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※ 問題番号No.1 からNo.14までの14問題は必須問題です。全問題を解答してください。


No1 日射に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 日射のエネルギーは、紫外線部より赤外線部に含まれる量の方が大きい。
2 大気における日射の吸収量は、大気中に含まれる水蒸気の多いときに増大する。
3 大気を通過して直接地表に到達する日射を、天空日射という。
4 大気の透過率は、地表に到達する日射と大気層の入り口における日射の強さの比である。

解答と解説: 

答え--- 3
大気を透過して直接地表に到達する日射を直達日射といい、大気中で散乱して地表に到達する日射を天空日射という。


No2 冬季における外壁の結露に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 外壁に断熱材を用いると、熱貫流抵抗が大きくなり、結露を生じにくい。
2 外壁の室内側に繊維質の断熱材を設ける場合は、断熱材の室内側に防湿層を設ける。
3 多層壁の構造体の内部における各点の水蒸気分圧を、その点における飽和水蒸気圧より低くすることにより、結露を防止することができる。
4 暖房している室内では、一般的に、天井付近に比べて床付近の方が、結露を生じにくい。

解答と解説: 

答え--- 4
床のほうが温度が低くなりやすく、結露も生じやすい。


No3 浮遊粉じんに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 浮遊粉じんは、在室者の活動により、衣類の繊維の組織やほこりなどが原因で発生し、その量は空気の乾燥により減少する傾向にある。
2 「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」においては、居室における浮遊粉じんの量の測定は、相対沈降径がおおむね10 μm以下の浮遊粉じんを測定する機器等を用いて行うこととなっている。
3 「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」においては、居室における浮遊粉じんの量は、おおむね空気1m3 につき0.15 mg以下とすることとなっている。
4 浮遊粉じんの濃度表示には、一般的に、個数濃度又は質量濃度が使われる。

解答と解説: 

答え--- 1
空気中の湿度により粉塵は付着して量が少なくなり、乾燥するほど舞い上がりやすくなるので多くなる。


No4 流体に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 レイノルズ数は、慣性力と粘性力の比で表される無次元数であり、層流と乱流の判定の目安になる。
2 粘性係数が一定のニュートン流体では、粘性によるせん断応力は速度勾配に反比例する。
3 粘性流体の運動に影響を及ぼす動粘性係数は、粘性係数を流体の密度で除した値である。
4 密閉容器内に静止している流体の一部に加えた圧力は、流体のすべての部分にそのまま伝達される。

解答と解説: 

答え--- 2
せん断応力は流体の粘性により流れの接線方向に働く単位面積当たりの摩擦抗力であり、速度に比例する。


No5 管路内の流体に関する文中、内に当てはまる用語の組合せとして、適当なものはどれか。
流体が管路の直管部を流れるとき、 のために流体摩擦が働き、圧力損失が生じる。この圧力損失は、ダルシー・ワイスバッハの式より、平均流速の2乗に することが知られている。
(A) (B)
1 粘性 ---- 比例
2 粘性 ---- 反比例
3 慣性 ---- 比例
4 慣性 ---- 反比例

解答と解説: 

答え--- 1
流体が管路の直管部を流れるとき、粘性のために流体摩擦が働き、圧力損失が生じる。
この圧力損失は、平均流速の2乗に比例する。




No6 流体に関する文中、内に当てはまるものの組合せとして、適当なものはどれか。
下図に示す断面積の大きい開放水槽の水面と流出孔との間の流線において、エネルギー保存則である が成り立ち、流出孔における流速は である。
ただし、g は重力加速度、ρは流体の密度、Hは流出孔から水面までの高さとする。
(A) (B)
1 パスカルの定理 ----
2 ベルヌーイの定理 ----
3 パスカルの定理 ----
4 ベルヌーイの定理 ----

解答と解説: 

答え--- 4
ベルヌーイの定理による流出孔における流速はである。

No7 理想気体のカルノーサイクルに関する文中、内に当てはまるものとして、適当なものはどれか。
下図に示すカルノーサイクルにおいて、外部の高温熱源から熱量を受け取る過程は、である。
1
2
3
4

解答と解説: 

答え--- 1
等温膨張に該当する過程が適当である。


No8 湿り空気に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
 
1 電気加熱器で加熱した場合、相対湿度は変化しない。
2 飽和湿り空気では、乾球温度と湿球温度は等しい。
3 比エンタルピーを一定に保ちながら相対湿度を上げた場合、乾球温度は下降する。
4 シリカゲルを用いた固体吸着減湿を行った場合、吸着熱が発生するため乾球温度は上昇する。

解答と解説: 

答え--- 1
温度が上昇すれば相対湿度は変化する。


No9 燃焼に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
 
1 高発熱量とは、燃料が完全燃焼したときに放出する熱量で、燃焼によって生じた水蒸気の潜熱分を含んでいる。
2 ガスの単位体積当たりの総発熱量をガスの比重の平方根で除したものを、ウォッべ指数という。
3 気体燃料より固体燃料の方が、一般的に、理論空気量に近い空気量で完全燃焼する。
4 単位量の燃料が理論空気量で完全燃焼したときに生成するガス量を、理論燃焼ガス量という。

解答と解説: 

答え--- 3
完全燃焼に必要な空気量は、固体燃料のほうが大きく、次に液体燃料、気体燃料である。
完全燃焼に必要な空気量が少ないほど理論空気量に近い空気量で燃焼できる。


No10 金属材料の腐食に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
 
1 配管のフランジ接合部など、金属と金属、あるいは、金属と非金属の合わさったすきま部が優先的に腐食される現象をすきま腐食という。
2 水中における銅管の腐食は、pH 6.5 程度の微酸性の水では、中性の水と比較して高い腐食速度を示す。
3 開放系配管における炭素鋼の腐食速度は、水温の上昇とともに80℃位までは増加する。
4 水中でイオン化傾向が異なる金属を接触させた場合、イオン化傾向が小さい金属の方が腐食しやすい。

解答と解説: 

答え--- 4
腐食しやすいのはイオン化傾向の大きい金属の組み合わせである。




No11 点検できない乾燥した隠ぺい場所に施設できる300 V以下の低圧屋内配線工事の種類として、適当でないものはどれか。
1 金属管工事
2 金属線ぴ工事
3 合成樹脂管工事
4 金属可とう電線管工事

解答と解説: 

答え--- 2
金属線ぴは、点検できる箇所にしか使用できない。湿気のある場所、隠蔽場所には使用することは出来ない。


No12 三相誘導電動機に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 200V回路では、一般的に、定格出力11 kW以上で始動装置を使用する。
2 三相の電線のうちいずれかの2線を入れ替えると、回転方向が逆向きになる。
3 スターデルタ始動方式では、全電圧直入始動方式と比較して、始動トルクは1/3となる。
4 同期速度は、電動機の極数に比例し、電源の周波数に反比例する。

解答と解説: 

答え--- 4
誘導電動機の同期速度は、電動機の極数に反比例し、電源の周波数に比例する。電源の周波数が大きくなると同期速度も大きくなり、電動機の極数が大きくなると同期速度は小さくなる。


No13 コンクリートに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 水セメント比とは、セメントペースト中のセメントに対する水の質量百分率をいう。
2 単位水量とは、フレッシュコンクリート1m3に含まれる水量をいう。
3 水セメント比は、施工に支障をきたさない範囲で大きいことが望ましい。
4 単位水量を大きくすると、コンクリートの流動性が増す。

解答と解説: 

答え--- 3
水セメント比は小さいほうが強度の向上、水密性の向上などの観点から望ましい。


No14 鉄筋コンクリート造の開口部の補強に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 窓などの開口部は、開口部周囲を鉄筋で補強し、隅角部には斜め筋を配置する。
2 梁貫通孔の径が梁せいの1/5以下のときは、径によらず補強筋を必要としない。
3 梁貫通孔の外面は、一般的に、柱面から梁せいの1.5 倍以上離す。
4 梁貫通孔は、上下方向では梁せいの中心付近の位置とし、その径の大きさは梁せいの1/3以下とする。

解答と解説: 

答え--- 2
開口補強筋を省略できるのは、梁せいの1/10以下かつ、150mm以下の場合である。





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平成29年度1級管工事施工管理技士 学科午前問題No1 No.01〜No.14
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学科午前問題No3 No.30〜No.44
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学科午後問題No2 No.16〜No.29
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