用 語 |
説 明 |
管 理 図 |
工程が安定な状態にあるかどうかを調べるため,または工程を安定な状態に保持するために用いる図。
管理限界を示す一対の線を引き,これに品質または工程の条件などを表す点を打っていき,点が管理限界線の中にあれば工程は安定な状態にあり,管理限界線の外に出れば見逃せない原因があったことを示す。
見逃せない原因があったことがわかればその原因を調べ,工程に対して再び起こらないよう処置を講ずることにより,工程を安定な状態に保持することができる。 |
許 容 差 |
(1)規定された基準値と規定された限界との差。
(2)化学分析などのデータのばらつきの許容される限界。 例えば,範囲,残差などの許容される限界をいう。 |
公 差 |
規定された最大値と規定された最小値との差。
例えば,はめ合い方式の最大寸法との差。 |
管 理 線 |
中心線と管理限界線の総称。 |
中 央 値 |
測定値を大きさの順にならべたとき,ちょうどその中央にあたる1つの値(奇数個の場合),または中央の2つの算術平均(銭数個の場合)。 |
範 囲 |
測定値のうち,最大の値と最小の値との差。 |
偏 差 |
測定値とその期待値との差。 |
管理限界 |
見逃せない原因と偶然原因を見分けるために管理図に設けた限界。 |
中 心 線 |
管理図において,平均値を示すために引いた直線。 |
品質水準 |
品質の良さの程度。
工程や供給される多数の製品については不良率,単位当たりの欠点数,平均,ばらつきなどで表す。 |
設計品質 |
製造の目標としてねらった品質。ねらいの品質ともいう。
これに対して使用者が要求する品質,または品質に対する使用者の要求度合いを使用品質(fitness for use)という。
設計品質を企画するときは使用品質を十分に考察する必要がある。 |
製造品質 |
設計品質をねらって製造した製品の実際の品質。
できばえの品質,適合の品質ともいう。 |
規 格 |
標準のうちで,品物またはサービスに直接,間接に関係する技術的事項について定めた取り決め。
標準とは,関係する人々の間で利益または利便が公正に得られるように統一,単純化を図る目的で,物体,性能,能力,配置,状態,動作,手順,方法,手続き,責任,義務,権限,考え方,概念などについて定めた取り決め。 |
仮規格 |
正式の規格の制定に先立って,試験的,準備的に適用することを目的として定めた仮の規格。 |
暫定規格 |
従来の規格によることが不具合なとき,ある特定の期間を限って適用することを目的として定めた正式の規格。 |
規格限界 |
品質特性について許容できる限界値を規定するため,規格の中に与えてある限界。 |
計 数 値 |
不良品の数,欠点数などのように個数を数えて得られる品質特性の値。 |
欠 点 数 |
欠点の数。個々の品数に対して用いる場合と,サンプル,ロットなどに対して用いる場合とがある。 |
不良個数 |
不良品の個数。サンプルに対して用いる場合と,ロットに対して用いる場合とがある。 |
不 良 率 |
品物の全数に対する不良品の数の比率。
百分率で表した不良率を不良百分率(percent defedive)という。 |
ロ ッ ト |
等しい条件下で生産され,または生産されたと思われる品物の集まり。 |