品質の表し方 |
計数抜取り検査 |
計量抜取り検査 |
(不良個数による検査) |
(欠点数による検査) |
良品,不良品 |
欠点 |
計量値 |
検査の実施 |
検査に熟練を要しない。
検査設備が簡単である。
計算が簡単である。
多数の検査項目があっても総合して判定できる。 |
一般に検査に熟練を要する。
検査設備が複雑である。
計算が複雑である。
検査項目ごとに別々の判定をするので,項目が多い場合,ロットの総合の不良率を保証できない。 |
検査所要時間が少ない。
検査記録が簡単である。 |
検査所要時間が比較的少ない。
検査記録が比較的簡単である。 |
検査所要時間が多い。
検査記録が複雑である。
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適用についての理論上の制約 |
ランダム抜取り以外には分布形の制約はない。 |
ランダム抜取りの他に,特性値が正規分布するとみなされる場合に限る。 |
良いロットと悪いロットの判別力と検査個数 |
同等の判別力を得るには,サンプルの大きさが大きくなる。検査個数が等しければ判別力が悪くなる。 |
同等の判別力を得るにはサンプルの大きさが小さくなる。検査個数が等しければ判別力がよくなる。 |
検査記録の利用
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検査記録を他の目的に利用する程度は低い。 |
検査記録を他の目的に利用する程度は比較的低い。 |
検査記録を他の目的に利用する程度が高い。
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適用して有利な場合 |
検査の費用が品物の価格に比べて割安なもの。
検査に時間,設備,人手をあまり要しないもの。
検査項目が多数あって,ロットの品質を総合的に保証したい場合。
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検査の費用が品物の価格に比べて割高なもの。
検査に時間,設備,人手を比較的多く要するもの。
特定の重要項目だけロットの品質を保証したい場合。 |
不良品はそっくり良品と交換するような場合。 |
欠点は修理または修正して良品とするような場合。 |
個々の不良品や欠点よりも,ロットの平均的品質のほうが重要な場合。 |