平成25年度 2級管工事施工管理技術検定試験  学科試験問題 Page4

※ 問題No.29 からNo.42 までの14問題のうちから12問題を選択し、解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No 29 着工前に、総合的な計画を立てる際に行うべき業務として、最も適当でないものはどれか。
1 工事請負契約書により、契約の内容を確認した。
2 設計図により、工事内容を把握して必要な諸官庁届を確認した。
3 特記仕様書により、配管の材質を確認した。
4 性能試験成績書により、機器の能力を確認した。

解答と解説: 

答え--- 4

性能試験成績書は機器の能力のうち、ごく一部について記載されたものであり、計画を立てる上での資料としては不足している。



No 30 図に示すネットワーク工程表に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 作業C、作業D及び作業Eは、並行して行うことができない。
2 作業Dは、作業A及び作業Bが完了しなければ着手できない。
3 作業Eは、作業Dよりも遅く着手することができる。
4 作業Fは、作業Dが完了すれば着手できる。

解答と解説: 

答え--- 1

作業C、作業D、作業Eは他の作業と関連性が無いので並行可能である。


No 31 工程表に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 バーチャートは、ネットワーク工程表に比べて簡単に作れるため、比較的小さな工事に適している。
2 ネットワーク工程表は、バーチャートより遅れに対する対策が立てにくい。
3 バーチャートは、ガントチャートより必要な作業日数がわかりやすい。
4 ネットワーク工程表は、ガントチャートに比べて、他工事との関係がわかりやすい。

解答と解説: 

答え--- 2

ネットワーク工程表はバーチャートより工事相互の関連性を把握しやすいので対策を立てることが出来る。


No 32 品質を確認するための試験・検査に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 防火区画貫通箇所の穴埋めの確認は、抜取検査を行う。
2 排水管の通水試験は、全数検査を行う。
3 送風機の回転方向の確認は、全数検査を行う。
4 ダクトの吊り間隔の確認は、抜取検査を行う。

解答と解説: 

答え--- 1

防火区画貫通箇所の穴埋めの確認は全数検査である。これは火災等で危険を伴うし、現場施工であるので抜き取り検査は不可。


No 33 次の業務のうち、「労働安全衛生法」上、特別の教育を受けるだけでは就かせることができない業務はどれか。
1 建設用リフトの運転の業務
2 ゴンドラの操作の業務
3 可燃性ガス及び酸素を用いて行う金属の溶接、溶断の業務
4 つり上げ荷重が1トン未満のクレーンの玉掛けの業務

解答と解説: 

答え--- 3

ガス溶接は作業主任者の有資格者でなければならない。


No 34 機器の据付けに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 冷凍機の凝縮器のチューブ引出し用として、有効な空間を確保する。
2 冷却塔の補給水口の高さは、高置タンクの低水位からの落差を1m 未満とする。
3 床置形パッケージ形空気調和機の基礎高さは、ドレン管の排水トラップの深さ(封水深)が確保できるように150 mm とする。
4 ポンプは、現場にて軸心の狂いのないことを確認し、カップリング外周の段違いや面間の誤差がないようにする。

解答と解説: 

答え--- 2

冷却塔の補給水口の高さは、ボールタップを動作させるため、高置水槽の低水位より3m の落差がとれる位置とする。



No 35 機器の据付けに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 貯湯タンクの断熱被覆外面から周囲壁面までの距離は、保守点検スペースの確保のため450 mm とした。
2 揚水ポンプを受水タンクより低い位置に据え付ける場合の吸込み管は、受水タンクから取り出し立ち下げた後は、ポンプに向かって上り勾配で接続した。
3 建物内に設置する有効容量が所定の容量を超える飲料用受水タンク上部と天井との距離は、60 cm とした。
4 架台高さが2m を超える高置タンクの昇降タラップに、転落防止防護柵を設けた。

解答と解説: 

答え--- 3

飲料用受水タンク上部と天井との距離は、100 cm以上とする。



No 36 配管の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 配管用炭素鋼鋼管のねじ加工後、ねじ径をテーパねじ用リングゲージで確認した。
2 水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管の切断に、パイプカッタを使用した。
3 排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管の接合に、排水鋼管用可とう継手を使用した。
4 水道用硬質ポリ塩化ビニル管の接合を、接着(TS)接合で行った。

解答と解説: 

答え--- 2

水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管は、自動金鋸盤や旋盤などで切る。パイプカッタはビニル部分の剥離が生じる恐れがあるので、あまり適さない。



No 37 排水管・通気管の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 排水横枝管に器具排水管を合流させる場合には、排水横枝管の上部に接続する。
2 ループ通気管は、最上流の器具排水管が接続される箇所のすぐ下流の排水横枝管から立ち上げる。
3 汚水槽の通気管は、単独で外気に開放する。
4 受水タンクのオーバフロー管の排水は、間接排水とする。

解答と解説: 

答え--- 1

器具排水管を合流させる管は、水平又は水平と45度以内の角度で接続する。




No 38 ダクト及びダクト付属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 500 mm ×500 mm の換気用ダクトが振動しないよう、リブで補強した。
2 消音エルボの消音内貼材に、ポリスチレンフォーム保温板を用いた。
3 天井内に設置した防火ダンパの保守点検が可能なように、天井に点検口を設けた。
4 変風量ユニット(VAV)の上流側に、整流になるようダクトの直管部分を設けた。

解答と解説: 

答え--- 2

消音エルボの消音内貼材は、200Hzより低い低周波数域の騒音の消音性能を要求される。これは多孔質のものであり、グラスウールやロックウールなどが該当する。ポリスチレンフォームは多孔性でないので適当でない。


No 39 ダクト及びダクト付属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 一般空調用の防火ダンパ(FD)のヒューズは、溶融温度72℃のものとした。
2 ダクトの割込み分岐の割込み比率は、風量の比率により決めた。
3 アングルフランジ工法のダクトのガスケットは、フランジの幅と同一幅のものを用いた。
4 空調用の吹出口ボックスとダクトの接続部に、たわみ継手(キャンバス継手)を用いた。

解答と解説: 

答え--- 4

キャンバス継手は厚地に織った綿布や化繊布製の継手で、送風機の振動が伝わらないように送風機とダクトの間に挿入するもの。吹出口ボックスとダクトの接続部に設ける必要はない。


No 40 保温・塗装に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 天井内隠ぺい部の冷温水管の保温は、水圧試験後に行った。
2 冷温水配管の吊りバンドの支持部には、合成樹脂製の支持受けを使用した。
3 蒸気管の塗装には、アルミニウムペイントを使用した。
4 亜鉛めっきが施されていない黒ガス管の塗装は、エッチングプライマで下地処理した。

解答と解説: 

答え--- 4

黒ガス管は亜鉛めっきの施されていない管である。蒸気管など熱があると亜鉛メッキが剥がれて機器等を詰まらせて故障の原因になるので黒ガス管が用いられる。
亜鉛メッキ面の上に合成樹脂ペイントなど塗装すると化学反応により剥がれやすくなる。それを防ぐためにエッチングプライマで処理をする。白ガス管であればエッチングプライマが関係するが黒ガス管なら関係ない。



No 41 試運転調整に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 残留塩素の測定は、高置タンクから最も遠い水栓で行う。
2 冷却塔の騒音測定は、冷却塔から最も遠い敷地境界で行う。
3 送風機の風量調整は、吐出し側のダンパを徐々に開いて行う。
4 ポンプの流量調整は、吐出し側の弁を徐々に開いて行う。

解答と解説: 

答え--- 2

騒音測定は、最も不利な位置、よって最も近い境界線上で行う。



No 42 JISに規定されている配管の識別表示について、物質の種類と識別色の組合せのうち、適当でないものはどれか。
(物質の種類) (識別色)
1.   蒸気  ---  暗い赤
2.  --- 
3. ガス  ---  うすい黄
4.  ---  灰色
 

解答と解説: 

答え--- 4

油は茶色である。(JIS Z 9102)
他に、
空気は白、酸・アルカリは灰紫、電気は薄い黄赤、消火は赤(又は赤+白縁取り)である。


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2級管工事施工管理技術検定
学科試験問題 問題番号No. 1〜No.6 (必須問題)
問題番号No. 7〜No.23 (9問選択)
問題番号No. 24〜No28 (必須問題)
問題番号No. 29〜No.42 (12問選択)
問題番号No. 43〜No.52 (8問選択)

実地試験問題 問題番号1、2、3