建築設備士受験対策 温熱環境
温熱環境
- 熱の移動には、熱伝導・熱対流・熱放射(熱ふく射)の三つの基本的なプロセスがある。
- 壁体内の中空層のどちら側にアルミはくを設けても断熱効果は変わらない。
- 気体(静止状態)は、分子間の距離が大きく、分子の衝突による熱交換の機会が少ないので、固体に比べて熱伝導率が小さい。
- 外壁表面の色彩の相違は、壁面の遮熱効果に大きく影響する。
- 建築材料の熱伝導率は、一般に、建築材料の平均温度の上昇とともに大きくなる傾向がある。
- 温冷感に係る環境側の要素は、気温、湿度、気流及び熱放射(熱ふく射)である。
- 総合的快適指標であるPMVのISOによる推奨範囲は、―0.5 < PMV <+0.5である。
- 人体の代謝量を表すメット(met)の基準値である1メットは、成人男子の椅座安静時の代謝量に相当する。
- 着衣の熱抵抗を表すクロー(clo)の基準値である1クローは、成人男子の背広服(合服)姿の着衣の熱抵抗に相当する。
- 冬期に暖房を行う場合、事務所ビルの執務室における温度の設定は、一般に、作用温度で20〜24℃とするのが望ましい。
- 人が触れた時に暖かいと感じる材料は、一般に、熱容量が小さく熱伝導抵抗が大きい。
- 鉄筋コンクリート造の建築物の場合、壁体の熱容量を活用して室温変動を緩やかにするためには、外断熱とすると有効である。
- 壁における密閉された中空層は、厚さが2倍になっても、その熱抵抗が2倍になることはない。
- 熱線吸収板ガラスは、室内への日射熱の侵入を抑える効果があるが、冬期における断熱効果はほとんど期待できない。
- 冬期における二重サッシの間の結露を防止するため、室内側のサッシには、外気側のサッシに比べて、気密性の高いものを用いる。
- 冬期の室内における気流速度は、0.15m/s以下とすることが望ましい。
- PMVは、温熱環境の6要素(代謝量、着衣量、空気温度、放射温度、気流速度、湿度)を考慮した指標である。
- 室温及び平均放射温度以外の要素が一定の場合、人が快適と感じる室温は、平均放射温度の上昇とともに低下する。
- 有効温度(ET)は、空気温度・気流速度・相対湿度から求められる。
- 冷房時の人体の温度調節機能は、一般に、5〜7℃までの温度差が限界といわれている。
- 高層階の室内圧は、同じ高さの静止外気圧に比べて、高くなる傾向がある。
- 上下に開口部のある室の室内外温度差による換気量は、室内外温度差が2倍になると1.4倍になる。
- 自然給気口から導入される外気によるドラフトを防止するためには、暖房用放熱器と自然給気口との位置関係を考慮する必要がある。
- 高層建築物では、エレベーターシャフトや階段室の煙突効果により、地上1階の出入口から多量の外気が流入することがある。
- 建築物の中性帯は、上部の開口に比べて下部の開口を大きくすると下方へ移動する。
- 乾球温度が一定の場合、相対湿度が低くなるほど露点温度は低くなる。
- 木材等の平衡含湿率は、温度の影響より相対湿度の影響のほうが大きい。
- 透湿抵抗が厚さに比例しない材料の水蒸気透過特性は、厚さを指定した透湿係数で表現する。
- 外壁の通気層を断熱層の室外側に設けると、外壁の内部結露の防止に効果的である。
- 外壁の出隅部分の室内側表面は、外壁の一般部分の室内側表面に比べて、結露しやすい。Low-eガラス(低放射ガラス)を使用した複層ガラス(透明+Low-e)は、同じ厚さの複層ガラス(透明+透明)に比べて、熱貫流率が小さい。
- 窓からの日射熱取得を少なくするためには、「ブラインドを室内側に設ける」より「ブラインドを室外側に設ける」ほうが効果的である。
- 窓面における熱伝達抵抗は、ガラス近傍の気流速度が遅いほど大きくなる。
- 一般的な複層ガラスの熱貫流率を小さくするには、「ガラスの厚さを増す」より「空気層の厚さを増す」ほうが効果的である。
- 熱線反射ガラスは、赤外線だけでなく可視光の透過率も小さいものが多いので、採光を損なう場合がある。
終日日射量
- 北緯35度付近における夏至日の終日日射量は、西向き鉛直面より南向き鉛直面のほうが小さい。
- 北緯35度付近における夏至日の終日日射量は、水平面より南西向き鉛直面のほうが小さい。
- 北緯35度付近における春分日の秋分日の終日日射量は、南向き鉛直面より東向き鉛直面のほうが小さい。
- 北緯35度付近における冬至日の終日日射量は、南向き鉛直面より南西向き鉛直面のほうが小さい。
- 北緯35度付近における冬至日の終日日射量は、西向き鉛直面より水平面のほうが大きい。
- 北緯35度付近における春分日の秋分日の終日日射量は、東向き鉛直面より南向き鉛直面のほうが大きい。
- 北緯35度付近における夏至日の終日日射量は、東向き鉛直面より水平面のほうが大きい。
- 北緯35度付近における夏至日の終日日射量は、南向き鉛直面のほうが東西向き鉛直面より小さい。
- 北緯35度付近における冬至日の終日日射量は、西向き鉛直面より水平面のほうが大きい。
- 北緯35度付近における冬至日の終日日射量は、東向き鉛直面より南向き鉛直面のほうが大きい。
- 外壁面の対流熱伝達率は、壁体表面に当たる風速と壁体表面の粗滑状態により値が異なる。
- 暖房時の床面と天井面の自然対流熱伝達率は、1.5:4と天井面に流れる熱の方が大きくなる。
- 壁体内の密閉された中空層の熱抵抗は、その厚さが10〜15mm程度までは厚さに比例して大きくなる。
- 室温と外気温の差が1Kの場合、熱貫流率が1W/(u・K)である壁を1秒間に移動する熱量は、1u当たり1Jである。
- 建築材料の熱伝導率は、一般に、かさ比重(みかけの密度)が減少するほど小さくなる。
- 作用温度OTは、人体に対する対流と放射による熱伝達の影響を考慮した温度指標である。
- 人体の代謝量を表すメット(met)の基準値である1メットは、成人男子が椅子に座り本を読んでいる時の代謝量に相当する。
- 有効ドラフト温度EDTは、空調時のドラフトを評価する指標である。
- 人体の温熱感覚に作用する環境側の要素は、空気温度、放射温度、湿度及び気流である。
- 人体における熱生産と熱放射が等しくても、必ずしも快適とは限らない。
- 複層ガラスの中空層に、乾燥空気の代わりにクリプトンガスを充填すると、断熱性能が向上する。
- フロ−ト板ガラスにおける日射に対する反射率は、日射の入射角度によって異なる。
- セラミックプリントガラスは、印刷パタ−ンや色によって日射遮へい性能が異なる。
- ブラインド内蔵二重窓は、中空層内を通気して排熱すると、日射遮へい性能が向上する。
- 窓面からの日射熱取得を少なくするためには、ブラインドを室内側に設けるよりブラインドを室外側に設けるほうが効果的である。
- 外壁の室内側表面における結露は、壁体内に防湿層を設けても緩和されない。
- 冬期における外壁の内部結露対策としては、断熱材の室内側に防湿層を設けることが有効である。
- 外壁仕上材の透湿抵抗が大きい場合、外壁の内部結露対策としては、断熱材の室外側に通気層を設けることが有効である。
- 屋根裏の野地板面には、夜間の放射冷却によって、結露が発生することがある。
- 冷房時に発生する外壁の夏型結露は、外壁材等に含まれている水分が日射で加熱され、壁体内を透過して断熱材と防湿層との境で結露する現象である。
- 室内の上下温度分布については、床上0.1mと床上1.1mとの温度差を、3℃以内に収めることが望ましい。
- 冬期に暖房を行う場合、事務所ビルの執務室における温度は、作用温度で20〜24℃とすることが望ましい。
- 新有効温度(ET*)は、気温、放射温度、相対湿度、気流速度の環境側4要素と、着衣量、代謝量の人間側2要素から求められる。
- PMVは、−O.5から+0.5までの範囲が快適域として推奨されている指標である。
- ドラフトの許容限界値は、夏期は0.25m/s以下、冬期は0.15m/s以下である。
- 外壁の出隅部分の室内側表面は、外壁の一般部分の室内側表面に比べて、熱損失が
- 大きい。
- 壁体内の中空層の熱抵抗は、中空層の厚さに比例して大きくなるのは30mm以下の場合である。
- 壁体表面の強制対流熱伝達率は、壁体表面に当たる風速が増すと大きくなる。
- 同一仕様で断熱を施す場合、内断熱・外断熱にかかわらず、熱貫流率は同じ値とな
- る。
- 結露や雨水の浸入によって、壁の含水率が増加すると、熱伝導率は増大する。
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