込みによって移動,はらみ,倒壊など所定の形状が変形しないように設計する。 |
A |
せき板の継目からモルタルが漏れないよう,また取り外しが容易なように設計する。 |
B |
支柱が倒壊しないよう注意すること。 |
C |
型わく計画に先立って,通常コンクリート躯体図の作成を行う。 |
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3 |
型わくの構造計算 |
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鉛直荷重は型わく支保工が支える物の重量に相当する荷重として,150 kg/m2を加えると規定している。水平荷重に関しては,コンクリート打設時の偏心荷重や振動,衝撃を考慮して実状に応じて定める。 |
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@ |
固定荷重 |
コンクリート,型わくなどの自重 |
A |
積載荷重 |
作業員やカート車などの荷重で,労働安全衛生規則で150kg/m2と定められている。 |
B |
衝撃荷重 |
固定荷重の1/2とする。 |
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よって,床型わく設計荷重は@+A+Bとする。 |
型枠計画図として通常書かれているものとして、 |
@ |
サポート配置図(平面および断面,縮尺1 /100) |
A |
パネル割付け図(天井伏せ・平面・側面,縮尺1 /100) |
B |
柱およびはり断面詳細図(縮尺1 /20) |
C |
はり付き壁およびパラペット断面詳細図(縮尺1 /20) |
D |
支保工組立て図(縮尺1 /20) |
などであるが外壁に大形パネル工法が使われるとか,床型枠をはりの鉄骨からつり下げる工法にするとか,あるいはサポート・わく組足場を使わず,仮設ばりを使うなどの特殊型枠にする場合は,それぞれ縮尺1/20ぐらいの詳細図が必要となる。
型枠加工図は,以上の計画図に基づいてせき板を実際に加工し組み立てる場合に必要な図面で,現寸あるいは縮尺1/2〜1/5で各部の納まり,型枠の定着方法,出隅・入隅の納まりと締付け方法,柱・はり型枠など,下ごしらえを必要とするせき板の木取り,あるいは割付け方法などを図示したものである。 |
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4 |
型わくの組立て |
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型枠はコンクリートの鋳型となるもので,打込み作業時の各種の外力に対して十分な強度と剛性を有し,かつ所要の寸法許容差を超えることのないように組立てる。 |
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@ |
せき板は,セメントペーストまたはモルタルができるだけ漏出させないように緊密に組立てる。 |
A |
型枠の組立ては,解体が容易にできるようにする。 |
B |
柱の下部には掃除口を設ける。 |
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5 |
型わくの存置期間 |
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型わくの存置期間はJASS5および建設省告示第110号に規定されている。 |
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@ |
基礎,はり側,柱および壁の存置期間は,コンクリートの圧縮強度が50kg/cm2以上に達したことが確認されるまでとする。ただし,せき板存置期間中の平均温度が10°C以上の場合は,表以上経過すればよい。 |
A |
床スラプ,屋根スラプ下およびはり下のせき板は,原則として支保工を取り外した後に取り外す。 |
B |
支保工の存置期間は,スラブ下,はり下とも設計基準強度の100%以上のコンクリート圧縮強度が得られたことが確認されるまでとする。 |
C |
支保工の盛り替えは,原則として行わない。 |
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せき板の最小存置期間
施工箇所 |
基礎,はり側,柱,壁 |
床版下,はり下 |
存置期間中の平均気温
セメントの種類 |
早強ポルトランドセメント |
普通ポルトランドセメント,混合セメントのA種 |
早強ポルトランドセメント |
普通ポルトランドセメント,混合セメントのA種 |
コンクリートの材令による場合 (日) |
15°C以上 |
2 |
3 |
4 |
6 |
5°C以上 |
3 |
5 |
6 |
10 |
O°C以上 |
5 |
8 |
10 |
16 |
コンクリートの材令による場合 (日) |
- |
圧縮強度が50 kg/cu以上となるまで
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圧縮強度が設計基準強度の50%以上となるまで |
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支柱の最小存置期間
施工箇所 |
床版下 |
はり下 |
存置期間中の平均気温
セメントの種類 |
早強ポルトランドセメント |
普通ポルトランドセメント,混合セメントのA種 |
早強ポルトランドセメント |
普通ポルトランドセメント,混合セメントのA種 |
コンクリートの材令による場合 (日) |
15°C以上 |
8 |
17 |
28 |
5°C以上 |
12 |
25 |
O°C以上 |
15 |
28 |
コンクリートの材令による場合 (日) |
- |
圧縮強度が設計基準強度の85%以上となり,構造計算により安全であることが確認されるまで |
圧縮強度が設計基準強度以上となり,構造計算により安全であることが確認されるまで |
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