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※ 問題はすべて必須ですから、29 問題全部を解答してください。


No01 工程計画を立てる際の計算式のうち、適当なものはどれか。
1 (作業員の稼働率)=(1日当たり作業員の実作業時間)/(1日当たり作業員の拘束時間)
2 (建設機械の運転時間率)=(1日当たり運転時間)/(1日当たり運転員の実作業時間)
3 (建設機械の1日平均作業時間)=(運転員拘束時間)−(日常整備時間)
4 (建設機械の1時間平均施工量)=(作業効率)×(建設機械の標準作業能力)

解答と解説: 

答え--- 4
作業員の稼働率は、実労働時間/作業者時間で求める。拘束していても手待ちなど不労働時間が発生する。
建設機械の1日平均作業時間は、運転員の休止時間も引く必要がある。
機械運転時間率は、直接作業時間/実働時間で求める。


No02 土工に用いる建設機械に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 ブルドーザは、掘削、運搬、敷均し及び整地のほか、タイヤローラなどの通常の締固め機械が使用困難な土質の締固めに使用される場合がある。
2 レーキドーザは、伐根作業と表土の掘削・運搬を同時に行うことに適しており、芝生広場の造成作業などに用いられる。
3 バックホウは、設置する地盤面より低いところを掘削することに適しており、硬い土質でも掘削することが可能で、垂直掘りや底ざらいなどを正確に施工することができる。
4 振動コンパクタは、一般にハンドガイド式が多く、小型軽量である特徴を活かし、狭い箇所の路床や構造物の裏込めなどの締固めに用いられる。

解答と解説: 

答え--- 2
表土の掘削・運搬を同時に行うことに適しており、芝生広場の造成作業などに用いられるなら、モータースクレーパーだと考えられる。レーキドーザは抜根作業には使用されるが、クシ型の板なので表土の運搬には利用できない。


No03 建設副産物に関する記述のうち、適当なものはどれか。
 
1 元請業者は、一定量以上の木材を工事現場に搬入する造園工事を施工する場合、再生資源利用促進計画を着工前に作成し、当該計画及びその実施状況の記録を工事完成後1年間保存しなければならない。
2 元請業者は、建設廃棄物の処理を委託する場合、最終的な処分まで責任をもって管理するため、運搬と処分を一括して産業廃棄物処理業者と契約しなければならない。
3 コンクリート塊の再資源化を行う場合、元請業者は、まずコンクリート塊を再資源化施設に搬出した上で、当該施設の受け入れ条件に適合するように破砕又は切断を行わなければならない。
4 建設発生土を受入地において埋め立てる場合には、元請業者は、建設発生土の崩壊や降雨による流出等により公衆災害が生じないよう適切な措置を講じなければならない。

解答と解説: 

答え--- 4
再生資源利用計画の対象物の木材200t以上は、建設副産物であり、工事資材として持ち込んだ木材は対象でない。(持ち込みで対象なのは土砂、砕石、AS合材である)
通常、建設廃棄物の運搬業者と中間処理業者、産業廃棄物処理業者は別々で契約する。一括契約は不法処分になる可能性が高まる。
コンクリート塊が現場にて破砕等の処理が可能なら、そのまま資源として再利用してもかまわない。それができない場合は資源化の可能な施設へ持ち込む必要がある。必ず再資源化施設に搬出する必要はない。


No04 工事の建設費と工期に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 最適工期とは、各作業の直接費がそれぞれ最小となるような方法で工事を行った場合の工期のことである。
2 間接費は、工期の延長に従って、ほぼ直線的に増加する傾向にある。
3 クラッシュ・タイムとは、工事を構成する各作業にどんなに直接費をかけても、それ以上には短縮できない工期のことである。
4 オール・クラッシュ・コストとは、各作業のクラッシュ・コストを集計したものであり、間接費は含まれない。

解答と解説: 

答え--- 1

最適工期は、工事コストを最小にするために最適な工期のこと。直接費が最小になっても間接費が増大する場合は適当でない。それぞれを検討した上で工事費が最小になる、又はそれに近づけるようにすることが望ましい。


No05 次の条件により、ほぐし土量2,700 m3の土を10日間で運搬する場合、最低限必要なダンプトラックの台数として、正しいものはどれか。
ただし、人員、機械等は現場に用意されており、準備及び跡片付け等の時間は考慮しないものとする。
〔条件〕
・ダンプトラックは毎日同じ台数を使用する。
・ダンプトラックの積載量(ほぐし土量) :5m3
・ダンプトラックのサイクルタイム:20 分
・ダンプトラックの作業効率:0.8
・ダンプトラックの1日平均作業時間:7時間
・土量換算係数:1.0
1 2台
2 3台
3 4台
4 5台

解答と解説: 

答え--- 3
1日あたりの運搬土量は2700/10=270m3
サイクルタイムが20分なので1時間あたり3回サイクルとして
ダンプトラック1台あたりの日運搬量は、3×0.8×1×7×5=84m3/台
1日あたりの必要ダンプトラックは、270/84=3.21台→4台





No06 下図に示すネットワーク式工程表で表される工事において、Dの作業を1日、Gの作業を1日、I の作業を2日、それぞれ短縮すると、全体工期は何日短縮されるか。
ただし、図中のイベント間のA〜Jは作業内容を、日数は作業日数を表す。
1 1日
2 2日
3 3日
4 4日

解答と解説: 

答え--- 2
当初の総工程日数(クリティカルパス)はB→F→G→I で4+3+4+5=16日
Dが4日、Gが3日、Iが3日になるので、総工程日数はB→F→G→Jで4+3+3+4=14日
またはB→F→Hで 4+3+7=14日と2系統のクリティカルパスが発生する。
よって、当初16日からだと、2日の短縮になる。


No07 下図に示すネットワーク式工程表で表される工事において、ピーク時の作業員数が最小となるような配員計画とした場合のピーク時の作業員数として、正しいものはどれか。
ただし、図中のイベント間のA〜Iは作業内容を、日数は作業日数を表す。
1 6人
2 7人
3 8人
4 9人

解答と解説: 

答え--- 2
クリティカルパスはB→F→I 2+4+2=8日これは固定される。
山崩しで日数調整すると工事Fと工事Dは工事が重なるので3+4=7人
ほかの工事はそれを挟むように配置することで最大7人が可能である。



No08 曲線式工程表(出来高累計曲線)に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 出来高累計曲線は、一般に、縦軸に工事出来高又は施工量の累計、横軸に工期の時間的経過をとって、出来高の進捗状況をグラフ化するものである。
2 出来高累計曲線において、ある時点における実施工程曲線上の値が予定工程曲線上の値より大きい場合、その時点では工事が予定よりも遅れていることを意味する。
3 出来高累計曲線は、実施工程曲線と予定工程曲線を比較して作業の進行度合はわかるが、必要な日数や工期に影響する作業はわからない。
4 出来高累計曲線は、一般にS型の曲線となるが、工程の終期に突貫工事を続けた場合、S型にならないことがある。

解答と解説: 

答え--- 2
出来高累計曲線(バナナ曲線)の上側に出来高があるなら、工事が予定より進んでいることになる。


No09 下表に基づく樹木の寸法規格の判定として、「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」に照らし、合格となるものはどれか。
1 樹高が4.2 m のエノキで、幹周が0.30 m、枝張が最大幅で1.8 m、最小幅で1.0 m のもの
2 2本立のアカシデで、樹高がそれぞれ4.1 m、2.9 m、幹周がそれぞれ0.19 m、0.15 m のもの
3 4本立のナツツバキで、樹高がそれぞれ3.7 m、3.6 m、3.1 m、2.4 m、幹周がそれぞれ0.12 m、0.10 m、0.09 m、0.07 m のもの
4 5本立のエゴノキで、樹高がそれぞれ3.5 m、3.2 m、2.2 m、2.0 m、1.9 m、幹周がそれぞれ0.09 m、0.07 m、0.04 m、0.04 m、0.03 m のもの

解答と解説: 

答え--- 3
エノキは幹周が基準以下で不合格
2本立のアカシデは高さが不足していても4×70%=2.8<2.9mで合格だが、幹周合計が0.34mで、その70%は0.238<0.25mで不合格
5本立のエゴノキは過半は3本だが、2本しか樹高に達していないので不合格。幹周は5本計0.27mその70%は0.189>0.15で合格
4本立のナツツバキは過半が3.5m以上、幹周合計が0.38×70%=0.266>0.21mで共に合格である。


No10 「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」における品質規格に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 樹木の品質規格のうち樹姿については、「樹形(全形)、幹(高木のみ適用)、枝葉の配分、枝葉の密度、下枝の位置」の5項目により表示される。
2 樹木の品質規格のうち樹勢については、「生育、根、根鉢、葉、樹皮(肌)、枝、病虫害」の7項目により表示される。
3 シバ類の品質規格については、「形態、ほふく茎、病虫害」の3項目により表示される。
4 シバ類、草花類を除くその他地被類の品質規格については、「形態、葉、根、病虫害」の4項目により表示される。

解答と解説: 

答え--- 3
シバ類の品質規格は、葉、ほふく茎、病虫害、根、雑草等の5項目である。




No11 「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」における用語に関する記述のうち、適当なものはどれか。
1 「根元周」とは、樹木の幹の根元部分の周長をいい、ウメなどのように樹木の根元付近から幹が分岐しやすいものなど、幹周の測定が難しい樹木の場合に用いられる。
2 「株立(物)」とは、樹木等の幹が、根元近くから分岐してそう状を呈したものをいい、数本の苗木の根元を寄せ合わせて、根系が十分に一体化した寄株育成物は含まない。
3 「ふるい掘り」とは、樹木等の移植に際し、太い根を切らずに先端までたぐって掘り上げる方法で、フジなどに用いられる。
4 「根巻」とは、樹木等の移植に際し、掘り上げられる根系を含んだ土のまとまりをいう。

解答と解説: 

答え--- 1
「株立(物)」で根系が十分に一体化した場合であれば株立物とみなせる場合もある。
「ふるい掘り」とは、樹木の移植に際し、土のまとまりをつけずに掘り上げること。
「根巻」とは、樹木の移動に際し、土を着けたままで鉢を掘り、土を落とさないよう、鉢の表面を縄その他の材料で十分に締め付けて掘り上げること。


No12 〕呼び強度18(N/mm2)、スランプを8cm と指定したレディーミクストコンクリート(JIS A 5308)の普通コンクリートについて、3回の試験を行ったところ、下表に示す測定結果を得た。
この場合、レディーミクストコンクリートの規定に照らし、不合格となる試験項目はどれか。
1 圧縮強度
2 スランプ
3 空気量
4 塩化物含有量

解答と解説: 

答え--- 3
空気量の許容量±1.5%である。普通コンクリートは空気量4.5%なので6.5%は超えているので不合格
スランプは指定が8cmなら±2.5cmなのですべて許容内であり合格。
圧縮強度は強度18(N/mm2)で3回の平均が18.1、強度の85%が15.3なので15.5は上回っていて合格
塩化物含有量はすべて0.3(kg/m3)以下なので合格


No13 「ヒストグラム」と「工程能力図」に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 下図に示すヒストグラムは、山が2つあり工程に異常がある。このようなときは、他の母集団が入っていることも考えられ、データ全体をもう一度調べる必要がある。
2 下図に示すヒストグラムは、平均値が規格のほぼ中央にあるが、上限規格値及び下限規格値に達している値がないことから、現状の技術レベル又は作業標準などに問題はないか調べる必要がある。
3 下図に示す工程能力図は、突然高くなったり低くなったりする状況を示しており、機械の調整をしたときや材料が変わったときに見られる。
4 下図に示す工程能力図は、ばらつきが次第に増大する状況にあり、作業標準に慣れて粗略に作業するときなどに見られる。

解答と解説: 

答え--- 2
上限や下限に近いとは、不良品となるギリギリ基準なので、無いほうが好ましい。このヒストグラムで読む限り非常に理想的である。


No14 石材(JIS A 5003)に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 「板石」は、厚さが15 cm 未満で、かつ幅が厚さの3倍以上であること。
2 「間知石」は、面が原則としてほぼ方形に近いもので、控えは四方落としとし、面に直角に測った控えの長さは、面の最大辺の1.2 倍以上であること。
3 「へこみ」は、石材の表面のくぼみのことであり、欠点となる。
4 「穴」は、石材の表面及び側面に現れた穴のことであり、軟石では欠点となる。

解答と解説: 

答え--- 2
「間知石」は、面が原則としてほぼ方形に近いもので、控えは四方落としとし、面に直角に測った控えの長さは、面の最小辺の1.5倍以上であること。



No15 次に示す測定値から、(A)、(B)の統計量を得た。これらの統計量の意味に関する組合せとして、正しいものはどれか。
(A) (B)
1 Me(メディアン)  ---  Mo(モード)
2 Me(メディアン)  ---  (エックスバー)
3 R(レンジ)  ---  Mo(モード)
4 R(レンジ)  ---  (エックスバー)

解答と解説: 

答え--- 4
Me(メディアン)は中央値、Mo(モード)は最頻値、(エックスバー)は平均値、R(レンジ)は範囲である。
R(レンジ)は最大値と最小値の差なので120-51=69が正しい
(エックスバー)は(120+58+97+82+111+97+102+99+113+51)÷10=930/10=93 で正しい
Me(メディアン) は並び替えてみて、51、58、82、97、97、99、102、111、113、120で、中央は97と99になるので、その平均値である98が該当する。
Mo(モード)は同じ値が2回ある97が該当する。





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