平成27年度 2級建築施工管理技術検定試験  

受検種別受検種別ごとに解答する問題No.と選択による解答数の内訳
建築」で受検する方が解答する問題
イ. 共通
〔No.1〕〜〔No.14〕 までの14問題のうちから9問題を選択し、解答してください。
〔No.15〕〜〔No.17〕 までの3問題は、全問題解答してください。
〔No.18〕〜〔No.25〕 までの8問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
〔No.26〕〜〔No.35〕 までの10問題は、全問題解答してください。
ロ. 〔No.36〕〜〔No.50〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
ハ. 〔No.51〕〜〔No.65〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
躯体」で受検する方が解答する問題
イ. 共通
〔No.1〕〜〔No.14〕 までの14問題のうちから9問題を選択し、解答してください。
〔No.15〕〜〔No.17〕 までの3問題は、全問題解答してください。
〔No.18〕〜〔No.25〕 までの8問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
〔No.26〕〜〔No.35〕 までの10問題は、全問題解答してください。
ロ. 〔No.36〕〜〔No.50〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
ニ. 〔No.66〕〜〔No.80〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
仕上げ」で受検する方が解答する問題
イ. 共通
〔No.1〕〜〔No.14〕 までの14問題のうちから9問題を選択し、解答してください。
〔No.15〕〜〔No.17〕 までの3問題は、全問題解答してください。
〔No.18〕〜〔No.25〕 までの8問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
〔No.26〕〜〔No.35〕 までの10問題は、全問題解答してください。
ハ. 〔No.51〕〜〔No.65〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
ホ. 〔No.81〕〜〔No.95〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
No1〜No14までの 14問題のうちから 9問題を選択し、解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No1 照明に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 照度は、単位面積あたりに入射する光束の量をいい、単位はlx(ルクス)である。
2 輝度は、視感度に基づいて測定された単位時間あたりの光のエネルギー量をいい、単位はlm(ルーメン)である。
3 タスク・アンビエント照明は、全般照明と局部照明を併せて行う方式である。
4 グレアは、高輝度な部分や極端な輝度対比などによって感じるまぶしさである。

解答と解説: 

答え--- 2

説明文はルーメンの内容である。尚、輝度の単位はcd(カンデラ)、cd/m2で表記する。 ルーメンは光束、ルクスは照度である。


No2 音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 遮音による騒音防止の効果を上げるには、壁や窓などの透過損失の値を高めるようにする。
2 床衝撃音には、軽量床衝撃音と重量床衝撃音がある。
3 講演を主とする室の最適残響時間は、音楽ホールに比べて長い。
4 NC曲線は、騒音が人に与える不快感やうるささの程度を、周波数別に許容値で示した曲線である。

解答と解説: 

答え--- 3

残響時間が長い場合、音が重なるので講演の場合は適当でない。音楽演奏より残響時間は短くする。



No3 色に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 色の膨張や収縮の感覚は、一般に明度が高い色ほど膨張して見える。
2 色の温度感覚には、暖色や寒色と、それらに属さない中性色がある。
3 同じ色でもその面積が大きいほど、明るさや、あざやかさが増して見える。
4 補色を並べると、同化し、互いにあざやかさが失われて見える。

解答と解説: 

答え--- 4

補色は、色相環で正反対に位置する関係の色の組合せ。補色の関係にある色を並べると色相の違いが強調され、より鮮やかに見える。 これを補色対比という。


No4 木構造における接合金物とその用途の組合せとして、最も不適当なものはどれか。
1 ホールダウン金物 ------ 柱と基礎の緊結
2 羽子板ボルト ------ 柱と筋かいの接合
3 短ざく金物 ------ 胴差相互の連結
4 ひねり金物 ------ 垂木と軒桁の接合

解答と解説: 

答え--- 2

羽子板ボルトは梁と梁を直角方向に繋ぐ場合に用いる。


No5 鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、構造耐力、耐久性及び耐火性を確保するために必要である。
2 柱の主筋の断面積の和は、コンクリートの断面積の0.8 %以上とする。
3 鉄筋は、引張力以外に圧縮力に対しても有効に働く。
4 コンクリートの設計基準強度が高くなると、鉄筋のコンクリートに対する許容付着応力度は低くなる。

解答と解説: 

答え--- 4

コンクリートの設計基準強度と比例して、許容付着応力度も高くなる。求める式はコンクリートの設計基準強度を乗じる算定である。



No6 鉄骨構造の建築物の一般的な特徴に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 鉄筋コンクリート構造に比べ、大スパンの建築物が可能である。
2 鉄筋コンクリート構造に比べ、工場加工の比率が高く、現場作業が少ない。
3 鉄筋コンクリート構造に比べ、鋼材は強くて粘りがあるため、変形能力が小さい。
4 鉄筋コンクリ―ト構造に比べ、同じ容積の建築物では、構造体の軽量化が図れる。

解答と解説: 

答え--- 3

鉄筋コンクリート構造のほうが変形は小さい。粘りはあるが強度は必ずしも強いとも言えない。


No7 基礎構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 直接基礎は、基礎スラブの形式によって、フーチング基礎とべた基礎に大別される。
2 同一建築物に杭基礎と直接基礎など異種の基礎を併用することは、なるべく避ける。
3 洪積層より沖積層の方が、建築物の支持地盤として適している。
4 直接基礎の鉛直支持力は、基礎スラブの根入れ深さが深くなるほど大きくなる。

解答と解説: 

答え--- 3

沖積層は河川、水辺の堆積物よりなる地層である。洪積層は、低地や浅海底であった場所が隆起して形成された洪積台地である。
ちなみに、洪積層は、河川などの堆積とは考えられない平地だったので、ノアの箱舟伝説の大洪水による堆積物よりなる地層だと考えて名づけられたとか。


No8 部材の応力度及び荷重の算定とそれに用いる係数の組合せとして、最も関係の少ないものはどれか。
1 引張応力度の算定 ------ 断面二次モーメント
2 曲げ応力度の算定 ------ 断面係数
3 せん断応力度の算定 ------ 断面一次モーメント
4 座屈荷重の算定 ------ 断面二次半径

解答と解説: 

答え--- 1

積断面二次モーメントは曲げモーメントに対する変形のし難さを表すもの。引張応力度の算定は断面積と材料の強度が関係する。



No9 図に示す片持ち梁のA点に集中荷重Pが、AB間に等分布荷重wがそれぞれ作用したとき、支点Bに生じる垂直反力VBとモーメント反力MBの値の組合せとして、正しいものはどれか。
1 VB=下向き 3 kN  MB=右回り9 kN・m
2 VB=上向き 3 kN  MB=0 kN・m
3 VB=下向き 6 kN  MB=左回り9 kN・m
4 VB=上向き 6 kN  MB=0 kN・m

解答と解説: 

答え--- 2

等分布荷重のB点における反力は、RB=Wl=2×3=6kN(下向き)
A点は上向き3kNなので、-6+3=3kN上向きになる。
等分布荷重の曲げモーメントは、wl^2/2より、(-2×3×3)/2=-9kN・m(左回り)
集中荷重の曲げモーメントは、Plより、3×3=9kN・m(右回り)
よって、-9+9=0kN・m


No10 図に示す梁に同じ大きさの集中荷重Pが作用したときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。
ただし、曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。
1 2
       
3 4

解答と解説: 

答え--- 3

左から支点をA、B、C、Dとして
右側の集中荷重について、C点には下方向へPL/4の荷重がかかる。
左側は荷重がB点にPLがかかる。PLからD点までの三角形の応力がかかり、C点からD点では上向き、下向きの荷重が釣り合うので打ち消される。



No11 コンクリートに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 セメントの粉末が微細なほど、コンクリートの強度発現は遅くなる。
2 単位セメント量や単位水量が過大になると、ひび割れが生じやすくなる。
3 コンクリートは、大気中の炭酸ガスやその他の酸性物質の浸透によって徐々に中性化する。
4 コンクリートの圧縮強度が大きくなるほど、ヤング係数は大きくなる。

解答と解説: 

答え--- 1

早強コンクリートなどは、普通コンクリートより粉末が微細である。よって強度発現は早い。



No12 木質材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 集成材は、ひき板や小角材などを繊維方向が互いに直角となるように集成接着したものである。
2 フローリングボードは、1枚のひき板を基材とした単層フローリングである。
3 フローリングブロックは、ひき板を2枚以上並べて接合したものを基材とした単層フローリングである。
4 パーティクルボードは、木材などの小片を接着剤を用いて熱圧成形したものである。

解答と解説: 

答え--- 1

集成材(LVL)は繊維方向が互いに平行になるように重ねる。は繊維方向に揃えてある材料である。繊維方向が互いに直角となる集成材はLCT(直行集成板)といい、別の材料である。これはJASで平成25年に制定されたものである。


No13 防水材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 網状アスファルトルーフィングは、天然又は有機合成繊維で作られた粗布にアスファルトを浸透、付着させたものである。
2 砂付あなあきアスファルトルーフィングは、防水層と下地との密着工法に用いるルーフィングである。
3 アスファルトルーフィングは、有機天然繊維を主原料とした原紙にアスファルトを浸透、被覆し、表裏面に鉱物質粉末を付着させたものである。
4 アスファルトプライマーは、下地と防水層の接着性を向上させるために用いられる。

解答と解説: 

答え--- 2

砂付あなあきアスファルトルーフィングは絶縁工法で用いられるものである。下地の湿気の気化膨張による膨れが生じやすいので、脱気装置を取り付けて下地面の湿気を取り除く場合、密着させると脱気されない。



No14 ボード類に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 強化せっこうボードは、芯のせっこうに有機質繊維を混入した上で油脂をしみ込ませ、強度を向上させたものである。
2 シージングせっこうボードは、両面のボード用原紙及び芯のせっこうに防水処理を施したもので、普通せっこうボードに比べ吸水時の強度低下、変形が少ない。
3 けい酸カルシウム板は、石灰質原料、けい酸質原料、繊維等を原料とし、成形後に高温高圧蒸気養生を施したもので、軽量で耐火性、断熱性がよい。
4 フレキシブル板は、セメント、無機質繊維を主原料とし、成形後に高圧プレスをかけたもので、強度が高く、可とう性がある。

解答と解説: 

答え--- 1

強化せっこうボードは、石膏ボードの芯材部分に無機繊維材料を混入したもの。テンパーボードなどの木質系なら油脂をしみ込ませ、強度を向上させたものが存在するが、石膏系には存在しない。

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