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鉄筋の清掃:組立てに先立ち,浮きさび,油類,ごみ,土などのコンクリートの付着を妨げるおそれのあるものを除去する。 |
A |
柱,はり筋のかぶりは,主筋の外周りを包んでいる帯筋,あばら筋から測定する。 |
B |
結束:通常は0.8〜0.85mmのなまし鉄線を用いて結束する。 |
C |
スペーサ:鉄筋のかぶり厚さを保つために使用される(JASS5参照)。 |
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スペーサーの配置基準
部位 |
スラブ |
梁 |
柱 |
数量または配置 |
上端筋、下端筋それぞれ1.3個/u程度
面積
4u程度8個 ・ 16u程度20個 |
間隔は1.5m程度
端部は1.5m以内 |
上段は梁下より0.5m程度
中段は柱脚と上段の中間柱幅
1.0mまで2個
1.0m以上3個 |
側梁以外の梁は上又は下に設置。側梁は側面にも設置 |
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使用部位や所要かぶり厚さに応じて,スペーサの材種,形状,サイズを使い分ける。断熱材打込み部スペーサは断熱材にくい込むため,かぶり厚さの確保が難しいので,めり込み防止用スペーサを使う。 |
D |
鉄筋の間隔(あき):鉄筋の相互のあきは,粗骨材の最大寸法の1.25倍以上かつ25mm以上,また丸鋼では径,異形鉄筋では呼び名の数値の1.5倍以上とする。 |
E |
かぶり厚さ:かぶり厚さは仕上げの有無,屋内と屋外,また土に接しているかどうかにより異なる |
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部 位 |
かぶり厚さ(mm) |
土に接しない部分 |
屋根スラブ
床 ス ラ ブ
非 耐 力 壁 |
屋 内 |
30 |
屋 外 |
40 |
柱
は り
耐 力 壁 |
屋 内 |
40 |
屋 外 |
50 |
擁 壁 |
50 |
土に接する部分 |
柱・はり・床スラブ・耐力壁 |
50 |
基 礎 ・ 擁 壁 |
70 |
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1 |
耐久性上有効な仕上げのある場合,係員の承認を受けて30mmとすることができる。 |
2 |
耐久性上有効な仕上げのある場合,係員の承認を受けて40mmとすることができる。 |
3 |
コンクリートの品質および施工方法に応じ,係員の承認を受けて40mmとすることができる。 |
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(日本建築学会編「建築工事標準仕様書(JASS5)」による) |
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F |
鉄筋の定着長さ,重ね継手 |
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1 |
鉄筋の定着 |
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鉄筋の定着とは,仕口において部材相互の一体化を図るため,一方の部材の鉄筋を応力伝達を目的として,他方の部材内に延長して埋め込む。 |
2 |
重ね継手 |
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a |
鉄筋の継手は原則として応力の小さい位置で,かつ常時圧縮力が生じている部分に設ける。 |
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b |
フックの長さは継手の長さに含まれない。 |
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c |
鉄筋径が28mm以上の丸鋼またはD29以上の異形鉄筋においては,重ね継手としてはならない。 |
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d |
径の異なる鉄筋の重ね継手の長さは,細いほうの鉄筋径による。 |
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鉄筋の定着および重ね継手の長さ
種 類 |
コンクリー卜の
設計基準強度
(kg/cu) |
重ね継手の長さ
(L1) |
定着の長さ種類 |
一 般
(L2) |
下端筋(L3) |
小 ば り |
床・屋根
スラブ |
SR235
SRR235 |
150
180 |
45dフック付き |
45dフック付き |
25dフック付き |
150 mm
フック付き |
210
225
240 |
35dフック付き |
35dフック付き |
SD295A
SD295B
SDR295
SD345
SDR345 |
150
180 |
45dまたは
35dフック付き |
40dまたは
30dフック付き |
25dまたは
15dフック付き |
10dかつ
150mm以上 |
210
225
240 |
40dまたは
30dフック付き |
35dまたは
25dフック付き |
270
300
360 |
35dまたは
25dフック付き |
30dまたは
20dフック付き |
SD390 |
210
225
240 |
45dまたは
35dフック付き |
40dまたは
30dフック付き |
270
300
360 |
40dまたは
30dフック付き |
35dまたは
25dフック付き |
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1 |
末端のフックは定着長さに含まない。 |
2 |
dは,丸鋼では径,異形鉄筋では呼び名に用いた数値とする。 |
3 |
耐圧スラブの下端筋の定着長さは一般定着(L2)とする。 |
4 |
直径の異なる重ね継手長さは細いほうのdによる。 |
(日本建築学会編「建築工事標準仕様書(JASS5)による) |
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