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※ 問題はすべて必須ですから、36 問題全部を解答してください。


No13 造園樹木の支柱に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 公園の入口広場に植栽する樹高4.5m、幹周0.40mのタブノキに、三脚鳥居型支柱を用いた。
2 公園の外周に沿って列植する樹高2.0 m、枝張0.3 mのカイズカイブキに、竹布掛支柱を用いた。
3 歩道の植樹帯に植栽する樹高3.0 m、幹周0.12 m のハナミズキに、二脚鳥居型(添え木付)支柱を用いた。
4 公園の芝生広場に植栽する樹高4.0 m、幹周0.30 mのクスノキに、竹3本の八ツ掛支柱を用いた。

解答と解説: 

答え--- 4
幹周20cm未満なら竹の八ツ掛支柱でも構わないが、樹高2.5m以上、幹周20cm以上なら丸太の八ツ掛支柱とすべきである。


No14 造園樹木の剪定に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 枝抜き剪定は、主として込みすぎた枝の透かしのために行い、樹形、樹冠のバランスを考慮しつつ、枝を付け根から切り取る。
2 常緑広葉樹の冬期剪定は、傷面が寒さや乾燥した寒風等により害を受けやすいので、強い剪定は避ける。
3 切返し剪定は、落葉樹の骨格づくりをする場合などに行い、大枝を枝の付け根のブランチカラーを残して切り取る。
4 切詰め剪定は、主として樹冠の整正のために行い、樹冠外に飛び出した新生枝を、樹冠の大きさが整う長さに定芽の直上の位置で切り取る。

解答と解説: 

答え--- 3
切返し剪定は、新枝を促すために枝の途中から切る剪定で、根本から切るものではない。根本からなら「間引き剪定」である。




No15 当年枝に花芽分化し、年内に開花する花木の組合せとして、適当なものはどれか。
1 キンモクセイ、ムクゲ
2 ウメ、サザンカ
3 サツキ、サルスベリ
4 ジンチョウゲ、レンギョウ

解答と解説: 

答え--- 1
キンモクセイは8月分化、10月開花。ムクゲは5月分化、7月開花。サザンカは6月分化、11〜3月開花。サルスベリは6月分化、7〜9月開花で、年内に開花の条件のものは以上。
ウメは8月に分化、翌年3月開花、サツキは6月分化、翌年5月開花。ジンチョウゲ、レンギョウ共に7月頃分化、翌年2〜3月開花である。



No16 造園樹木の根回しに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 根回しは、移植に先立って必要な根の範囲を一度切断し、残った根に細根の発生を促すために行う作業であり、老大木や貴重木などに行われる。
2 断根式根回しは、側根を切断するだけの方法で、非直根性で比較的浅根性の樹種に行うほか、周囲の状況、土性などから根巻きを行うのが難しい場合などにも用いる。
3 溝掘り式根回しは、鉢径を根元直径の3〜5倍程度とし、側根に関しては、三方か四方に支持根を残して環状はく皮を行い、その他の根は根鉢に沿って切断する。
4 埋戻しは、細根の伸長を促し、また残した支持根を傷めないようにするため、土を突き固めずに軟らかく仕上げ、その後、灌水を十分に行う。

解答と解説: 

答え--- 4
埋め戻しは土を十分に突固め、一般的に潅水は少量に控える。


No17 造園樹木の移植に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 根鉢の形は根系の状態によって異なり、一般に、皿鉢は浅いところに根が広がっている樹木に、貝尻は地中深くまで根が分布している樹木に用いられる。
2 追掘りは、太い根を切らずに先端までたぐって掘り上げる方法で、根を乾燥させないよう濡れむしろなどで養生することが大切である。
3 揚巻きは、掘り穴から掘り上げたのち地表で根巻ができる小木だけに行う根巻き法で、地面に敷いたわらの上に樹木を置いて根鉢を包む。
4 植え穴は、植え付ける樹木の根鉢が余裕をもって入る大きさとし、底は土をよく砕いて柔らかくし、床土を中高く仕上げる。

解答と解説: 

答え--- 3
揚巻きは、根鉢に水平に巻く樽巻に、さらに縦横に鉢をかがるように巻き絡げていく方法で、比較的大きな樹木に用いる。「小木だけに行う」は誤り。



No18 芝生の管理に関する記述のうち、適当なものはどれか。
1 日本芝のエアレーションは、秋に年1回程度行うが、踏圧により土壌の固結しやすい場所などでは年に数回行うとよい。
2 日本芝の目土かけは、露出した根茎を保護して芽や根の生長を促すため、冬の休眠期に行うとよい。
3 西洋芝の夏の灌水は、一般に、深根性であり乾燥に強いことから、控え目にするとよい。
4 日本芝の秋期に行う施肥は、冬の寒さに対する抵抗力をつけ翌春の生長をよくするため、有機質肥料等の遅効性肥料を施すとよい。

解答と解説: 

答え--- 4
日本芝のエアレーションは、多くても春、秋の2回程度で良い。日本芝の目土かけは、通常は春に実施する。西洋芝の夏の灌水は、朝など気温が高くなる前に十分に行う。





No19 高齢者、障害者の利用に配慮した公園施設の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 園路について、車いす使用者の利用に支障のないように100 m ごとに車いすが転回できる広さの場所を設けたうえで、園路の有効幅を100 cm とした。
2 階段について、高齢者や杖使用者等に配慮し、階段の両側に連続して2段手すりを設け、上段の高さを85 cm とし、下段の高さを65 cm とした。
3 傾斜路について、縦断勾配を5%とし、車いす使用者同士がすれ違えるように180 cm の有効幅とした。
4 駐車場について、車いす使用者が円滑に利用できるように幅を350 cmとし、駐車施設の後部に有効幅120 cm の通路を設けた。

解答と解説: 

答え--- 1
車椅子利用の園路の有効幅は120cm以上とする。


No20 飛石と延段の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 飛石の打ち方には、二連打ち、三連打ち、千鳥打ち等がある。
2 飛石の分岐するところに打つ大きめの石を踏分石といい、伽藍石や石臼を使うことがある。
3 延段の目地の大きさは、一般に、幅1cm 〜2cm、深さ1cm以上とるのが適当である。
4 延段の目地のとり方は、十字に交差させるようにするのが適当である。

解答と解説: 

答え--- 4
延段の目地のとり方は規則正しくなく、ランダムが一般的。


No21 運動施設に関する記述のうち、適当なものはどれか。
1 サッカー場の長軸を南北方向にとり、フィールドの排水勾配を中心から周辺に向かって0.5%とした。
2 陸上競技場のトラックの長軸を東西方向にとり、走路の排水勾配を横断方向では内側のレーンの方向に向かって1.0% とした。
3 野球場の方位を競技者を主体とするために本塁を南にとり、外野の排水勾配を塁線から外周に向かって0.6%とした。
4 硬式テニスコートの長軸を南北方向にとり、コートの排水勾配を、ネットの張られた線を中心に両サイドのベースライン方向に向かって0.5% とした。

解答と解説: 

答え--- 1
陸上競技場のトラックの長軸は南北又は北北西から南南東にすることが望ましい。フィールド競技の太陽光を考慮するため。野球場は本塁を北にとり、投手を南にすることが多い。硬式テニスコートにおいて、排水勾配を一方のサイドラインから他方のサイドラインへ片流れの方向で0.5 % とする。


No22 遊具に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 鉄棒を設置する際、握り棒上端までの高さを1.0mとし、前後方向(運動方向)の安全領域を握り棒外面から1.8 m とした。
2 児童用のすべり台を設置する際、出発部(踊り場)について、滑降部より10 cm広い幅で、奥行き35 cm の平らな部分を設けた。
3 スプリング遊具を設置する際、着座面の高さを設置面から60 cmとし、隣り合う遊具との安全領域を1.8 m とした。
4 児童用の一方向ぶらんこを設置する際、着座部底面の最下点から着地面までの間隔を30 cmとし、周囲の境界柵は設置面から横架材上面までの高さを50 cm とした。

解答と解説: 

答え--- 4
ブランコの着座部底面の最下点から着地面までの間隔(スイングクリアランス)は35cm以上である。(+100の許容範囲あり)境界柵の接地面から横架材までの高さは600〜800mmを標準とする。


No23 日本庭園における滝及び流れの役石に関する記述のうち、適当なものはどれか。
1 横石は、水落石の両側に据えられ、滝の形を構成する滝の役石である。
2 水分石は、両岸に据えて流れの幅を狭め、瀬を作る流れの役石である。
3 水落石は、滝の水が流れ落ちる滝の役石であり、枯れ滝では鏡石という。
4 木の葉返し石は、水がその表面を薄く乗り越えて流れるように設ける流れの役石である。

解答と解説: 

答え--- 3
横石は、流れの幅を狭めて、瀬を作るために据える胴の盛り上がった2石。
水分石は、流れの中にあり、水を分流し、勢いをつける石。
薄く乗り越えて流れるように設けるのは水越石


No24 土工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 盛土の施工において、施工機械のトラフィカビリティーを確保するとともに、地盤中からの水の排水層とするため、サンドマット工法を用いた。
2 盛土の施工において、盛土材料が砂質土で盛土高さが5〜10 mの場合に、盛土法面の勾配を1:1.2 で施工した。
3 切土の施工において、切土高が5m を超える際に設ける小段に、法の下側に向かって5〜10%の横断勾配をつけた。
4 切土の施工において、崩壊防止と景観への配慮のため、切土法面の法肩にラウンディングを施した。

解答と解説: 

答え--- 2
盛土材料が砂質土で盛土高さが5〜10 mであれば勾配は1:1.8〜2.0の緩勾配とすべき。
1:1.2は砂質土の切土の場合である。






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平成28年度1級造園施工管理技士 学科午前問題No1 No.01〜No.12
学科午前問題No2 No.13〜No.24
学科午前問題No3 No.25〜No.36
学科午後問題No1 No.01〜No.15
学科午後問題No2 No.16〜No.29
実地問題