平成22年度 2級管工事施工管理技術検定試験  学科試験問題 Page2

※ 問題No. 7 からNo.23 までの17問題のうちから9問題を選択し、解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No 7 空気調和方式に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 定風量単一ダクト方式は、ダクト併用ファンコイルユニット方式に比べて、一般に、送風量が多くなる。
2 変風量単一ダクト方式は、一般に、室内の負荷変動に対し、送風量を変化させる。
3 ダクト併用ファンコイルユニット方式では、一般に、ファンコイルユニットでペリメータ(外皮)負荷を処理する。
4 パッケージ形空気調和機のガスエンジン式は、電動式に比べて、一般に、寒冷地において暖房能力が小さい。

解答と解説: 

答え--- 4
寒冷地では、電動式は霜などの対策で不利になる。ガスエンジン式は熱源を持っている分、寒冷地で有利。


No 8 ろ過式エアフィルタのろ材の特性として、適当でないものはどれか。
1 難燃性又は不燃性であること。
2 吸湿性が小さいこと。
3 空気抵抗が大きいこと。
4 粉じん保持容量が大きいこと。

解答と解説: 

答え--- 3
ろ過式エアフィルタの特徴として空気抵抗が小さい。


No 9 熱負荷計算に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 構造体の構成材料が同じであれば、厚さの薄い方が熱通過率は小さい。
2 照明器具による熱負荷は、顕熱のみである。
3 人体による熱負荷には、潜熱と顕熱がある。
4 日射による熱負荷は、一般に、暖房負荷としては考慮しない。

解答と解説: 

答え--- 1
熱の通過率は、厚さに大きく影響する。厚いほど熱通過率は小さい。
冷静に考えればあたりまえのこと。


No 10 直だき吸収冷温水機と水冷式往復動冷凍機に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 直だき吸収冷温水機の方が、機内の圧力が低い。
2 直だき吸収冷温水機の方が、冷却塔の能力が小さくて済む。
3 水冷式往復動冷凍機の方が、容易に低い冷水温度を得られる。
4 水冷式往復動冷凍機の方が、電力の消費量が大きい。

解答と解説: 

答え--- 2
直だき吸収冷温水機とは、吸収式冷凍機とボイラを一体化した冷温水機のこと。
冷温水を1台で供給することが出来るので本体は小さく出来る。が、冷却塔の能力は相対的に大きくなる。
熱を逃がすために冷却塔と、煙を逃がすために煙突が必要。


No 11 暖房方式に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 蒸気暖房は、主に蒸気の凝縮潜熱を利用している。
2 蒸気暖房は、温水暖房に比べて、ウォーミングアップに時間がかかる。
3 温水暖房は、温水の顕熱を利用している。
4 温水暖房は、蒸気暖房に比べて、室内の負荷に応じた制御が容易である。

解答と解説: 

答え--- 2
蒸気暖房もある程度のウォーミングアップが必要だが、温水式に比べると蒸気なので時間はかからない。


No 12 換気設備に関する文中、内に当てはまる用語の組合せとして、適当なものはどれか。
室内の湿気や臭気を室外に拡散させたくない部屋の換気は、A を採用し、室内をB にする。
(A) (B)
1 第2種機械換気 ---- 負圧
2 第2種機械換気 ---- 正圧
3 第3種機械換気 ---- 負圧
4 第3種機械換気 ---- 正圧

解答と解説: 

答え--- 3
室内の湿気や臭気を室外に拡散させたくない部屋の換気は、第3種機械換気を採用し、室内を負圧にする。
便所を想像してみよう!



No 13 室面積90 m2、天井高さ3.0 mの室を換気回数5回/hで機械換気する場合、外気取入れガラリの最小寸法として、適当なものはどれか。
ただし、ガラリの有効開口面風速は3m/s、ガラリの開口率は50 %とする。
1 250 mm ×500 mm
2 500 mm ×500 mm
3 750 mm ×500 mm
4 1,000 mm ×500 mm

解答と解説: 

答え--- 2

室の容積は90×3=270m3 時間5回なので1350m3の換気能力になる。
有効開口面風速は3m/sなので、3×3600(秒/h)=10800
50%なので、1/2にすると 5400m3 1350/5400=0.25なので
設問で該当するのは0.5×0.5=0.25が正しい


No 14 機械排煙設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
ただし、本設備は「建築基準法」上の「階及び全館避難安全検証法」及び「特殊な構造」によらないものとする。
1 排煙ダクトに設ける防火ダンパは、換気用に比べて、作動温度が高いものを使用する。
2 排煙ダクトで、同一のダクト系統が受け持つ防煙区画の面積は、できるだけ均等化した方がよい。
3 排煙口は、避難方向と煙の流れが反対になるように配置する。
4 排煙機の設置位置は、最上階の排煙口より下とする。

解答と解説: 

答え--- 4
「新・排煙設備技術指導」で、排煙機の設置場所は原則として最上部の排煙口よりも高い位置とある。


No 15 水道に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 水道法でいう給水装置には、建築物に設ける受水タンクも含まれる。
2 市街地等の道路部分に布設する外径80 mm以上の配水管には、明示テープ等により配水管であることを明示する。
3 水道水は、安全性の観点から大腸菌は全く検出されてはならない。
4 敷地内における給水管(車両通路部分を除く)の埋設深さは、一般に、30 cm 以上、かつ、凍結深度以上とする。

解答と解説: 

答え--- 1

水道法でいう給水装置は、給水管の供給までを表す。建築物に設ける受水タンクは直接水道管と繋がっていないので、水道法の扱いからは離れる。

No 16 下水道の排水設備等に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 合流式の雨水ますは、臭気の発散を防止するため、底部にインバートを設ける。
2 排水管の長さがその管径の120 倍を超えない範囲内にますを設ける。
3 原則として、公道と民有地の境界線付近には汚水ますを設置する。
4 宅地ますは、内径又は内法15 cm 以上の円形又は角形のものとする。

解答と解説: 

答え--- 1

インバート枡はスムーズに流れるために設けるもの。臭気の発散を防止するためには溜め枡など、トラップ機能が必要。


No 17 給水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 ごみ置場のホース接続水栓は、バキュームブレーカ付きとする。
2 建物内に給水タンクを設置する場合は、周囲、上部及び下部に50 cm以上の保守点検スペースを設ける。
3 給水タンクには、直径60 cm 以上の円が内接するマンホールを設ける。
4 ウォータハンマを防止するため、エアチャンバを設置する。

解答と解説: 

答え--- 2

保守点検スペースは60cm以上

No 18 給湯設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 中央給湯方式に設ける循環ポンプは、一般に、返湯管に設ける。
2 シャワーに用いるガス瞬間湯沸し器は、一般に、元止め式とする。
3 密閉式膨張タンクの容量は、給湯配管系統の保有水量に応じて大きくする。
4 上向き式供給の場合、給湯管は先上がり、返湯管は先下がりとする。

解答と解説: 

答え--- 2

シャワーに用いるガス瞬間湯沸し器は、一般に、先止め式とする。


No 19 通気設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 各個通気方式は、通気方式のうちで最も完全な機能が期待できる。
2 ループ通気方式は、事務所ビルで一般的に採用されている。
3 排水立て管の上部は、伸頂通気管として延長し、建物の張出しの下部に開放する。
4 ループ通気管は、通気立て管又は伸頂通気管に接続する。

解答と解説: 

答え--- 3

臭気を建物に取り込まない工夫が必要。よって下部に開放は誤り。


No 20 排水トラップに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 トラップは、下水ガスが排水管を通って室内に逆流入するのを防止する。
2 一般に、トラップは、サイホン式及び非サイホン式に大別される。
3 トラップの封水が破られる原因の一つとして、自己サイホン作用がある。
4 排水トラップの深さ(封水深)は、トラップ底部下端(水底面)と水封上部(あふれ面)の間の鉛直距離をいう。

解答と解説: 

答え--- 4
封水深はトラップ底部下端でなく、水底面頂部の誤り。
水封上部(あふれ面)はウェア ともいう。
トラップ水底面頂部はディブ ともいい、この間が 封水深である。


No 21 屋内消火栓設備のポンプの仕様を決定する上で、関係のないものはどれか。
1 屋内消火栓の同時開口数
2 ノズルの放水圧力換算水頭
3 消防用ホースの摩擦損失水頭
4 水槽の有効容量

解答と解説: 

答え--- 4

屋内消火栓は水槽の有効容量は特に関係ない。(加圧ポンプ直結の場合もあるので)


No 22 ガス設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 密閉式ガス湯沸し器は、設置した室内の空気を燃焼排ガスで汚染しない。
2 LPGは、プロパン、プロピレン等を主成分としており、空気より重い。
3 LPGの代表的な充填容器には、10 kg、20 kg及び50 kg容器がある。
4 防火区画を貫通するガス湯沸し器の排気筒(煙突)には、防火ダンパを設ける。

解答と解説: 

答え--- 4

ガス湯沸し器の排気筒に防火ダンパを設けると閉鎖時に一酸化炭素が発生する恐れがあるので危険。


No 23 FRP製浄化槽の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 掘削深度が深すぎた場合、捨てコンクリートで深さを調整する。
2 地下水位による槽の浮上防止対策として、槽の周囲に山砂を入れ、突き固めて水締めを行う。
3 本体の水平の微調整はライナ等で行い、微調整後、槽とコンクリートの隙間が大きいときは、隙間をモルタルで充填する。
4 水張りは、槽本体が水平に設置されているか、及び漏水がないかを確認するために必ず行う。

解答と解説: 

答え--- 2

槽の周囲に山砂を入れ、突き固めて水締め程度では浮上防止は図れない。地下水位が高い場合、浮上防止ベルトなどを用い、基礎などと一体にする。


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2級管工事施工管理技術検定
学科試験問題 問題番号No. 1〜No.6 (必須問題)
問題番号No. 7〜No.23 (9問選択)
問題番号No. 24〜No28 (必須問題)
問題番号No. 29〜No.42 (12問選択)
問題番号No. 43〜No.52 (8問選択)

実地試験問題 問題番号1、2、3