平成26年度 1級造園施工管理技術検定試験  午後問題(問題B) Page1

※ 問題はすべて必須ですから、29問題全部を解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No 1 工程、原価、品質の一般的な関係を表した下図の「X軸」、「Y軸」、「Z軸」を示している語句の組合せとして、適当なものはどれか。
ただし、矢印の方向は、
原価については、高い
工程については、はやい
品質については、良いを表している。
(X軸) (Y軸) (Z軸)
1 原価 --- 品質 --- 工程
2 工程 --- 原価 --- 品質
3 原価 --- 工程 --- 品質
4 工程 --- 品質 --- 原価

解答と解説: 

答え--- 2

X軸は工程、Y軸は原価、Z軸は品質が該当する。


No 2 建設機械に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 トラクターショベルは、ほぐされた土砂や岩石を積み込むのに適した機械であり、走行装置の形式によって履帯式と車輪式に大別されるが、車輪式は履帯式に比べて機動性に富み、道路を走行して目的地まで自走することができる。
2 バックホウは、地盤より低い所を掘削するのに適した機械であり、硬い土質をはじめ各土質に適用でき、また、仕上がり面が比較的きれいで、垂直掘りや底ざらいなど正確に掘削することができる。
3 振動ローラは、転圧輪を強制振動させ動荷重によって締固め作業を行う機械であり、含水比の高い砂質土などの締固めに効果的であるが、礫混じり砂などには効果が少ない。
4 レーキドーザは、表土を残して草木や樹木の根などを処理するのに適した機械であり、原野を切り開くための抜根作業などに用いられる。

解答と解説: 

答え--- 3

振動ローラは、礫混じり砂などに効果があるが、含水比の高い砂質土は水が上層に上がってくるので不可である。


No 3 下図に示すネットワーク式工程表で表される工事において、Aの作業を2日、Fの作業を3日、Iの作業を3日、それぞれ短縮すると、全体工期は何日短縮されるか。
1 1日
2 2日
3 3日
4 4日

解答と解説: 

答え--- 3

この工程のクリティカルパスはA→D→F→Jで、18日間
Aの作業を2日、Fの作業を3日、Iの作業を3日短縮すると、クリティカルパスがB→D→H→Kで15日になる。よって2日短縮できる。



No 4 下図に示すネットワーク式工程表で表される工事において、ピーク時の作業員数が最小となるような配員計画とした場合のピーク時の作業員数として、正しいものはどれか。
1 6人
2 7人
3 8人
4 9人

解答と解説: 

答え--- 1

クリティカルパスはB→E→Gで12日
山崩しで平均化すると工程Eと工程Fの人数、4人+2人の6人が適当である。


No 5 ほぐし土量1,300 m3を次に示す条件で運搬するために必要な最小日数として、正しいものはどれか。
ただし、人員、機械等は現場に用意されており、準備及び跡片付け等の時間は考慮しないものとする。
〔条件〕
・ダンプトラックの台数:2台
・ダンプトラックの積載量(ほぐし土量):6m3
・ダンプトラックのサイクルタイム:30分
・ダンプトラックの作業効率:0.9
・ダンプトラックの1日平均作業時間:7時間
・土量換算係数:1.0

1 7日
2 8日
3 9日
4 10日

解答と解説: 

答え--- 3

サイクルタイム30分により、2回/時となる。
2台×6m3×2回/時×0.9×7時間×1.0=151.2m3
1300÷151.2=8.59≒9日が必要日数となる。


No 6 曲線式工程表に関する次の記述の(A)〜(C)に当てはまる語句の組合せとして、適当なものはどれか。
「曲線式工程表(出来高累計曲線)は、一般に縦軸に( A ) 、横軸に( B ) をとる。本工程表では、予定工程曲線と実施工程曲線を比較し、( C ) が判る。」
(A) (B) (C)
1 工期(日数など) --- 出来高累計 --- 作業に必要な日数
2 工期(日数など) --- 出来高累計 --- 作業の進行度合
3 出来高累計 --- 工期(日数など) --- 作業に必要な日数
4 出来高累計 --- 工期(日数など) --- 作業の進行度合

解答と解説: 

答え--- 4

曲線式工程表は、縦軸に出来高累計、横軸に工期をとる。作業の進行度合が判る。



No 7 ネットワーク手法に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 トータルフロートのある先行アクティビティにおいて、そのトータルフロートを全て使用しても、後続するアクティビティのトータルフロートには影響を及ぼさない。
2 トータルフロートが0であれば、フリーフロートも0である。
3 クリティカルパスでなくともフロートの非常に小さいパスは、クリティカルパスと同様に重点管理する必要がある。
4 ダミーは、作業相互間の関係を示すものであり、一般に破線の矢線で表し、その所要時間は0である。

解答と解説: 

答え--- 1

トータルフロート:最大余裕時間
トータルフロート=後工程の最遅完了時刻−(手前の最早開始時刻+工事間の所用時間)後続する工程によりトータルフロートも変化する。



No 8 下記の数量表に基づき植栽工事を行う場合の樹木の寸法規格の判定として、「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」における規格基準に照らし、合格となるものはどれか。
樹種 樹高(m) 幹周(m) 枝張(m) 株立数 備考
エノキ 3.5 0.15 1.5
イヌシデ 3.0 0.15 0.15 2本立
エゴノキ 3.5 0.21 0.21 3本立以上
コナラ 3.0 0.15 0.15 3本立
1 エノキで、樹高が3.6 m、幹周が0.16 m、枝張が最大幅で1.7 m、最小幅で1.1 m のもの。
2 2本立のイヌシデで、樹高がそれぞれ3.2 m、2.2 m、幹周がそれぞれ0.11 m、0.09 m のもの。
3 4本立のエゴノキで、樹高がそれぞれ4.0 m、3.5 m、2.5 m、2.0 m、幹周がそれぞれ0.10 m、0.08 m、0.06 m、0.04 m のもの。
4 5本立のコナラで、樹高がそれぞれ3.5 m、3.2 m、2.5 m、2.0 m、2.0 m、幹周がそれぞれ0.10 m、0.09 m、0.08 m、0.05 m、0.04 m のもの。

解答と解説: 

答え--- 4

エノキの枝張は、樹高3.5m以上なら最小1.5m以上必要
2本立は1本は所要の樹高に達しており、他は所要の樹高の70%以上に達していること。3本立以上は指定株立数について、過半数は所要の樹高に達しており、他は所要の樹高の70%以上に達していること。
エゴノキ、コナラは樹高の70%未満が存在しているがエゴノキは1本なので問題なし。



No 9 「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 樹木の品質規格のうち樹姿の表示項目は、「樹形(全形)、幹(高木にのみ適用)、枝葉の配分、枝葉の密度、下枝の位置」である。
2 シバ類の品質規格の表示項目は、「葉、ほふく茎、根、病虫害、雑草等」である。
3 樹木の品質規格のうち樹勢の表示項目は、「形態、根、根鉢、葉、枝、病虫害」である。
4 その他地被類の品質規格の表示項目は、「形態、葉、根、病虫害」である。

解答と解説: 

答え--- 3

樹勢の表示項目は、「生育、根、根鉢、葉、樹皮(肌)、枝、病虫害」



No10 「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」に関する記述のうち、適当なものはどれか。
1 「根巻」とは、樹木等の移植に際し、掘り上げられる根系を含んだ土のまとまりをいう。
2 「根元周」とは、幹の根元部分の周長をいい、ウメなどのように樹木の根元付近から幹が分岐しやすいものなど、幹周の測定が難しい場合に用いられる。
3 「仕立物」とは、樹木の自然な生育にまかせ、その樹木が本来持っている自然樹形となるよう育成したものをいう。
4  「株立(物)」とは、樹木の幹が根元近くから分岐してそう状を呈したものをいい、数本の苗木の根元を寄せ合わせて、根系が十分に一体化した寄せ株育成物は含まない。

解答と解説: 

答え--- 2

根元付近から幹が分岐しやすいものでも幹周は測れる。



No11 栽基盤の調査に関する次の(イ)、(ロ)の記述について正誤の組合せとして、適当なものはどれか。
(イ) 長谷川式簡易現場透水試験器で、土壌の透水性を測定したところ、最終減水能が120 mm/h であったので、植栽基盤として良好と判定した。
(ロ) 長谷川式土壌貫入計で、土壌の硬度を測定したところ、S値が2.0〜3.0 cm/dropの範囲であったので、植栽基盤として良好と判定した。
(イ) (ロ)
1  --- 
2  --- 
3  --- 
4  --- 

解答と解説: 

答え--- 1

どちらも正しい記述である。
最終減水能は30mm/hr 以上であれば地盤の透水性は良好である。
土壌硬度試験では、S値1.5〜4.0であれば根の発達に阻害なしで良好である。4.0以上は柔らかすぎ、1.0以下であれば硬すぎて根の発達に阻害有りと判断する。


No12 下図に示す石材(JIS A 5003)に関する次の記述の(A)、(B)に当てはまる語句の組合せとして、適当なものはどれか。
「この石材は、控えが( A ) となっており、面の表面積が900 cm2、面に直角に測った控えの長さが40 cm であることから、「45間知」の規格に( B )。」
   
(A) (B)
1 二方落とし  ---  適合する
2 二方落とし  ---  適合しない
3 四方落とし  ---  適合する
4 四方落とし  ---  適合しない

解答と解説: 

答え--- 4

石材のうち間知石の規格であり、面が原則としてほぼ方形に近いもので,控えは四方落としとし、面に直角に測った控えの長さは,面の最小辺の 1.5 倍以上であること。面の辺が30cmなので45cm以上でなければ適合しない。


No13 品質管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 品質管理の手順としては、管理しようとする品質特性を決め、その特性について品質標準を定め、その品質標準を守るための作業標準を決定する。
2 管理しようとする品質特性は、最終品質(設計品質)に影響を及ぼすと考えられるもののうち、できるだけ工程の初期に測定できるものが望ましい。
3 品質管理を進めるには、各データにより工程が安定しているかをヒストグラムにより確かめた後、同じデータが十分ゆとりをもって品質規格を満たしているかどうかを管理図で確認する。
4 管理図において、管理限界線内に点があっても、その点の並び方にくせ(特別な傾向)があるときは工程に異常が生じている可能性があるため、その原因を究明する必要がある。

解答と解説: 

答え--- 3

ヒストグラム(柱状図)は品質規格を確認する道具であり、工程の安定は確認できない。


No14 公園工事に使用するレディーミクストコンクリート(JIS A 5308)の普通コンクリートを購入する際に、呼び強度を18(N/mm2)と指定した。
受入れ検査で下表の試験結果を得たが、コンクリートの圧縮強度が合格となる検査ロットはどれか。
1 (イ)
2 (ロ)
3 (ハ)
4 (ニ)

解答と解説: 

答え--- 4

コンクリートの圧縮強度は、
(1) 1回の試験結果は、呼び強度の85%以上でなければならない。
(2) 3回の試験結果の平均値は、呼び強度以上でなければならない。
この条件を満たしているものが適合である。
85%以上なので18×85%=15.3を下回るのもはNG、平均で上回っているのは(ニ)である。



No15 「工種」と「品質特性」及びその「試験方法」に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 土工において、盛土材料の自然含水比を測定するため、液性限界試験を行った。
2 コンクリート工において、骨材の粒度分布を測定するため、ふるい分け試験を行った。
3 路盤工において、路盤の支持力(地盤反力係数)を測定するため、平板載荷試験を行った。
4 アスファルト舗装工において、アスファルト混合物の配合を決定するため、マーシャル安定度試験を行った。

解答と解説: 

答え--- 1

液性限界試験は土の塑性状から液状になるときの含水比を測るもの。
自然含水比は土の含水比試験で求める。


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