平成20年度 1級土木施工管理技術検定試験 午前問題(問題A) Page2
※ 問題番号No.16〜No.49 までの34 問題のうちから10 問題を選択し解答してください。 |
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。 自分で調べた方が絶対に頭に入ります。 |
No16 | 鋼橋架設における高力ボルト継手施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。 | |
1 | 継手材の接触面を塗装しない場合は,接触面の黒皮を除去して粗面とする。 | |
2 | ボルトを継手の外側端から中央に向かって締め付けた場合は,連結板が浮き上がり,部材と連結板の密着性が悪くなる傾向がある。 | |
3 | 継手部の母材に板厚差がある場合には,フィラーを2枚まで重ねて用いることができる。 | |
4 | ボルト軸力の導入は,原則としてナットをまわして行う。 | |
解答と解説: |
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No17 | プレストレストコンクリート橋の施工における型枠及び支保工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。 | |
1 | プレストレス導入時には,可動支承の桁軸方向の移動・回転及び固定支承の回転などが生じないように,型枠支保工によって支承の動きを拘束しておくものとする。 | |
2 | 支保工,底版型枠は,桁の自重に十分耐えられるだけのプレストレスを導入した時点で撤去する。 | |
3 | プレストレスを導入する前には,桁軸方向の弾性短縮に対して拘束のある桁側面の型枠を取外すものとする。 | |
4 | プレストレス導入中には,桁軸方向及び上下方向に変形が生じることがあるので,必要に応じて支保工の一部を降下させるなどの処置を施すのがよい。 | |
解答と解説: |
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No18 | 構造物の取壊し工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。 | |
1 | 圧砕機及び大型ブレーカによる取壊しでは,解体する構造物からコンクリート片の飛散・落下する範囲及び構造物自体の倒壊・崩落範囲を予測し,作業員や建設機械を安全な作業位置に配置しなければならない。 | |
2 | カッタによる取壊しでは,カッタは撤去側躯体ブロックへ取り付けて作業する。 | |
3 | 転倒方式による取壊しでは,縁切りと転倒作業は必ず一連の連続作業として,その日のうちに終了させ,縁切した状態で放置しないようにする。 | |
4 | ウォータージェットによる取壊しでは,作業開始に先立ってポンプが所定の圧力に昇圧後,ポンプ,ホース,連結部などからの漏れのないことの確認や試射による安全の確認を行う。 | |
解答と解説: |
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No19 | コンクリート構造物のひび割れに関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。 | |
1 | 道路橋の鉄筋コンクリート床版の疲労劣化では,乾燥収縮や荷重作用により発生したひび割れが貫通すると,路面からの浸透水により,ひび割れ面の摩耗が促進される。 | |
2 | コンクリート橋に塩化ナトリウムを成分とする凍結防止剤を散布すると,アルカリ骨材反応を促進しひび割れを生じさせることがある。 | |
3 | コンクリートの中性化による劣化では,かぶりの小さい鉄筋に沿ったひび割れが生じることがある。 | |
4 | コンクリートの酸類による劣化では,収縮ひび割れが生じる。 | |
解答と解説: |
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No20 | コンクリートの既設構造物を補強する場合の増厚工法や巻立て工法の施工方法に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。 | |
1 | RC巻立て工法では,引張り及び圧縮の交番応力を受ける塑性ヒンジ領域における軸方向鉄筋の継手には,重ね継手を用いる。 | |
2 | 床版に上面増厚工法として鋼繊維補強コンクリートを打継ぐ場合,原則として既設コンクリートの打継面は,表乾状態よりも湿潤状態とする。 | |
3 | 交通規制を伴う床版の上面増厚工法では,施工の各段階における検査は省略し,施工完了時に検査を行うのがよい。 | |
4 | 床版の下面吹付け工法として超速硬セメントモルタルを用いる場合は,乾燥吹付け装置を用いて施工する。 | |
解答と解説: |
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No21 | 河川堤防の盛土施工に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。 | |
1 | 法面の整形をブルドーザで行うときは,法勾配が2割以上で法長が3m以上あり,施工上,天端,小段及び法尻にブルドーザの全長以上の幅が必要である。 | |
2 | 法面仕上げは,丁張りを法肩,法先に約30 m 間隔に設置し,これを基準に施工する。 | |
3 | タイヤローラは,一般に,砕石(礫混り土)の締固めには接地圧を低くして使用し,粘性土の場合には接地圧を高くして使用する。 | |
4 | 堤防の締固め管理では,作業が簡便で土の密度測定結果が現場地点で直ちに判定できる砂置換法による土の密度試験方法を用いる場合が多い。 | |
解答と解説: |
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No22 | 河川護岸の施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。 | |
1 | 基礎工天端高は,洪水時に洗掘が生じても護岸基礎の浮上がりが生じないよう,過去の実績の最深河床高等を評価することにより設定する。 | |
2 | 護岸の上下流端部に設けるすり付け工は,屈とう性がなく,粗度の小さい工種を用いる。 | |
3 | 護岸には,一般に水抜きは設けないが,掘込み河道等で残留水圧が大きくなるような箇所には,必要に応じて水抜きを設ける。 | |
4 | 護岸基礎前面の洗掘を防止するための根固め工の敷設幅は,護岸前面に河床低下が生じてもブロック1列又は2m程度以上の平坦幅が前面に残るように確保する。 | |
解答と解説: |
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No23 | 堤防を開削して構造物を施工する場合における次の記述のうち,適当なものはどれか。 | |
1 | 仮締切りを鋼矢板の二重締切りで行う場合の中詰め材料には,粘性土を用いなければならない。 | |
2 | オープン掘削時の法面すべりに対しては,一般に,安全率を1.0とする。 | |
3 | 堤防内に函渠等の構造物を設置した後の埋戻しは,急速に行うと偏土圧が発生して函体等にねじれ,クラックあるいは変位が発生する。 | |
4 | 堤防内に直接基礎により函体を設置する場合は,一般に,あらかじめ函体の沈下量をあげ越して施工してはならない。 | |
解答と解説: |
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No24 | 砂防えん堤に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。 | |
1 | えん堤高15m以上の場合は,硬岩基礎であっても,副堤を設置して前庭部を保護することが一般的である。 | |
2 | 砂防ソイルセメントに用いるセメントは,高炉セメントB種が一般的に用いられる。 | |
3 | えん堤基礎の根入れ深さは,岩盤の場合には岩着面,砂礫の場合には1m とする。 | |
4 | えん堤軸の方向は,原則として計画箇所下流河道の流心線に直角に定める。 | |
解答と解説: |
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No25 | 斜面崩壊防止工事の重力式コンクリート擁壁工の施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。 | |
1 | 擁壁の伸縮目地は,一般に,10.20 m に1箇所設置する。 | |
2 | 擁壁背面の水を排除するためには,一般に,外径5〜10cm程度の水抜孔を擁壁面3uに1箇所以上の割合で設置する。 | |
3 | 擁壁工の施工に際しては,山側地盤の掘削を極力避け,掘削土量をできるだけ少なくする。 | |
4 | 重力式コンクリート擁壁は,もたれ式コンクリート擁壁に比べ擁壁背面が比較的良好な地山で用いられ,また,崩壊を比較的小さな壁体で抑止できる。 | |
解答と解説: |
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No26 | 地すべり防止対策の排土工に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。 | |
1 | 排土は,地すべり箇所全域において,斜面とほぼ平行に浅い切土を行うことが原則である。 | |
2 | 地すべり頭部の地塊の厚さが末端の厚さに比較して厚い場合,頭部の排土は効果が小さい。 | |
3 | 対策を行う地すべり地に続く上部斜面に潜在性地すべりが分布している場合には,排土を急速施工とすることが原則である。 | |
4 | 排土は,地すべり箇所の斜面上部より下部に向かって行うことが原則である。 | |
解答と解説: |
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No27 | アスファルト舗装道路の路体・路床の施工に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。 | |
1 | 路体に用いる破砕岩や岩塊,玉石などの多く混じった土砂は,敷均し・締固め作業は容易であるが,盛土としての安定性は低い。 | |
2 | セメントを使用した安定処理土は,六価クロムの溶出量が土壌の汚染に係る環境基準に適合していることを確認する。 | |
3 | 路床の安定処理に使用される安定材としては,一般に,砂質土には石灰が,粘性土にはセメントが有効である。 | |
4 | 路床の安定処理に粒状の生石灰を使用する場合は,1回の混合が終了した後仮転圧し,生石灰が消化する前に混合し再び転圧する。 | |
解答と解説: |
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No28 | アスファルト舗装道路の路盤の施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。 | |
1 | 下層路盤に用いるセメント安定処理路盤材料は,一般に,中央混合方式によって製造する。 | |
2 | 上層路盤の粒度調整工法に用いる骨材の75 m mふるい通過量は10%以下とするが,その場合においても締固めが可能な範囲でできるだけ少ないほうがよい。 | |
3 | セメント安定処理に用いる下層路盤材料の骨材の品質は,修正CBR 10%以上のものを使用する。 | |
4 | 粒状路盤材の敷均しは,1層の仕上り厚さ20 cm以下を標準として行う。 | |
解答と解説: |
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No29 | アスファルト舗装道路の敷均し及び締固めに関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。 | |
1 | アスファルト混合物は,通常,アスファルトフィニッシャにより敷均しを行い,敷均し時の混合物の温度は,一般に,110℃ を下回らないようにする。 | |
2 | 振動ローラによる混合物の二次転圧では,転圧速度が速すぎると不陸や小波が発生したり,遅すぎると過転圧になったりするおそれがある。 | |
3 | アスファルト混合物の締固め作業は,継目転圧,初転圧,二次転圧及び仕上げ転圧の順序で行う。 | |
4 | 継目位置は,既設舗装の補修・拡幅の場合を除いて,下層の継目の上に上層の継目を重ねるようにする。 | |
解答と解説: |
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No30 | アスファルト舗装道路の補修工法に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。 | |
1 | パッチング及び段差すり付け工法は,ポットホール,くぼみ,段差などを応急的に補修するものである。 | |
2 | 路上表層再生工法は,路面の凸部等を切削除去し,不陸や段差の解消等を行うものである。 | |
3 | オーバーレイ工法は,厚さ3cm以上の加熱アスファルト混合物を既設舗装上に舗設するものである。 | |
4 | 打換え工法は,既設舗装の路盤若しくは路盤の一部までを打ち換えるものである。 | |
解答と解説: |
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No31 | セメント・コンクリート舗装道路に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。 | |
1 | コンクリートの敷均しは,スプレッダを用いて,全体ができるだけ均等な密度になるよう余盛をつけて行う。 | |
2 | 鉄網を用いた普通コンクリート版をセットフォーム工法で施工する場合,敷均し及び締固めは1層で行うこととする。 | |
3 | コンクリート舗装版の表面仕上げは,平坦仕上げ,荒仕上げ,粗面仕上げの順に行い,粗面に仕上げる。 | |
4 | コンクリート版に使用する鉄網の埋込み深さは,コンクリート版下面から版厚の1/3 の位置とする。 | |
解答と解説: |
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No32 | 道路の排水性舗装の施工に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。 | |
1 | 既設排水性舗装との継目部は,一般に,ジョイントヒータで加温し,タックコートにより十分密着させて施工する。 | |
2 | 高粘度改質アスファルトを使用した排水性舗装の初期転圧は,通常のアスファルト舗装よりも高い温度で締め固める。 | |
3 | 排水性舗装の仕上げ転圧は,空隙のつぶれを防止するため,一般的にマカダムローラで行う。 | |
4 | 排水性舗装の表層の厚さは,粗骨材の最大粒径の1.2倍以下とする。 | |
解答と解説: |
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No33 | コンクリートダムの施工に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。 | |
1 | 面状工法は,柱状ブロック工法に比較して高リフトで大区画を対象に,大量のコンクリートを一度に打設するものである。 | |
2 | RCD工法は,大量のコンクリートを打設するため,一般に,パイプクーリングなどによるコンクリート打設後の温度制御が必要である。 | |
3 | 面状工法のコンクリート打設は,コンクリートの養生,グリーンカット,型枠スライド等を考慮し,施工中の堤体を横断方向(ダム軸に直角方向)に,原則として,3打設区画以上に分割し,分割した区画内を一度に行う。 | |
4 | 拡張レヤー工法は,超硬練りコンクリートを,ブルドーザで薄層に敷き均し,振動ローラで締め固めるものである。 | |
解答と解説: |
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No34 | ダム建設におけるグラウチングの施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。 | |
1 | アーチ式コンクリートダムは,堤体幅が狭く基礎地盤に作用する応力が大きいため,ブランケットグラウチングを堤敷全体に施工する。 | |
2 | グラウチングは,セメントミルクの濃度の薄いものから開始し,順次濃度の濃いものに切り替えて行う。 | |
3 | グラウチングの水押し試験は,グラウチングによる遮水性の改良状況の把握やグラウトの初期濃度の決定のため行う。 | |
4 | カーテングラウチングは,ダムの基礎地盤及びリム部の地盤において,浸透路長が短い部分と貯水池外への水みちとなるおそれのある高透水部の遮水性を改良する目的で施工する。 | |
解答と解説: |
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No35 | 山岳工法のトンネル施工に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。 | |
1 | 都市部山岳工法のトンネル工事においては,切羽通過前に地表面沈下や近接構造物の挙動等を把握することが,その後の最終変位の予測などのために重要である。 | |
2 | 鏡面の安定対策としては,一般に,長尺フォアパイリング工法,パイプルーフ工法を適用する。 | |
3 | 注入式フォアポーリング工法は,天端の簡易な安定対策としては比較的信頼性が低く,施工実績が少ない。 | |
4 | 山岳工法によるトンネルの施工では,掘削後,地山の変形が収束する前に覆工を施工する。 | |
解答と解説: |
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No36 | 山岳トンネルの施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。 | |
1 | 発破掘削は,主に硬岩から中硬岩の地山に適用され,機械掘削は主に中硬岩から軟岩及び土砂地山に適用される。 | |
2 | TBM(トンネルボーリングマシン)は,掘進時にローリングが発生すると,施工能率の低下やベルトコンベヤの作動に支障を生じさせることがある。 | |
3 | ベンチカット工法は,一般に,切羽や地山条件に左右されないので,施工性を考慮してベンチの長さをできるだけ長くとることを原則とする。 | |
4 | 自由断面掘削方式の機械掘削は,軟岩や土砂地山に適用されることが多いが,近年,周辺環境上の制約から,中硬岩から硬岩の地山にも適用されることが多い。 | |
解答と解説: |
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No37 | 海岸保全施設としての養浜の材料に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。 | |
1 | 養浜の材料は,養浜場所に存在している砂に近い粒度組成を持つ材料を用いるのが基本である。 | |
2 | 粒度組成が不均一な場合には,細かい粒径の土砂は沖へ流出し,粗い粒径の土砂はうちあげられてバームを形成するなどして,養浜断面は変化する。 | |
3 | 養浜場所にある砂より粗い材料を用いた場合には,効率的に汀線を前進させることができ,前浜の勾配が従前より緩やかになる。 | |
4 | 粒度組成は,養浜箇所の生物の生息に影響を与えるとともに,流出した土砂によって周辺海域にも影響を与えることがある。 | |
解答と解説: |
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No38 | 海岸防波堤に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。 | |
1 | 堤防型式の分類は,堤防前面勾配が1:1よりも緩いものを傾斜型,1:1よりも急な勾配のものを直立型という。 | |
2 | 混成型堤防は,基礎地盤が強固で,水深が小さい場所に適する。 | |
3 | 直立型堤防は,基礎地盤が比較的堅固な場合や,堤防用地が容易に得られない場合に適する。 | |
4 | 傾斜型堤防は,基礎地盤が比較的軟弱な場合や,堤体土砂が容易に得られる場合に適する。 | |
解答と解説: |
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No39 | 浚渫船に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。 | |
1 | 非航式グラブ浚渫船は,中規模の浚渫に適しているが,適用範囲は狭く,岸壁など構造物の前面や狭い場所の浚渫には適さない。 | |
2 | ディッパ浚渫船は,比較的軟らかな地盤の浚渫に適する。 | |
3 | バケット浚渫船は,浚渫作業船のうち,比較的能力が小さく,小規模の浚渫に適する。 | |
4 | カッタ付非航式ポンプ浚渫船は,一般に,軟らかい地盤から硬い地盤に至る広範囲の浚渫が可能である。 | |
解答と解説: |
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No40 | 水中コンクリートに関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。 | |
1 | 一般に,水中コンクリートの配合強度は,施工後の強度を標準供試体の強度と同等とみなして設定される。 | |
2 | 水中コンクリートの施工は,種類により性能に差異があるので,材料,配合,適用箇所,打込み,施工機械等について十分配慮し,材料分離が生じないよう行う。 | |
3 | 一般に,水中コンクリートの水中分離抵抗性は,粘性に影響する水セメント比と単位セメント量によって設定される。 | |
4 | コンクリートは,水中を落下させないよう注意し,打込み面をできる限り水平に保ちながら連続して打ち込む。 | |
解答と解説: |
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No41 | 鉄道の軌道施工に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。 | |
1 | 軌道の平面急曲線部はレール摩耗が著しいので,保守周期延伸のためには,硬頭レールの使用や外軌へのレール塗油を実施することが望ましい。 | |
2 | 有道床軌道は,道床バラストの変形による軌道の変形が生じにくい構造である。 | |
3 | 軌道スラブと路盤コンクリートの空隙に注入されるてん充材には,施工の際の高さ調整する機能や適切な弾性を付加する機能が求められるため,セメントモルタルが使用される。 | |
4 | スラブ軌道の施工では,レールや軌道スラブを現場へ運搬後,軌道スラブ上に基準器を設置し,軌道スラブを所定位置に据え付けて,レールを敷設し,調整パッキンで最終調整を行う。 | |
解答と解説: |
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No42 | 鉄道路盤の施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。 | |
1 | 粒度調整砕石を用いる強化路盤の締固めは,締固め機械を使用して路盤全幅を均等に締め固め,締固め密度は最大乾燥密度の95%以上となるよう行う。 | |
2 | 強化路盤を切土地盤に施工する場合には,路床表面の泥化を防止するため,路床土が砂礫,砂等で細粒土が10%以下と少ない場合を除き,強化路盤の下に排水層を設ける。 | |
3 | 路盤土には,土質性状を表すコンシステンシーからみて液性限界及び塑性指数の大きい土は噴泥しにくいので,これを使用する。 | |
4 | 水硬性粒度調整高炉スラグ砕石を用いる強化路盤の締固めは,その含水比が大きく影響するので,締固めに適した8〜12%程度の含水比を確保して行う。 | |
解答と解説: |
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No43 | 鉄道(在来線)の営業線内又はこれに近接して工事を施工する場合の保安対策に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。 | |
1 | 工事用臨時列車による材料等の積みおろし及び営業列車による材料の途中積みおろしは,監督員の運転保安に関する指示により行う。 | |
2 | 工事現場において事故が発生した場合は,直ちに信号炎管又は携帯用特殊信号発光機を使用し,適切な方法で列車防護の手配をとり,併発事故を未然に防止する。 | |
3 | 工事専用踏切に工事用しゃ断機,列車防護装置,列車接近警報機及び踏切支障検知装置等を設置した場合は,その性能,機能及び使用方法ならびに点検方法を,指定された工事管理者に周知徹底させる。 | |
4 | き電停止の作業を行う場合には,そのき電停止手続きは軌道作業責任者が行う。 | |
解答と解説: |
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No44 | 土圧式シールドトンネルの施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。 | |
1 | 切羽の安定をはかるためには,泥土圧の管理若しくは泥土の塑性流動性管理と排土量管理のいずれかを行えばよい。 | |
2 | 地下水のある砂層,礫層からなる地山の掘削に際しては,掘削土砂に添加材を注入して土砂の塑性流動性を高め,止水性を有する泥土に改良することが必要である。 | |
3 | 粘着力が大きい硬質粘性土の掘削では,カッターチャンバ内やカッターヘッドに掘削土砂が付着することがあるため,掘削土砂に添加材を注入して付着防止をはかる。 | |
4 | 排土量管理の容積管理方法としては,掘削土砂運搬車台数の検収による方法や,スクリューコンベヤ回転数,圧送ポンプ回転数からの推定方法が一般的である。 | |
解答と解説: |
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No45 | 鋼橋塗装の塗膜欠陥の状態(現象)と原因に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。 | |
1 | ながれは,塗料がたれ下がった状態になる現象であり,塗料の希釈し過ぎか,厚く塗り過ぎか,塗料粘度が不適切であることが原因である。 | |
2 | はじきは,塗膜が持ち上げられて膨れた状態になる現象であり,塗膜下に水分が入り,膨張することが原因である。 | |
3 | 白化(ブラッシング)は,表面が荒れて,白くボケてツヤがない現象であり,塗膜の溶剤が急激に揮発したか,乾燥しないうちに結露したことが原因である。 | |
4 | ちぢみは,塗膜にしわができた状態になる現象であり,下塗りが未乾燥か,厚塗りで表面がうわがわきしていることが原因である。 | |
解答と解説: |
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No46 | 上水道の配水管の付属設備に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。 | |
1 | 管径が350 mm以下の配水管に設置する空気弁は,一般に,双口空気弁を使用する。 | |
2 | 配水本管の減圧弁は,他系統との連絡箇所には設置してはならない。 | |
3 | 消火栓は,消火の都合上,沿線の建築物の状況に配慮し,100〜200 m 間隔に設置することとし,消防利水上から求められる場所以外には設置してはならない。 | |
4 | 配水管の排水設備は,配水本管路の低部で河川,用水路,下水管渠の付近を選んで設ける | |
解答と解説: |
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No47 | 土留め工に用いる鋼矢板の継手に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。 | |
1 | 継手溶接作業は,矢板の長さを調整するため,原則として,現場建込み後に行う。 | |
2 | 継手工法に現場溶接を用いる場合は,継手部の断面剛性を高めるため,突合せ溶接と添接溶接の併用とするのがよい。 | |
3 | 継手工法としてボルト接合を用いる場合は,応力伝達はボルト接合のみで受け持たせ,ボルト接合と突合せ溶接を併用する場合には,この溶接は止水のみを目的とする。 | |
4 | 継手位置は,できるだけ応力の大きい位置を避け,隣接矢板の継手とは上下方向に少なくとも1m離れた千鳥配置とする。 | |
解答と解説: |
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No48 | 小口径管推進工法の施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。 | |
1 | カッタードラムの回転を止めたとき,スリットより土砂等の流入が発生するおそれがある場合は,スリットの開孔率を調整するシャッタを取り付ける。 | |
2 | 推進作業は,時間をおくことにより管に対する周囲からの締めつけ力が軽減されるため,推進の途中で適宜中断しながら段階的に進める。 | |
3 | ずり出し作業中にスクリューコンベヤに土砂がつまる場合は,注入孔より添加材を加え,周辺土を軟弱にする。 | |
4 | 推進管が周囲より締めつけられて推進が困難となり,機械の定格能力を超えるおそれのある場合は,滑材を注入することにより管の抵抗を低下させ,機械の推進力を下げることができる。 | |
解答と解説: |
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No49 | 薬液注入の注入材の選定に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。 | |
1 | 砂質土の止水を目的とする場合は,通常,浸透性に優れた溶液型を用いるが,砂礫で細粒分が少ない場合は,懸濁液型の注入材を用いることも可能である。 | |
2 | 粘性土の割れ目や土層の境界からの漏水防止を目的とする場合は,溶液型の注入材が有効な場合が多い。 | |
3 | 地盤中の空隙の充てんを目的とする場合は,ホモゲル強度が大きく安価な,セメント・ベントナイト系の注入材や懸濁液型の注入材を用いる。 | |
4 | 砂質土の地盤強化を目的とする場合は,地盤の全体的強化が期待できるよう,浸透性に優れた溶液型の注入材を用いる。 | |
解答と解説: |
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