平成21年度 2級土木施工管理技術検定試験  学科試験問題 Page1

※ 問題番号No.1〜No.11 までの11 問題のうちから9問題を選択し解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No 1 土質調査の原位置試験の「名称」とその「試験結果の利用」との組合せとして,次のうち適当でないものはどれか。
[目的] [土質試験名]
1 標準貫入試験 ……………………… 地盤支持力の判定
2 砂置換法による土の密度試験 ……………………… 土の締固め管理
3 ポータブルコーン貫入試験 ……………………… 地盤の安定計算
4 ボーリング孔を利用した透水試験 ……………………… 地盤改良工法の設計

解答と解説: 

答え--- 3
ポータブルコーン貫入試験とは、土の強度や密度を知るための原位置試験であり、コーン貫入抵抗が求められる。トラフィカビリティの判定として利用される。
地盤の安定計算は土質試験などが必要。


No 2 土量の変化に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
ただし,土量の変化率を
L = 1.25 =ほぐした土量/地山の土量
C = 0.80 =締固めた土量/地山の土量
とする。
1 100 m3の地山土量をほぐして運搬する土量は156 m3である。
2 100 m3の盛土に必要な地山の土量は125 m3である。
3 100 m3の盛土に必要な運搬土量は125 m3である。
4 100 m3の地山土量を掘削運搬して締め固めると64 m3である。

解答と解説: 

答え--- 2
(1) L×100= 125m3
(2) 1/C×100=125m3
(3) L/C×100=156m3
(4) C×100= 80m3

No 3 法面保護工の「工種」とその「目的」との組合せとして,次のうち適当でないものはどれか。
[工種] [目的]
1 植生マット …………… 浸食防止
2 補強土工 …………… 雨水の浸透防止
3 ブロック積み擁壁工 …………… 土圧に対抗
4 コンクリート張工 …………… 崩落防止

解答と解説: 

答え--- 2
補強土工とは、擁壁を用い、垂直に近い形状まで道路を作ることが出来る。
文字通り傾斜地の補強である。

No 4 軟弱地盤対策工の「工法」とその「工法の概要」との組合せとして,次のうち適当なものはどれか。
1 押え盛土工法
2 薬液注入工法
3 サンドマット工法
4 ウェルポイント工法

解答と解説: 

答え--- 3
表層の改良はサンドマット工法が該当する。
押え盛土工法は地すべり対策
薬液注入工法は地盤内に薬液を注入し強化する工法で表層ではない。
ウェルポイント工法は、地下水をくみ上げて地下水位を低下させ、地盤強化を図るので表層ではない。

No 5 コンクリートの骨材に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 細骨材は,10 mm網ふるいを全部通過し,5mm 網ふるいを質量で85%以上通過する骨材をいう。
2 粗骨材の最大寸法は,質量で骨材の全部が通過するふるいのうち,最小寸法のふるいの呼び寸法である。
3 粗骨材は,5mm網ふるいに質量で85%以上とどまる骨材をいう。
4 細骨材率は,コンクリート中の全骨材量に対する細骨材量の絶対容積比を百分率で表した値である。

解答と解説: 

答え--- 2
粗骨材の最大寸法は、最大寸法は質量で90%以上通過するふるいのうち、最小寸法のふるいの寸法で示される。


No 6 内部振動機を用いたコンクリートの締固めに関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 内部振動機は,なるべく鉛直に一様な間隔で差し込む。
2 コンクリートを型枠の隅まで充てんするために横移動を目的として使用する。
3 締固めが十分である証拠の1つは,コンクリート表面に光沢が現れてコンクリート全体が均一に溶けあったように見える。
4 内部振動機の挿入間隔は,一般に50 cm 以下にする。

解答と解説: 

答え--- 2
横移動は骨材の分離につながり、してはならない行為。内部振動機を横移動を目的に使用してはならない。

No 7 下図に示すコンクリートのスランプ試験(JIS A 1101)のスランプ値を示しているものは,下図のA〜Dのうちどれか。
スランプコーンを引き上げる時間は,高さ30 cmで2〜3秒とする。
スランプ試験
1
2
3
4

解答と解説: 

答え--- 1
Aがスランプ値である。
スランプコーンを引き上げた後の下がった寸法が該当する。

No 8 コンクリートの養生に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 コンクリートの露出面は,表面を荒らさないで作業ができる程度に硬化した後に養生用マットで覆うか,又は散水等を行い湿潤状態に保つ。
2 コンクリート打込み後,セメントの水和反応を促進するために,風などにより表面の水分を蒸発させる。
3 コンクリートは,十分に硬化が進むまで急激な温度変化等を防ぐ。
4 コンクリートは,十分に硬化が進むまで衝撃や余分な荷重を加えない。

解答と解説: 

答え--- 2
表面が急激に乾燥するのはヒビ等の発生要因になるので避ける。

No 9 既製杭の施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 中掘り杭工法は,一般に打込み杭工法に比べ大きい支持力が得られる。
2 杭の打込みの初期段階においては,杭にズレが生じやすいので,杭打ち機の機種に応じた打込み方法を採用する。
3 中掘り杭工法による掘削は,原則として過大な先掘りを行ってはならない。
4 1本の杭の打込みは,原則として連続して行うものとする。

解答と解説: 

答え--- 1
打込み杭工法に比べて地盤を乱すため、支持力は小さくなる。
中掘り杭工法のメリットは騒音、振動の発生は抑えられるので近隣建物への影響は小さい。建物の密集した地域では適している。
周辺への影響が少ない地域なら、打込み杭工法の方が支持力が強く、品質管理が容易で、短時間施工などにより建設コストも割安になる。


No10 場所打ち杭をオールケーシング工法で施工する場合,使用しない機材は次のうちどれか。
1 ケーシングチューブ
2 ハンマーグラブ
3 削岩機
4 泥水ポンプ

解答と解説: 

答え--- 3
オールケーシング工法では深礎工法など杭底の確認できる工法ではないので、削岩機を使用することは無い。

No11 下図の土留め工の(イ),(ロ)に示す部材の名称の組合せとして,次のうち適当なものはどれか。
土留め工・切ばり腹起し
(イ) (ロ)
1 腹起し ………… 火打ちばり
2 腹起し ………… 切ばり
3 切ばり ………… 火打ちばり
4 切ばり ………… 腹起し

解答と解説: 

答え--- 4
(イ)→ 切ばり
(ロ)→ 腹起し

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