平成23年度 1級管工事施工管理技術検定試験  午前問題(問題A) Page1

※ 問題番号No.1〜No.14 までの14 問題は必須問題です。全問題を解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No 1 地球環境問題に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 オゾン層が破壊されると、太陽光に含まれる有害な紫外線がそのまま地表に到達して、生物に悪影響を及ぼす。
2 京都議定書では、日本が他国に協力して実施した事業における温室効果ガスの削減量は、日本の削減実績に繰り入れることができる。
3 建築物の二酸化炭素排出量を一般的なライフサイクルで見ると、建築物の設計・建設段階、運用段階、改修段階、廃棄段階のうち、設計・建設段階が全体の過半を占めている。
4 二酸化炭素、メタン等の温室効果ガスのうち、大気中に存在するガス総量としての地球温暖化への影響度が最も大きいのは、二酸化炭素である。

解答と解説: 

答え--- 3
一般的に運用利用時は建設・改修時(合計)の約2倍を占めるといわれている。


No 2 冬期における外壁の結露に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 外壁に断熱材を用いると熱貫流抵抗が大きくなり、結露を生じにくい。
2 外壁の室内側に断熱材を設ける場合、防湿層は断熱材の屋外側より室内側に設ける方が、内部結露を生じにくい。
3 多層壁の構造体の内部における各点の水蒸気圧を、その点における飽和水蒸気圧より高くすることにより、結露を防止することができる。
4 室内空気の流動が少なくなると、壁面の表面温度が低下し、結露を生じやすい。

解答と解説: 

答え--- 3
水蒸気圧と飽和水蒸気圧の差が発生することにより結露が発生するので、差を作ることは好ましくない。


No 3 室内空気環境に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 ホルムアルデヒドは、化学物質過敏症の原因物質であるが、濃度が0.1 mg/m3程度になると死にいたることもある。
2 燃焼において、一般に、酸素濃度が19 %に低下すると不完全燃焼が始まり、一酸化炭素が発生するようになる。
3 建築基準法では、建築材料からの飛散又は発散による衛生上の支障を生ずるおそれがある物質として、石綿、ホルムアルデヒド、クロルピリホスが規制の対象となっている。
4 浮遊粉じんの濃度表示には、個数濃度又は重量濃度が使われる。

解答と解説: 

答え--- 1
ホルムアルデヒド濃度の指針では、30分平均値で0.1mg/m3以下とすることとある。概ね0.08ppmである。
死に至る程の濃度ではない。
死亡に至る可能性がある濃度は50ppm以上。


No 4 流体の性質に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 水の密度は、1気圧のとき、4℃付近で最大となる。
2 水の粘性係数は、水温の上昇とともに大きくなる。
3 粘性による摩擦応力の影響は、一般に、物体の表面近くで顕著に現れる。
4 毛管現象は、液体の表面張力によるものである。

解答と解説: 

答え--- 2
水の粘性係数は、水温の上昇とともに小さくなる。


No 5 流体に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 一般に、水は圧縮性流体として、空気は非圧縮性流体として扱われることが多い。
2 粘性による摩擦応力が速度勾配に比例する流体をニュートン流体という。
3 レイノルズ数は、流体に作用する慣性力と粘性力の比である。
4 管路を流れる流体の密度が大きいほど、管路閉止時の水撃圧は高くなる。

解答と解説: 

答え--- 1
動粘性係数は、絶対粘度を密度で割ったもので求める指標。動粘度ともいう。


No 6 流体が直管路を流れている場合、流速が2倍となったときの摩擦による圧力損失の変化の割合として、適当なものはどれか。
ただし、圧力損失は、ダルシー・ワイスバッハの式によるものとし、管摩擦係数は一定とする。
1 1/4倍
2 1/2倍
 3   2 倍
 4   4 倍
   

解答と解説: 

答え--- 4
ダルシー・ワイスバッハの式は、円管の直管部の中を流れるときの摩擦損失圧力(凾)を表す式


λ:管の摩擦係数
:管長
ρ:流体の密度
V :流速
d:管の直径(内径)

摩擦損失圧力は
1.管長に比例し管の直径に反比例する
2.流速の2乗に比例する。

流速の2乗に比例する訳なので、流速Vが2倍になれば摩擦損失圧力は4倍になる。



No 7 熱に関する用語の組合せのうち、関係の少ないものはどれか。
1  熱放射  ------  ステファン・ボルツマン定数
 2  熱力学の第一法則  ------  ボイル・シャルルの法則
 3  熱力学の第二法則  ------  エントロピー
 4  熱起電力  ------  ゼーベック効果
 

解答と解説: 

答え--- 2
ボイル・シャルルの法則は「気体の圧力は体積に反比例し絶対温度に比例する」
熱力学の第一法則は、気体の熱量=気体の仕事量+気体の内部エネルギー変化の式

No 8 湿り空気に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 飽和湿り空気の水蒸気分圧は、その温度における飽和蒸気圧と等しい。
2 露点温度とは、その空気中の水蒸気分圧に等しい水蒸気分圧を持つ飽和湿り空気の温度をいう。
3 比エンタルピーを一定に保ちながら相対湿度を上げると、乾球温度も上がる。
4 絶対湿度を一定に保ったまま乾球温度を上げると、相対湿度は下がる。

解答と解説: 

答え--- 3
比エンタルピーを一定に保ちながら相対湿度を上げると、乾球温度は下がる。
逆の言い方では、乾球温度を一定のまま加湿すると水蒸気量は増加するので湿球温度は上がる。


No 9 燃焼に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 理論燃焼ガス量(理論廃ガス量)とは、燃料を完全燃焼させるために理論的に必要な最少の空気量をいう。
2 不完全燃焼時における燃焼ガスには、一般に、二酸化炭素、水蒸気、窒素のほか一酸化炭素などが含まれている。
3 燃料の低発熱量とは、高発熱量から燃焼によって生じる水蒸気の潜熱分を除いた熱量である。
4 完全燃焼する範囲において、空気過剰率は小さいほど望ましい。

解答と解説: 

答え--- 1
理論燃焼ガス量とは、理論空気量で完全燃焼したと仮定された時の燃焼廃ガス量のこと。


No10 音に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 音の速さは、大気中では空気の温度が高いほど速くなる。
2 ロックウールやグラスウールは、一般に、高音域よりも低音域の音をよく吸収する。
3 一重壁の透過損失は、壁の単位面積当たりの質量が大きくなるほど大きい。
4 NC曲線の音圧レベル許容値は、周波数が低いほど大きい。

解答と解説: 

答え--- 2

繊維系断熱材のように比重の軽いものは、高音域の音をよく吸収する。



No11 低圧屋内配線工事に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 金属管内に収める電線を、IV電線(600Vビニル絶縁電線)とした。
2 乾燥した場所に施設したCD管(合成樹脂製可とう電線管)内に、電線の接続部を設けた。
3 使用電圧が300 V以下であるため、金属管にD種接地工事を施した。
4 CD 管を、直接コンクリートに埋め込んで施設した。

解答と解説: 

答え--- 2

合成樹脂製可とう電線管(CD管) の電線管内では電線の接続点を設けない。



No12 既設の交流電気回路に、新たに進相コンデンサーを設けた場合の力率改善の効果として、関係のないものはどれか。
1 電線路及び変圧器内の電力損失の軽減
2 電圧降下の改善
3 電力供給設備余力の増加
4 感電事故の予防

解答と解説: 

答え--- 4

進相コンデンサーの効果に感電事故防止は無い



No13 コンクリート工事に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 打込み時に、スランプ値が所定の値より低下した場合は、水を加えてワーカビリティーをよくする。
2 打込みは、コンクリートの骨材が分離しないように、できる限り低い位置から打ち込む。
3 ジャンカは、鉄筋の腐食の原因になりやすい。
4 コールドジョイントは、漏水の原因になりやすい。

解答と解説: 

答え--- 1

現場での加水は禁止


No14 鉄筋コンクリートの配筋に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 鉄筋の折曲げは、冷間加工で行う。
2 梁のあばら筋は、せん断力に対する補強の役割がある。
3 鉄筋の定着長さは、鉄筋の引張強度にかかわらず一定にする。
4 鉄筋の継手位置は、応力の小さい部分に設ける。

解答と解説: 

答え--- 3

鉄筋の定着長さは部位その他により異なる。又、引張り強度により25倍から40倍となっている。(建築基準法施工令73条)

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平成23年度 一級管工事施工管理技士試験  学科試験 午前問題1_No.01〜No.14
午前問題2_No.15〜No.29
午前問題3_No.30〜No.44
午後問題1_No.01〜No.15
午後問題2_No.16〜No.29
 実地試験 問題 No.1〜No.6