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※ 問題番号〔No.46〕〜〔No.70〕までの25問題は、全問題を解答してください。


No59 品質管理における精度に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 カーテンウォール工事において、プレキャストコンクリートカーテンウォール部材の取付け位置の寸法許容差のうち、目地の幅については、±5 mm とした。
2 コンクリート工事において、コンクリート部材の設計図書に示された位置に対する各部材の位置の許容差は、±20 mm とした。
3 コンクリート工事において、ビニル床シート下地のコンクリート面の仕上がりの平坦さは、3 m につき7 mm 以下とした。
4 鉄骨工事において、スタッド溶接後の頭付きスタッドの傾きの限界許容差は、10°以下とした。

解答と解説: 

答え--- 4
スタッドの傾きの限界許容差は、指定された寸法の±2mm 以内、傾きは5°以内とする。


No60 品質管理図に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 (エックスバー)管理図は、サンプルの個々の観測値を用いて工程水準を評価するための計量値管理図である。
2 np(エヌピー)管理図は、サンプルサイズが一定の場合に、所与の分類項目に該当する単位の数を評価するための計数値管理図である。
3 R(アール)管理図は、群の範囲を用いて変動を評価するための計量値管理図である。
4 s(エス)管理図は、群の標準偏差を用いて変動を評価するための計量値管理図である。

解答と解説: 

答え--- 1
(エックスバー)管理図は、群の平均値を用いて群間の違いを評価するもの。「個々の観測値を用いて工程を管理するのはX管理図。似ているが違うものなので注意。


No61 品質管理における検査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 受入検査は、依頼した原材料、部品、製品などを受け入れる段階で行う検査で、生産工程に一定の品質水準のものを流すことを目的で行う。
2 中間検査は、不良なロットが次工程に渡らないように、事前に取り除くことによって損害を少なくするために行う。
3 抜取検査は、継続的に不良率が大きく、決められた品質水準に修正しなければならない場合に行う。
4 検査とは、適切な測定、試験、又はゲージ合せを伴った、観測及び判定による適合性評価をいう。

解答と解説: 

答え--- 3
継続的に不良率が大きい場合は抜き取り検査は適当でない。全数検査とする。抜取検査は一定の品質が保たれている場合に推測統計学に基づいて行う検査方法である。


No62 鉄筋のガス圧接継手の外観検査の結果、不合格となった圧接部の処置に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 圧接部のふくらみの直径が規定値に満たない場合は、再加熱し圧力を加えて所定のふくらみに修正する。
2 圧接部のふくらみが著しいつば形の場合は、圧接部を切り取って再圧接する。
3 圧接部における相互の鉄筋の偏心量が規定値を超えた場合は、再加熱し圧力を加えて偏心を修正する。
4 圧接面のずれが規定値を超えた場合は、圧接部を切り取って再圧接する。

解答と解説: 

答え--- 3
圧接部における鉄筋中心軸の偏心量が規定値を超えた場合は,圧接部を切り取って再圧接する。


No63 仕上工事における試験及び検査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 工場塗装において、鉄鋼面のさび止め塗装の塗膜厚の確認は、硬化乾燥後に電磁微厚計を用いて行った。
2 アスファルト防水工事において、下地コンクリートの乾燥状態の確認は、高周波水分計を用いて行った。
3 タイル張り工事において、タイルの浮きの打音検査は、リバウンドハンマー(シュミットハンマー)を用いて行った。
4 室内空気中に含まれるホルムアルデヒドの濃度測定は、パッシブ型採取機器を用いて行った。

解答と解説: 

答え--- 3
リバウンドハンマーはコンクリートの検査である。タイルの浮きは、テストハンマー又は打診棒を使う。





No64 労働災害に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 労働損失日数は、一時全労働不能の場合、暦日による休業日数に300/365を乗じて算出する。
2 度数率は、災害発生の頻度を表すもので、100万延べ実労働時間当たりの延べ労働損失日数を示す。
3 年千人率は、労働者1,000人当たりの1年間の死傷者数を示す。
4 一般に重大災害とは、一時に3名以上の労働者が死傷又は罹病した災害をいう。

解答と解説: 

答え--- 2
度数率は、100万延実労働時間当たりの労働災害による死傷者数で、災害発生の頻度を表す。労働損失日数は「強度率」である。


No65 市街地の建築工事における公衆災害防止対策に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 歩行者が多い箇所であったため、歩行者が安全に通行できるよう、車道とは別に幅1.5 mの歩行者用通路を確保した。
2 道路の通行を制限する必要があり、制限後の車線が2車線となるので、その車道幅員を5.5 m とした。
3 建築工事を行う部分の地盤面からの高さが20 m なので、防護棚を2段設置した。
4 防護棚は、外部足場の外側から水平距離で2m突き出し、水平面となす角度を15度とした。

解答と解説: 

答え--- 4
防護棚(アサガオ)の設置基準は、足場の外側から水平距離で2m突き出し、水平面となす角度を20度以上とする必要がある。


No66 作業主任者の職務として、「労働安全衛生法」上、定められていないものはどれか。
1 型枠支保工の組立て等作業主任者は、作業の方法を決定し、作業を直接指揮すること。
2 木造建築物の組立て等作業主任者は、作業の方法及び順序を決定し、作業を直接指揮すること。
3 足場の組立て等作業主任者は、作業の方法及び労働者の配置を決定し、作業の進行状況を監視すること。
4 建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者は、作業の方法及び順序を作業計画として定めること。

解答と解説: 

答え--- 4
鉄骨の組立て等作業主任者の職務は、
1. 作業の方法及び労働者の配置を決定し、作業を直接指揮すること。
2. 器具、工具、安全帯等及び保護帽の機能を点検し、不良品を取り除くこと。
3. 安全帯等及び保護帽の使用状況を監視すること。
作業計画の作成は業務でない。(労働安全衛生規則第517条の5)


No67 足場に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 単管足場の壁つなぎの間隔は、垂直方向5.5m 以下、水平方向5m 以下とする。
2 単管足場の建地間の積載荷重は、400 kg以下とする。
3 枠組足場の使用高さは、通常使用の場合45 m 以下とする。
4 枠組足場に設ける高さ8m 以上の階段には、7m 以内ごとに踊場を設ける。

解答と解説: 

答え--- 1
単管足場の壁つなぎは、垂直方向5m以下、水平方向5.5m以下とする。


No68 事業者が行わなければならない点検に関する記述として、「労働安全衛生規則」上、誤っているものはどれか。
1 車両系建設機械を用いて作業を行うときは、その日の作業を開始する前に、ブレーキ及びクラツチの機能について点検を行わなければならない。
2 つり足場における作業を行うときは、その日の作業を開始する前に、脚部の沈下及び滑動の状態について点検を行わなければならない。
3 高所作業車を用いて作業を行うときは、その日の作業を開始する前に、制動装置、操作装置及び作業装置の機能について点検を行わなければならない。
4 作業構台における作業を行うときは、その日の作業を開始する前に、作業を行う箇所に設けた手すり等及び中桟等の取り外し及び脱落の有無について点検を行わなければならない。

解答と解説: 

答え--- 2
つり足場における作業を行うとき、作業前に
1.作業を行う箇所に設けた足場に係る墜落防止設備の取りはずしの有無等の点検
2.足場に係る墜落防止設備及び落下防止設備の取りはずしの有無等の点検
を実施する。(安衛則第567条)
脚部の沈下(枠組足場)及び滑動の状態(ローリングタワー)で、つり足場には存在しないものである。




No69 つり上げ荷重が0.5 t以上の移動式クレーンを用いて作業を行う場合に事業者の講ずべき措置として、「クレーン等安全規則」上、誤っているものはどれか。
1 移動式クレーンの運転の合図について、合図を行う者を指名し、その者に合図の方法を定めさせた。
2 移動式クレーンの玉掛け用具として使用するワイヤロープは、安全係数が6以上のものを使用させた。
3 移動式クレーンの玉掛け用具として使用するワイヤロープは、直径が公称径の92 %だったので使用させなかった。
4 移動式クレーンの上部旋回体の旋回範囲内に、労働者が立ち入らないようにさせた。

解答と解説: 

答え--- 1
事業者は、移動式クレーンの運転について一定の合図を定め、合図を行なう者を指名して、その者に合図を行なわせなければならない。合図を行う者が勝手に合図の方法を決めるものではない。

No70 有機溶剤作業主任者の職務として、「有機溶剤中毒予防規則」上、定められていないものはどれか。
1 屋内作業場において有機溶剤業務に労働者を従事させるときは、作業中の労働者が有機溶剤の人体に及ぼす作用を容易に知ることができるよう、見やすい場所に掲示すること。
2 作業に従事する労働者が有機溶剤により汚染され、又はこれを吸入しないように、作業の方法を決定し、労働者を指揮すること。
3 局所排気装置、プッシュプル型換気装置又は全体換気装置を1月を超えない期間ごとに点検すること。
4 保護具の使用状況を監視すること。

解答と解説: 

答え--- 1
有機溶剤の人体に及ぼす作用を掲示するような規定は定められていない。




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