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※ 問題番号No. 13 からNo.33までの20問題のうちから11 問題を選択し、解答してください。



No13 火力発電所の燃焼ガスによる大気汚染を軽減するために用いられる装置として、最も不適当なものはどれか。
1 脱硫装置
2 脱硝装置
3 節炭器
4 電気集じん器

解答と解説: 

答え--- 3
節炭器はエネルギーの消費を節約するために設ける熱交換器などのことである。
大気汚染の軽減とは関係ない。


No14 油入変圧器の内部異常を検出するための継電器として、最も不適当なものはどれか。
1 比率差動継電器
2 不足電圧継電器
3 衝撃圧力継電器
4 過電流継電器

解答と解説: 

答え--- 2
不足電圧継電器は、回路の電圧が低下し、機器の稼働に必要な電圧が確保できなくなった場合に、関係機器に指令を送る装置。異常電圧上昇などを検知する過電圧継電器の機能は一般的にはない。


No15 図に示す日負荷曲線の日負荷率又は需要率として、正しいものはどれか。
ただし、設備容量は1,200 kWとする。
1 日負荷率50 %
2 日負荷率60%
3 需要率50 %
4 需要率60%

解答と解説: 

答え--- 2
期間中の平均需要電力は、200*4+400*8+800*4+600*2+1000*6=14400kW
24時間で割ると600kW
最大受電電力が1000kW
日負荷率=平均需要電力÷最大受電電力の百分率なので、600/1000=60%
需要率は最大受電電力÷設備容量の百分率なので1000/1200=83.3%




No16 架空送電線路に関する次の記述に該当する機材の名称として、最も適当なものはどれか。

「電線の周りに数本巻き付けて、電線が風の流れと定常的な共振状態になることを防止し、電線特有の風音の発生を抑制する。」
1 スパイラルロッド
2 アーマロッド
3 スペーサ
4 ダンパ

解答と解説: 

答え--- 1
風音の発生を抑制と共振防止に設けるのはスパイラルロッドである。


No17 図は3心電力ケーブルの無負荷時の充電電流を求める等価回路図である。充電電流Ic〔A〕を求める式として、正しいものはどれか。
ただし、各記号は次のとおりとする。

V:線間電圧〔kV〕
C:ケーブルの1線あたりの静電容量〔μF〕
ω:角周波数〔rad/s〕
1
2
3
4

解答と解説: 

答え--- 3
電圧はωCV 大地とケーブルの間にはV/√3なので3が正解。


No18 地中送電線路における電力ケーブルの電力損失として、最も不適当なものはどれか。
1 抵抗損
2 誘電損
3 シース損
4 漏れ損

解答と解説: 

答え--- 4
漏れ損は地中送電線でなく、架空送電線などで発生する電力喪失である。




No19 次の機器のうち、一般に配電線に電圧フリッカを発生させないものはどれか。
1 蛍光灯
2 アーク炉
3 スポット溶接機
4 プレス機

解答と解説: 

答え--- 1
電圧フリッカは、大量の電気を使用した際、電流が急変して電圧が変動する現象。アーク炉、スポット溶接機、プレス機や、最近では太陽光発電用パワーコンディショナに備えられている、電線路が停電時に発電機を電線路から切り離す機能の設定により発生することがある。蛍光灯程度の電圧変動では生じない。


No20 架空配電線路の保護に用いられる機器または装置として、不適当なものはどれか。
1 放電クランプ
2 遮断器
3 高圧カットアウト
4 自動電圧調整器

解答と解説: 

答え--- 4
自動電圧調整器は同期機の励磁装置内に設置されていて、負荷が変化するとき電圧を維持し動態安定度を向上させ、負荷遮断時の電圧上昇を抑制、過渡安定度の向上のためのもの。
架空配電線路の保護とは関係ない。


No21 照明用語に関する記述として、「日本産業規格(J I S)」上、不適当なものはどれか。
 
1 配光曲線とは、光源の光度の値を空間内の方向の関数として表した曲線である。
2 照明率とは、照明施設の基準面に入射する光束の、その施設に取り付けられた個々のランプの全光束の総和に対する比である。
3 室指数とは、作業面と照明器具との間の室部分の形状を表す数値で、保守率を計算するために用いるものである。
4 光束法とは、ランプ又は照明器具の数量と形式、部屋の特性、作業面の平均照度の関係を予測する計算方法である。

解答と解説: 

答え--- 3
室指数は照明照度がその室の作業面へ一定量届くかを確認するためのもの。室の広さ、天井から作業面までの高さにより算定する。一般に、天井が低い場合又は間口・奥行が広い場合は室指数が大きく、天井が高い場合又は間口・奥行が狭い場合は室指数が小さくなる。
作業面と照明器具との間の室部分の形状を表す数値は室指数で、照明率又は固有照明率を計算するために用いる。
照明の保守率(M) = 光源の設計光束維持率(Ml) × 照明器具の設計光束維持率(Md)で求められ、照明器具の光源種類(寿命含む)や器具の形状ごとにことなるもので、0.7〜0.9程度の幅で設計時に決められているが、最近はLEDが主流のため、0.9以上の保守率の器具が増えている。


No22 電動機のみを接続する低圧電路の保護に関する記述として、「電気設備の技術基準とその解釈」上、不適当なものはどれか。
 
1 過負荷保護装置は、電動機が焼損するおそれがある過電流を生じた場合に、自動的にこれを遮断するものとする。
2 短絡保護専用遮断器は、過負荷保護装置が短絡電流によって焼損する前に、当該短絡電流を遮断する能力を有するものとする。
3 短絡保護専用遮断器は、当該遮断器の定格電流で自動的に遮断するものとする。
4 短絡保護専用ヒューズは、過負荷保護装置が短絡電流によって焼損する前に、当該短絡電流を遮断する能力を有するものとする。

解答と解説: 

答え--- 3
短絡保護専用遮断器は、定格電流で遮断するものではなく、短絡電流などの大電流に対してのみ保護を行うものである。


No23 金属線ぴ配線に関する記述として、「内線規程」上、不適当なものはどれか。
 
1 金属線ぴ配線の使用電圧は、300 V以下であること。
2 金属線ぴとボックスその他の附属品とは、堅ろうに、かつ、電気的に完全に接続すること。
3 金属線ぴ配線は、屋内の外傷を受けるおそれのない乾燥した点検できる隠ぺい場所に施設することができる。
4 同一線ぴ内に収める場合の電線本数は、2種金属製線ぴの場合、電線の被覆絶縁物を含む断面積の総和が当該線ぴの内断面積の32%以下とすること。

解答と解説: 

答え--- 4
二種金属製線ぴに収める電線本数は、電線の被覆絶縁物を含む断面積の総和が当該線ぴの内断面積の20%以下とする。


No24 高圧受電設備に関する記述として、不適当なものはどれか。
 
1 ストレスコーンは、高圧ケーブル端末部の電界の集中緩和のために用いられる。
2 変圧器のブッシングは、振動伝達を抑えるために用いられる。
3 変流器は、計器や保護継電器を動作させるために用いられる。
4 一般送配電事業者が設置する電力量計は、電力需給用計器用変成器に接続して用いられる。

解答と解説: 

答え--- 3
ブッシングは継手の種類のこと。変圧器に設けられるのは変圧器外装へ電気が漏れ流れないように設けられる絶縁継手であり、樹脂製やセラミック製である。振動伝達を抑えるものではない。


No25 キュービクル式高圧受電設備に関する記述として、「日本産業規格(J I S)」上、不適当なものはどれか。
 
1 高圧進相コンデンサには、限流ヒューズなどの保護装置を取り付ける。
2 300Vを超える低圧の引出し回路には、地絡遮断装置を設ける。ただし、防災用、保安用電源などは、警報装置に代えることができる。
3 PF・S形の主遮断装置の電源側は、短絡接地器具などで容易、かつ、確実に接地できるものとする。
4 CB形においては、保守点検時の安全を確保するため、主遮断装置の負荷側に断路器を設ける。

解答と解説: 

答え--- 4
キュービクル式高圧受電設備のCB形受電方式は受電用遮断器(CB)である。


No26 鉛蓄電池に関する記述として、不適当なものはどれか。
 
1 放電により、水素ガスが発生する。
2 電解液には、希硫酸を用いる。
3 単電池の公称電圧は、2 Vである。
4 蓄電池の容量の単位は、A・hである。

解答と解説: 

答え--- 1
鉛蓄電池で水素ガスが発生するのは充電時に電気分解するからなので、放電時ではない。


No27 図に示す回路において、電気機器に完全地絡が生じたとき、その金属製外箱に生じる対地電圧〔V〕として、適当なものはどれか。
ただし、電線の抵抗など、表示なき抵抗は無視するものとする。
 
1 25 V
2 50 V
3 75 V
4 100 V

解答と解説: 

答え--- 3
大地と機器外箱の電圧は、地絡電流が流れたときにB種接地工事とD種接地工事に分圧される。
この図の抵抗計は45÷(15+45)=0.75なので、回路内電圧100Vを乗ずると75Vになる。


No28 自動火災報知設備のP型2級受信機に関する記述として、「消防法」上、誤っているものはどれか。
 
1 火災灯を省略することができる。
2 発信機との間で電話連絡をすることができる装置を有しなければならない。
3 接続することができる回線の数は5以下である。
4 火災表示試験装置による試験機能を有しなければならない。

解答と解説: 

答え--- 2
発信機との間で電話連絡をすることができる装置を有しなければならないのはP型1級受信機である。P型2級受信機では特に設ける必要はない。


No29 通路誘導灯に関する記述として、「消防法」上、不適当なものはどれか。
 
1 点滅機能を設けることができない。
2 床面には設けることができない。
3 廊下に設ける通路誘導灯には、避難の方向を示すシンボルが必要である。
4 当該誘導灯までの歩行距離が、所定の距離以下となるように設ける。

解答と解説: 

答え--- 2
通路誘導灯は床面又は床面からの高さが1m以下の避難上有効な箇所に設けるものである。


No30 構内情報通信網(LAN) に関する記述として、不適当なものはどれか。
 
1 1000 BASE-T の伝送媒体は、ツイストペアケーブルである。
2 1000 BASE-T には、RJ-45 コネクタが用いられる。
3 1000 BASE-SX の伝送媒体は、光ファイバケーブルである。
4 1000 BASE-SX には、BNC コネクタが用いられる。

解答と解説: 

答え--- 4
BNC コネクタはTVなどの75Ω、50Ωの同軸ケーブル配線に設けるコネクタである。
1000 BASE-SXなら通常は光ファイバ用コネクタである。


No31 架空式電車線の区分装置に関する記述として、不適当なものはどれか。
 
1 区分装置は、変電所又はき電区分所付近、駅の上下線のわたりなどに設けられる。
2 FRPセクションは、駅中間など高速走行区間用に用いられる。
3 エアセクションは、電車線相互の離隔空間を絶縁に用いるものである。
4 がいし形セクションは、懸垂がいしを絶縁材としたものである。

解答と解説: 

答え--- 2
FRPセクションは、き電区間を区分するために設ける絶縁板で区切るもので、高速走行区間用のものではない。


No32 道路トンネル照明に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
 
1 入口部照明の区間の長さは、設計速度が速いほど短くする。
2 入口部照明の路面輝度は、野外輝度の変化に応じて調光することができる。
3 基本照明の平均路面輝度は、設計速度が速いほど高くする。
4 交通量の少ない夜間の基本照明の平均路面輝度は、昼間より低くすることができる。

解答と解説: 

答え--- 1
入口部照明の区間の長さは、運転者が輝度の変化をできるだけ感じないようにするため、設計速度が速いほど長い範囲で照明を設ける必要がある。





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令和01年度2級電気工事施工管理技士(後期) 学科問題No1 No.01〜No.12 01〜12 のうち8問選択
13〜32 のうち11問選択
23〜38 のうち3問選択、39は必須問題
学科問題No2 No.13〜No.32
学科問題No3 No.33〜No.39
学科問題No4 No.40〜No.52 40〜52 のうち9問選択
学科問題No5 No.53〜No.64 53〜64 のうち8問選択
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