平成20年度 1級管工事施工管理技術検定試験  午後問題(問題B) Page1

※ 問題No. 1 からNo.17 までの17問題は必須問題です。全問題を解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No 1 工事の届出書類と提出先の組合せとして、適当でないものはどれか。
(届出書類) (提出先)
1 ボイラー設置届 労働基準監督署長
2 高圧ガス製造届 都道府県知事
3 少量危険物取扱届 消防長(消防署長)
4 ばい煙発生施設設置届 経済産業局長

解答と解説: 

答え--- 4
ばい煙発生施設設置届は、着工60日前までに都道府県知事、又は政令指定都市市長に届ける。

No 2 建設現場で発生した、再利用ができない廃棄物の処分計画に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 ビニル管の端材は、安定型産業廃棄物として処分する。
2 破損した衛生陶器は、安定型産業廃棄物として処分する。
3 オイルタンクに残っていた古い重油は、特別管理産業廃棄物として処分する。
4 石綿建材除去事業により除去された、飛散性アスベストを含有している保温材は、特別管理産業廃棄物として処分する。

解答と解説: 

答え--- 3
重油は、安定型産業廃棄物として処分が可能。特別管理産業廃棄物は廃油が該当する。

No 3 各種工程表に関する特徴を示した下表中、内に当てはまる語句の組合せとして、適当なものはどれか。
工程表
比較事項
ネットワーク工程表 バーチャート工程表 ガントチャート工程表
作業の手順 漠然としている 不明である
作業の日程・日数 判明できる 判明できる 不明である
各作業の進行度合い 漠然としている 判明できる
全体進行度 判明できる 判明できる
1 漠然としている - 判明できる - 判明できる
2 漠然としている - 不明である - 漠然としている
3 判明できる - 漠然としている - 不明である
4 判明できる - 漠然としている - 判明できる

解答と解説: 

答え--- 3
3の組み合わせが適当である。ネットワーク工程表は手順・日程・進捗度は判明しやすいが、作成が難しい。バーチャート工程表は簡単で最も用入るが、手順・進捗度は漠然としている。ガントチャートは各作業の進捗度は判明できるが、全体の流れについては不明で把握できない。

No 4 図に示すネットワーク工程表に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 クリティカルパスは、@→A→D→E→Fの1通りである。
2 Bの最遅完了時刻は、8日である。
3 A→Cのトータルフロートは、2日である。
4 B→Eのフリーフロートは、1日である。

解答と解説: 

答え--- 1
@→A→B→C→E→Fも同じ日数になるのでこの工程表ではクリティカルパスは2通りある。

No 5 品質管理において、不良品等の発生数を原因別等に分類し、その大きさを棒グラフとして大きい順に並べ、さらにこれらの大きさを順次累積した折れ線グラフで表したもので、不良項目の順位と全体に占める割合から、全体の不良率を減らすための重点不良項目を抽出することができる図として、最も適当なものはどれか。
1 散布図
2 管理図
3 パレート図
4 特性要因図

解答と解説: 

答え--- 3
該当するのはパレート図である。

No 6 ヒストグラムに下図のような状態が現れた場合の説明として、最も適当なものはどれか。
1 二つの機械による製品が混じり合っている場合
2 不適合のものを全数選別して取り除いた場合
3 不適合のものを手直しした場合
4 測定に誤りがあったり、工程に異常があった場合

解答と解説: 

答え--- 3
ヒストグラムは普通、中心に近いところがピークになり、両裾野に向かってなだらかになる。下限があまりにも不自然に高い場合、不合格の品を手直して合格にした疑いがある。2の不適合のものを全数選別して取り除いた場合は下限値がなだらかに低くなるはずである。

No 7 建設工事における安全管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 関係請負人は、安全衛生管理者を選任し、その者に、統括安全衛生責任者から連絡を受けた事項の関係者への連絡等を行わせなければならない。
2 特定元方事業者は、労働災害を防止するため、災害防止協議会等の協議組織を設置し定期的に開催しなければならない。
3 特定元方事業者は、労働災害を防止するため、毎作業日に作業場所の巡視を実施しなければならない。
4 事業者は、建設用リフトの運転業務等の危険又は有害な業務に労働者を就かせるときは、当該業務に関する安全又は衛生のための特別の教育を行わなくてはならない。

解答と解説: 

答え--- 1
安全衛生管理者ではなく、安全衛生責任者の誤り。

No 8 作業現場の安全管理に関する記述のうち、「労働安全衛生法」上、誤っているものはどれか。
1 作業床の高さが10 m 以上の高所作業車の運転(道路上を走行させる運転を除く。)の業務は、技能講習を修了した者その他厚生労働大臣が定める者に行わせなければならない。
2 交流アーク溶接機の自動電撃防止装置は、その日の使用を開始する前に、作動状態を点検しなければならない。
3 はしご道は、踏さんを等間隔に設け、はしごの上端を床から45cm以上突出させなければならない。
4 重量が100 kg以上の機器等を貨物自動車に積む作業又は貨物自動車から卸す作業を行うときは、当該作業を指揮する者を定めなければならない。

解答と解説: 

答え--- 3
はしごの上端を床から60cm以上突出させなければならない。

No 9 機器のコンクリート基礎に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 大形ボイラの基礎は、コンクリート打込み後適切な養生を行い、5日経過してから機器を据え付けた。
2 冷凍機のコンクリート基礎は、運転時における全体質量の3倍以上の長期荷重に耐えられるものとした。
3 呼び番号10 以上の大形送風機の基礎は、鉄筋コンクリート基礎とした。
4 ポンプ類のコンクリート基礎の高さは、300 mm とした。

解答と解説: 

答え--- 1
大型機器の据え付けの場合、5日養生の後さらに5日置く必要がある。現場ではそこまで待てないかもしれませんが、そういった決まりですので。

No10 機器の据付け等に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 冷凍機に接続する冷水・冷却水の配管は、荷重が直接機器本体にかからないように支持した。
2 天井吊りの呼び番号4の遠心送風機は、吊りボルトによりスラブから吊り下げた。
3 渦巻ポンプで負圧になる吸込み配管には、連成計を取り付けた。
4 排水用水中モータポンプの据付け位置は、排水槽への排水流入口から離れた場所とした。

解答と解説: 

答え--- 2
呼び番号が大きくなるほど大型の送風機を表す。呼び番号2未満の場合なら吊りボルトによりスラブから吊り下げ可能だが、呼び番号4となると架台を必要とする。

No11 給水管の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 給水圧が400 kPaを超える給水管に、減圧弁を設けた。
2 保守及び改修を考慮して、主配管の適当な箇所にフランジ継手を設けた。
3 横引き配管の勾配を1/250とした。
4 揚水管の試験圧力を、揚水ポンプの全揚程に相当する圧力の1.5 倍とした。

解答と解説: 

答え--- 4
揚水管の試験圧力は、揚水ポンプの全揚程の2倍の圧力か、0.75MPaのどちらか高い方

No12 冷温水管の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 冷温水管の流入は空気調和機のコイル上部に接続し、流出はコイル下部に接続する。
2 リバースリターン方式では、各放熱器への配管の摩擦損失抵抗がほぼ等しくなる。
3 空気調和機の冷温水量を調節する電動三方弁は、冷温水コイルの返り管側に設ける。
4 ボールジョイントは、3個を1組として、地震等による配管の変位吸収に使用する。

解答と解説: 

答え--- 1
空気溜りができないように冷温水管の流れ方向は、下から入れて上に抜ける方向へ。

No13 ダクトの施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 長方形ダクトの角の継目は2箇所以上とし、ピッツバーグはぜ又はボタンパンチスナップはぜとする。
2 保温を施さない長方形ダクトの長辺が450 mm を超える場合は、400 mm以下のピッチで補強リブを入れる。
3 アングルフランジ工法ダクトの低圧ダクトと高圧ダクトの横走りダクトの吊つり間隔は、同じでよい。
4 口径300 mm以下のスパイラルダクトの吊つり金物には、厚さ0.8 mm以上の亜鉛鉄板を帯板状に加工したものを使用できる。

解答と解説: 

答え--- 2
400mm以下は誤り。補強リブの間隔は300mm以内とする。

No14 ダクト付属品に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 ノズル形吹出口は、発生騒音が比較的小さく、吹出風速も大きく取れるので、講堂等の大空間の空調に適している。
2 風量調節ダンパの多翼ダンパには平行翼ダンパと対向翼ダンパがあり、風量調節機能は、平行翼ダンパの方が優れている。
3 シーリングディフューザ形吹出口では、中コーンを上げると、暖房効果が上がる。
4 防火ダンパを取り付ける際は、気流方向に注意して取り付ける。

解答と解説: 

答え--- 2
対向翼の方が平行翼に比べて風量調節機能がある。平行翼は吹き出し時にカルマン流他の渦流が生じやすいので。

No15 保温に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 帯状保温材の鉄線巻きは、50 mmピッチ(スパイラルダクトの場合は150 mm ピッチ)以下のらせん巻き締めとする。
2 綿布、ガラスクロス、ビニルテープ等、テープ状のテープ巻きの重なり幅は原則として15 mm以上とする。
3 ステンレス鋼板製(SUS 304)のタンクは、エポキシ系塗装により保温材と絶縁する。
4 冷温水配管の保温施工において、ポリエチレンフィルムを補助材として使用する場合の主な目的は、保温材の脱落を防ぐためである。

解答と解説: 

答え--- 4
ポリエチレンフィルムは防湿目的で使用する。脱落防止なら金網などを用いる。
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平成20年 一級管工事施工管理技士試験  学科試験 午前問題1_No.01〜No.14
午前問題2_No.15〜No.29
午前問題3_No.30〜No.44
午後問題1_No.01〜No.15
午後問題2_No.16〜No.29
 実地試験 問題 No.1〜No.6