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光は電磁波の一部である。電磁波の波長はnm(ナノメーター)という単位で表す(lnm=100万分のlmm)。人間の目に入って明るさを感知させる光(可視光線)は380〜780nmまでの波長を指し,赤外線や紫外線などの目に見えない光と区別している。可視光線は青紫〜赤までの,いわゆる虹色の光を指す。太陽光はこの可視光線の青紫〜赤までの波長をバランスよく含んでいる。

光束(こうそく) (Luminous Flux)
光源から出る光の量。単位:m(ルーメン)

光度(こうど)(Luminous lntensity)
光源からある方向に出ている光の強さ。単位:cd(カンデラ)

照度(しょうど) (llluminance)
照らされる場所の光の量。
場所や作業内容によって,安全性の上から各国で基準が設けられている。
光源から照射面までの距離の2乗に反比例する。単位:反(ルクス)

輝度(きど) (Luminance)
光源や照らされた反射面からの明るさ。
見た目の明るさに一番近い単位。単位:cd/u(カンデラ/u

グレア (Glare)
不快感を与えるような,強い輝度。眩しさ。

色温度(いろおんど)
  (Color Temperature)
白熱電球の赤味のある色や蛍光ランプの白い色などの,光の色味を表す言葉。色温度が低いほど赤味のある光,高いほど青味がかった光となる。
色温度は,長い間太陽の動きに合わせて生活してきた人々の心理と密接に関わっており,空間の雰囲気を決める重要なポイントとなる。単位:K(ケルビン)

演色性(えんしょくせい)
  (Color Rendering Properties)
照らされたものの自然な色合いの度合い。
演色性を数値化したものが「平均演色評価数」である。白熱電球を一番自然に見えるRa=100の基準光源として,各光源を測定する。Ra=100に近いほど演色性がよく,色を忠実に再現しているということになる。 トンネル内のオレンジ色の光の下で車の色がくすんで見える。これは,低圧ナトリウムランプの演色性が低く,ほとんどの色を識別することができない性質を持っているためである。単位:Ra(アールエー)

分光分布
光源の中に含まれている青紫〜赤までの光が,どのような割合で含まれているかを表したもの。
演色性を重視する場合,可視光全域にわたり均―な光の割合を持った光源が理想的な光源といえる。

明るさ感
「明るさ」を表す方法には,照度と輝度の両方が用いられ,両者の関係は密接である。「照度」は物体にあたる光の量を表しているのに過ぎず,その物体から反射してくる光の量を表す「輝度」が確保されていないと,いくら数値的に照度が確保されていても明るく感じることはできない。

順応(じゅんのう) (Adaptalon)
明るさに目が慣れること。
トンネルなど,暗いところから急に明るいところに出ると,眩しさにとまどうが最大でも1分程度で慣れる。これを「明順応」という。反対に映画館など,明るいところから急に暗いところに入ると,何も見えなくなり,その暗さに完全に慣れるのには30分程度かかる。これを「暗順応」という。
また,「色順応」とは,日はある特定の光色に慣れると一時的にその光に対する感度が弱まり,逆に補色関係にある色が数分間際立って見えることをいう。この性質を利用し,印象的な照明効果をつくることができる。

光の制御(調光ちょうこう)
  (Light Control)
光の量や点滅,またその場の雰囲気に合わせて光をコントロールすること。
空間の雰囲気を変え,さまざまな光の演出を行うことができる。加えて,ランプの寿命を延ばすこともでき,経済的にも有効である。
またファシリティマネジメントの考え方に基づき,ランプ交換のタイミングを知るなど,コンピュータの一括管理によって合理化を図ることができる

ランプ効率
lW当たり,どれくらいの光の量(光東)が出ているかを表したもの。
単位:lm/w(ルーメン・パー・ワット)

器具効率
光源を照明器具に入れて使用した際に,照射面にどれくらい有効な明るさが出るかを表したもの。単位:%(パーセント)




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