平成27年度 1級管工事施工管理技術検定試験  午後問題(問題B) Page1

※ 問題No. 1 からNo.17 までの17問題は必須問題です。全問題を解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No 1 工事の申請・届出書類と提出先の組合せとして、適当でないものはどれか。
  (申請・届出書類)   (法律上の提出先)
 1 高圧ガス保安法の高圧ガス製造許可申請書   ----- 都道府県知事
 2 消防法の指定数量以上の危険物貯蔵所設置許可申請書   ----- 消防長又は消防署長
 3 労働安全衛生法の第一種圧力容器設備設置届   ----- 労働基準監督署長
 4 振動規制法の特定建設作業実施届出書   ----- 市町村長

解答と解説: 

答え--- 2

危険物貯蔵所設置許可申請は、市町村長または都道府県知事。少量危険物の場合は消防長または消防署長。


No 2 建設工事で発生する建設副産物に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 オイルタンクに残っていた古い軽油は、特別管理一般廃棄物として処分した。
2 撤去するダクトのフランジ用ガスケットが、非飛散性アスベスト廃棄物だったため、安定型産業廃棄物として処分した。
3 建設発生土でそのまま原材料となるものは、再生資源として利用した。
4 便所の排水管に使われていた再利用できないビニル管は、安定型産業廃棄物として処分した。

解答と解説: 

答え--- 1

廃油は特別管理産業廃棄物として処分する。


No 3 各種工程表に関する特徴を示した下表中、内に当てはまる用語の組合せとして、適当なものはどれか。
比較項目 ネットワーク バーチャート ガントチャート
作業の手順 判明できる 漠然としている 不明である
作業の日程・日数 判明できる 不明である
各作業の進行度合 漠然としている 漠然としている 判明できる
全体進行度 判明できる 判明できる
工期上の問題点 判明できる 不明である


  (A)   (B) (C)
 1 判明できる   ----- 漠然としている   ----- 判明できる
 2 漠然としている   ----- 不明である   ----- 判明できる
 3 判明できる   ----- 漠然としている   ----- 不明である
 4 漠然としている   ----- 不明である   ----- 不明である

解答と解説: 

答え--- 3

ネットワーク工程表の日程日数は判明できる。バーチャートは進捗度管理なので工程上の問題は漠然としている。ガントチャートは個々の作業は判明できるが、全体の進捗度は判明できない。


No 4 図に示すネットワーク工程表に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 作業F のフリーフロートは、4日である。
2 イベントの最早開始時刻は、11 日である。
3 作業Dのトータルフロートは、2日である。
4 クリティカルパスは、の1通りのみである。

解答と解説: 

答え--- 4

この工程のクリティカルパスは、1→2→6→8で22日であるが、1→2→6→7→8も22日でクリティカルパスとなる。よって2経路存在する。作業Fのフリーフロートはクリティカルパス-(作業B+作業E)-作業F7=22-(5+6)-7=4日。イベント5は工程B+E=11日が最早開始時刻である。作業Dのトータルフロートはクリティカルパス-(G+I+D+B)=22-(6+4+5+5)=2日。



No 5 品質管理で用いられる統計的手法に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
 
 1 管理図  ----- データをプロットして結んだ折れ線と上方・下方管理限界線により、時間的変化の把握及び異常なばらつきの早期発見ができる。
 2 ヒストグラム   ----- データ範囲をいくつかの区分の柱状図で示すことにより、概略の平均値やばらつきの状況を把握することができる。
 3 特性要因図   ----- 2つの変動要素をX軸とY軸とし、両者の対応する点をグラフ上にプロットすることにより、2つのデータ関係を把握することができる。
 4 パレート図   ----- 要因を項目別に分類し、出現度数の多い順に並べた棒グラフとその累積度数を折れ線グラフで表すことにより、各々の項目の大きさや順位、全体に占める割合がわかる。

解答と解説: 

答え--- 3

特性要因図は魚のほねのような図である。製品の性能や機能と、特性に影響を与える原因の関連性を系統的に網羅して図解したものである。設問の説明は「散布図」である。


No 6 抜取検査に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 品質基準が明確であり、再現性が確保されている製品には、抜取検査を適用する。
2 品物を破壊しなければ検査の目的を達し得ない場合には、抜取検査を適用する。
3 計量抜取検査を適用する場合、特性値が正規分布をしていることが前提条件である。
4 不良品の混入が許されない場合でも、安価に検査するには、抜取検査を適用する。

解答と解説: 

答え--- 4

不良品の混入が許されない場合では全数検査が必須である。


No 7 建設業における安全管理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 リスクアセスメントにおけるリスクの見積もりは、現場で特定された危険性・有害性によって生じるおそれのある負傷・疾病の種類と重篤度の組合せで行う。
2 高年齢労働者に対しては、加齢による心身機能の変化を十分に考慮して、作業方法、機械・設備などの改善、健康の保持・増進を行うことが必要である。
3 熱中症予防のための指標として、気温、湿度、輻射熱に関する値を組み合わせて計算する暑さ指数(WBGT)がある。
4 事業者は、一度に人以上の労働者が業務上死傷した場合は、重大災害として、労働基準監督署に速やかに報告しなければならない。

解答と解説: 

答え--- 1

リスクの見積もりは、危険状態、危険事象から発生するリスクが許容可能なリスクか否かについて評価する。負傷・疾病の種類と重篤度では事故等が絶対発生する前提なので好ましくない。


No 8 建設工事現場における危険防止に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 アーク溶接の作業者に使用させるために、保護衣、保護眼鏡等適切な保護具を備えておいた。
2 明り掘削の作業中、労働者の作業箇所に運搬機械が後進して接近するので、誘導者を配置して、その運搬機械を誘導させた。
3 高さ2mの作業床において、墜落のおそれがある箇所に、高さ85 cm の手すりと中さんを取り付けた。
4 墜落防止のために労働者に安全帯を使用させるので、安全帯及びその取付け設備等の異常の有無について、毎週1回の頻度で点検した。

解答と解説: 

答え--- 4

安全帯及びその取付け設備等の異常の有無などは随時点検する(随時は使用前に必ずということ。最低毎日1回以上点検する。)


No 9 アンカーボルトに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 アンカーボルトは、それに加わる引抜き力、せん断力及びアンカーボルトの本数から、ボルトの径及び埋込み長さを決定した。
2 あと施工の金属拡張アンカーボルトは、おねじ型よりめねじ型の方が、許容引抜き力が大きい。
3 振動を伴う機器の固定は、ナットが緩まないようにダブルナットとし、増し締め後に確認のマーキングを行った。
4 あと施工の接着系アンカーボルトは、下向き取付けの場合、あと施工の金属拡張アンカーボルトに比べて許容引抜き力が大きい。

解答と解説: 

答え--- 2

金属拡張アンカーはおねじ形の方が引き抜き強度が大きい。器具の取付基準などで「おねじ形」の使用を義務付けされているものもある。


No10 機器の据付けに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 真空又は窒素加圧状態で分割搬入した密閉型遠心冷凍機は、大気開放してから組み立て据え付ける。
2 ボイラー側面と壁・配管等の構造物との離隔を、0.5 m とした。
3 呼び番号1・1/2の小型送風機は吊りボルトで吊下げ、振れ防止のため、4方向に斜材を設けた。
4 冷却塔は、隣接建物及び周囲の外気取入れガラリやボイラー用煙突から十分離して据え付ける。

解答と解説: 

答え--- 1

加圧密閉状態のもので性能が確保されているので、開放しては能力が発揮できない。


No11 配管の支持に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 立て管に鋼管を用いる場合は、各階1箇所に形鋼振れ止め支持をする。
2 銅管を鋼製金物で支持する場合は、合成樹脂を被覆した支持金具を用いるなどの絶縁措置を講ずる。
3 土間スラブ下に配管する場合は、不等沈下による配管の不具合が起きないよう建築構造体から支持する。
4 単式伸縮管継手を設ける場合は、継手本体を固定して、継手両側の近傍に配管ガイドを設ける。

解答と解説: 

答え--- 4

継手本体を固定してしまうと意味が無い。固定せず配管ガイドなどで支える。


No12 配管の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 空気調和機に接続する冷温水管は、コイル上部から流入し、コイル下部に流出するよう接続した。
2 空気調和機の冷温水量を調節する混合型電動三方弁は、冷温水管の返り管に設けた。
3 冷温水管の自動空気抜き弁は、管内が正圧になる配管頂部に設けた。
4 空気調和機のドレン管には、空気調和機の機内静圧相当以上の封水深さをもつ排水トラップを設けた。

解答と解説: 

答え--- 1

冷温水管の流れ方向は、下から流入、上から抜ける。これにより空気溜まりの発生を防げる。


No13 ダクト及びダクト付属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 鉄板製の排煙ダクトの角の継目は、ピッツバーグはぜとした。
2 アングルフランジ工法ダクトのフランジ部のダクトの折返しは、5mm とした。
3 コーナーボルト工法ダクトの接合フランジ部の4隅部は、シールを不要とした。
4 長辺が800 mm のダクトの角の継目は、ダクトの強度を保持するため2箇所とした。

解答と解説: 

答え--- 3

コーナーボルト工法ダクト(TFD工法又は共板工法)は、最も手軽なダクトであるが、フランジ部分は単にクリップ止めされているだけに過ぎないので、汚染空気が流出しないようにシール等を施す必要がある。



No14 ダクト及びダクト付属品の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 長方形ダクトに用いる直角エルボには、ダクトと同じ板厚の案内羽根を設ける。
2 シーリングディフューザー形吹出口は、最小拡散半径が重なるように配置する。
3 口径が600 mm 以上のスパイラルダクトは、フランジ接合とする。
4 変風量(VAV)ユニットは、気流が整流となるダクトの直管部分に設ける。

解答と解説: 

答え--- 2

シーリングディフューザー形吹出口(アネモ形吹出口)は、全体は最大拡散半径で覆い、かつ、最小拡散半径が重ならないように配置する。これは不快な冷感を与える気流のドラフトを生じる可能性があるためである。


No15 保温・保冷に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 保温帯を2層以上重ねて所要の厚さにするときは、保温帯の各層をそれぞれ鉄線で巻き締める。
2 事務室天井内の冷水管の保温仕様は、グラスウール保温筒、亜鉛鉄線及びアルミガラスクロスとする。
3 ステンレス鋼板(SUS 304)製貯湯タンクは、エポキシ系塗装により保温材と絶縁する。
4 横走り冷水管に取り付ける保温筒の抱合せ目地は、管の横側に位置するように取り付ける。

解答と解説: 

答え--- 2

事務室天井内の冷水管をグラスウール保温材で保温する場合の施工順序は、1.保温筒、2.鉄線、3.ポリエチレンフィルム、4.アルミガラスクロスとする。ポリエチレンフィルムのように防水性があり水等が通らない措置が必要である。

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平成27年 一級管工事施工管理技士試験  学科試験 午前問題1_No.01〜No.14
午前問題2_No.15〜No.29
午前問題3_No.30〜No.44
午後問題1_No.01〜No.15
午後問題2_No.16〜No.29
 実地試験 問題 No.1〜No.6