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※ 問題番号No. 7 からNo.23までの17問題のうちから9 問題を選択し、解答してください。



No11 温水暖房における膨張タンクに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 密閉式膨張タンクは、配管系の最上部に設ける必要がある。
2 開放式膨張タンクに接続する膨張管は、ポンプの吸込み側の配管に接続する。
3 密閉式膨張タンクを用いる場合には、安全弁などの安全装置が必要である。
4 開放式膨張タンクは、装置内の空気抜きとして利用できる。

解答と解説: 

答え--- 1
配管系の最上部に設ける必要があるのは”開放式”の場合。密閉式であれば場所にこだわらなくていい。


No12 強制対流型放熱器の特徴に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 伝熱面積当たりの加熱量が大きいため、自然対流型放熱器に比べて、空気加熱用熱交換器を小型にできる。
2 自然対流型放熱器に比べて、暖房開始から所定の室内温度に達するまでの時間が長い。
3 熱媒は温水又は蒸気であり、放熱量は熱媒温度、流量及び風量により変化する。
4 熱媒の温度を高くすると、室内の温度分布の不均一を生じることがある。

解答と解説: 

答え--- 2
強制対流型放熱器は文字通り温度を送風等で強制的に送るので、自然対流放熱器より全体を早い時間で所定温度に達することができる。


No13 床面積の合計が100 m2 を超える住宅の調理室に設置するガスコンロ(開放式燃焼器具)の廃ガス等を、換気扇により排気する場合の必要換気量として、「建築基準法」上、正しいものはどれか。
ただし、排気フードは設けないものとする。

ここで、K:燃料の単位燃焼量当たりの理論廃ガス量〔m3/(kW・h)〕
Q:火を使用する器具の実況に応じた燃料消費量〔kW〕とする。
1 2KQ〔m3/h〕
2 20KQ〔m3/h〕
3 30KQ〔m3/h〕
4 40KQ〔m3/h〕

解答と解説: 

答え--- 4
排気フードは設けないものであれば、V=40KQの算定式となる。20KQ・30KQは排気フードの形状により定められており、2KQは煙突付きのものを示すのでストーブ、バランス釜などに適用するもので開放式のガスコンロには適用されない。




No14 換気に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 第三種機械換気方式では、換気対象室内は負圧となる。
2 第二種機械換気方式は、他室の汚染した空気の侵入を嫌う室や、燃焼空気を必要とする室の換気に適している。
3 臭気、燃焼ガスなどの汚染源の異なる換気は、各々独立した換気系統とする。
4 局所換気は、汚染質を汚染源の近くで捕そくする換気で、全般換気に比べて換気量を多くする必要がある。

解答と解説: 

答え--- 4
局所換気は一般的に臭気等空気汚染の除去が主目的なため、それ以外の箇所を換気する必要はない。なので全般換気より換気量は少なくて良い。


No15 上水道の配水管及び給水装置に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 市街地等の道路部分に布設する外径80 mm以上の配水管には、管理者名、布設年次等を明示するテープを取り付ける。
2 配水管の水圧試験は、管路に充水後、一昼夜程度経過してから行うことが望ましい。
3 水道事業者は、配水管への取付口からメーターまでの給水装置について、工法、工期その他工事上の条件を付すことができる。
4 配水管から分水栓又はサドル付分水栓により給水管を取り出す場合、他の給水管の取り出し位置との間隔を15 cm 以上とする。

解答と解説: 

答え--- 4
他の給水管の分岐位置や配水管等の継手端面から30cm以上離隔して取り出すこと。


No16 下水道に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 下水とは、生活若しくは事業(耕作の事業を除く。)に起因し、若しくは付随する廃水又は雨水をいう。
2 下水道の流速は、一般的に、下流に行くに従い漸増させ、勾配は下流に行くに従い緩やかにする。
3 下水道本管への取付管の接続は、管底接続とする。
4 分流式では、降雨初期において、汚濁された路面排水が雨水管きょを経て直接公共用水域に放流される。

解答と解説: 

答え--- 3
下水道本管への取付管の接続は、管頂より120度の間に取り付ける。インバート枡の接続のように管底接続であれば宅内配管へ下水本館汚水が逆流する恐れがある。




No17 給水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 給水管に設置するエアチャンバーは、ウォーターハンマー防止のために設ける。
2 飲料用給水タンクには、内径60 cm 以上のマンホールを設ける。
3 給水管への逆サイホン作用による汚染の防止は、排水口空間の確保が基本となる。
4 大気圧式バキュームブレーカーは、大便器洗浄弁などと組み合わせて使用される。

解答と解説: 

答え--- 3
吐水口空間の確保の誤り。


No18 給湯設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 潜熱回収型給湯器は、燃焼ガス中の水蒸気の凝縮潜熱を回収することで熱効率を向上させている。
2 循環式給湯設備の給湯温度は、レジオネラ属菌の繁殖を防止するため、45 ℃ に維持する。
3 ガス瞬間湯沸器の先止め式は、給湯先の湯栓の開閉により給湯するもので、給湯配管が接続できるものである。
4 給湯管に銅管を用いる場合は、かい食を防ぐため、管内の流速は1.5 m/s 以下とする。

解答と解説: 

答え--- 2
循環式給湯設備の給湯温度は、レジオネラ属菌の繁殖を防止するための温度は60℃以上とすること。
45℃は繁殖温度である。


No19 排水・通気設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
 
1 各個通気方式は、自己サイホン作用の防止に有効である。
2 通気立て管の下部は、最低位の排水横枝管より下部で排水立て管に接続するか、又は排水横主管に接続する。
3 排水立て管の管径は、下階になるに従い排水負荷に応じて大きくする。
4 各個通気管は、器具のトラップ下流側の排水管より取り出す。

解答と解説: 

答え--- 3
排水立て管の管径は、どの階も最下階の排水負荷と同じ管径とする。下階になるに従い排水負荷に応じて大きくするというようなタケノコ配管は原則禁止されている。





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平成01年度2級管工事施工管理技士(前期) 学科問題No1 No.01〜No.10 1〜6   必須問題
7〜23  9問選択
24〜28 必須問題
学科問題No2 No.11〜No.19
学科問題No3 No.20〜No.28
学科問題No4 No.29〜No.42 12問選択
学科問題No5 No.43〜No.52 8問選択