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準不燃材料でした内装の仕上げに準ずる仕上げを定める件 |
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この告示は、住宅、ログハウス、別荘などにストーブなどを設置する際に室内全てが準不燃材で仕上げる必要があった従来の建築基準法の扱いを緩和する告示である。ただし、この告示の扱いは住宅に限定されている。よって店舗や旅館などに用いることが出来ない。(兼用住宅で店舗部分1/2未満かつ50m2未満ならば適用可能)
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扱いとなる火気は4種類 |
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第一号 コンロ(電熱器コンロ)
第二号 ストーブ
第三号 壁付暖炉
第四号 いろり
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第一 第3号 壁付暖炉 |
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告示内容 |
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壁付暖炉(壁付暖炉が設けられている壁に火熱の影響を与えない構造であって、壁付暖炉の室内に面する開口部(以下この号において「暖炉開口部」という。)の幅及び高さが、それぞれ、100cm以内及び75cm以内のものに限る。)を設けた室
次のイ又はロに掲げる場合の区分に応じ、それぞれ当該イ又はロに定める材料の組合せであること。
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解説 |
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一般に暖炉と呼ばれるもので、壁などに造り付けで設置される暖炉の内装の決まりである。裸の火を取り扱うため、今までは部屋全部が内装制限対象になっていた。
ただ、TVドラマなどで上流階級の邸宅にあり、ロッキングチェアでくつろぐシーンに欠かせない暖炉だが、全部内装制限になっているかといえば、木製の壁材らしいものが貼ってあったりする。欧米では一般的であるので具体的な決まりを作っておかなければ審査側の個々の判断が分かれてしまうので作られた告示である。
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イ |
壁付暖炉等の水平投影範囲 |
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暖炉開口部の各点から当該各点を含む平面に対し垂直方向に次の表に掲げる式によって計算した壁付暖炉可燃物燃焼基準距離だけ離れた各点を、壁付暖炉可燃物燃焼基準距離だけ移動したときにできる軌跡の範囲内の部分(回り縁、窓台その他これらに類する部分を含む場合にあっては、当該部分の仕上げを特定不燃材料でしたものに限る。
以下この号において「壁付暖炉可燃物燃焼部分」という。)の間柱及び下地を特定不燃材料とした場合(ロの場合を除く。) 次の(1)及び(2)に掲げる材料の組合せであること。
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暖炉開口部がガラス等の材料によって適切に覆われている場合 |
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暖炉開口部がガラス等の材料によって適切に覆われている場合以外の場合 |
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この表において、LF 及びAop は、それぞれ次の数値を表すものとする。
LF |
壁付暖炉可燃物燃焼基準距 (単位 cm) |
Aop |
暖炉開口部の面積 (単位 cm2) |
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(1) |
壁付暖炉可燃物燃焼部分の壁及び天井の室内に面する部分の仕上げにあっては、特定不燃材料ですること。 |
(2)
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(1)に掲げる部分以外の部分の壁及び天井の室内に面する部分の仕上げにあっては、難燃材料等ですること。 |
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ロ |
遮熱板を設けた場合 |
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次の(1)から(3)までに定める方法により、壁付暖炉可燃物燃焼部分の壁及び天井の室内に面する部分に対する火熱の影響が有効に遮断されている場合
壁及び天井の室内に面する部分の仕上げを難燃材料等ですること。
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(1)
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次の(@)及び(A)に定めるところにより、暖炉開口部と壁付暖炉可燃物燃焼部分の壁及び天井の室内に面する部分との間に遮熱板等を設けること。
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(@) |
暖炉開口部と壁付暖炉可燃物燃焼部分の壁との間にあっては、暖炉開口部との距離は27.5cm以上、壁付暖炉可燃物燃焼部分の壁との距離は2.5cm以上とすること。 |
(A) |
暖炉開口部と壁付暖炉可燃物燃焼部分の天井との間にあっては、暖炉開口部との距離は42.5cm以上、壁付暖炉可燃物燃焼部分の天井との距離は2.5cm以上とすること。
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(2) |
暖炉開口部と壁の室内に面する部分との距離は、壁付暖炉可燃物燃焼基準距離の2/3以上とすること。ただし、壁付暖炉可燃物燃焼基準距離の2/3が30cm未満の場合は、30cm以上とすること。
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(3) |
暖炉開口部と天井の室内に面する部分との距離は、壁付暖炉可燃物燃焼基準距離の1/2以上とすること。ただし、壁付暖炉可燃物燃焼基準距離の1/2が45cm未満の場合は、45cm以上とすること。 |
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以下に例題的に1000×750の暖炉を用いて計算してみる。
尚、前面にはガラスが入っているものとする。 |
正面図 |
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距離算定 |
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前面の計算
(ガラス付き) |
LF=12.√Awより
LF=1.2√75×100=103.923≒104cm
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ちなみにガラス無しの場合は |
前面の計算
(ガラス無し) |
LF=1.58√Awより
LF=1.58√75×100≒136.832≒137cm
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平面図 |
オレンジ部分は特定不燃物の範囲を示す
その外は難燃材料等の範囲を示す
104cmの範囲から上記のような考え方で特定不燃物範囲を表す。
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左側:遮熱板壁の部分の考え方
ガラスが有る場合、この部分は30cm以上かつ水平距離の2/3以上
この例の場合、1040×2/3≒694となるので
69.4cm以上とする。 |
側面図1 |
104cmの範囲から上記のような考え方で天井方向の特定不燃物範囲を表す。 |
側面図2 |
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天井遮熱板の考え方
天井側は45cm以上かつ垂直距離の1/2以上
上記の例の場合、1040/2=520となるので、52cm以上とする。
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