※問題1は必須問題です。必ず解答してください。
必須問題
No 1
あなたが経験した土木工事のうちから1つの工事を選び,次の〔設問1〕,〔設問2〕に答えなさい。
〔注意〕あなたが経験した工事でないことが判明した場合は失格となります。
〔設問1〕 あなたが経験した土木工事について,次の事項を解答欄に明確に記入しなさい。
〔注意〕
「経験した土木工事」は,あなたが工事請負者の技術者の場合は,あなたの所属会社が受注した工事内容について記述してください。従って,あなたの所属会社が二次下請業者の場合は,発注者名は一次下請業者名となります。
なお,あなたの所属が発注機関の場合の発注者名は,所属機関名となります。
(1)
工事名
(2)
工事の内容
1.
発注者名
2.
工事場所
3.
工 期
4.
主な工種
5.
施工量
(3)
工事現場における施工管理上のあなたの立場
〔設問2〕
上記工事の現場状況から特に留意した品質管理に関し,次の事項について解答欄に具体的に記述しなさい。
(1) 具体的な現場状況と特に留意した技術的課題
(2) 技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容
(3) 技術的な課題に対して現場で実施した対応処置
※問題2から問題6までは選択問題です。このうち3問題を選択し,解答してください。
なお,選択した問題は,解答用紙の選択欄に印を必ず記入してください。
選択問題
No 2
土工に関する次の〔設問1〕,〔設問2〕に答えなさい。
〔設問1〕
盛土施工時の排水に関する次の文章の に当てはまる適切な語句又は数値を解答欄に記入しなさい。
(1)
盛土施工中の法面の一部に水が集中すると,盛土の安定に悪影響を及ぼすので,法肩部をソイルセメントなどで仮に固め,適当な間隔で法面に を設けて雨水を法尻に導くようにする。
(2)
盛土内に雨水が浸透し土が軟弱化するのを防ぐためには,盛土面に %程度の横断勾配を付けておく。また,施工中に降雨が予想される際には転圧機械などのわだちのあとが残らないように,施工の 時にローラなどで滑らかな表面にし,排水を良好にして雨水の土中への浸入を最小限に防ぐようにする。
(3)
盛土材料が粘性土の場合,一度高含水比になると含水比を低下させることは困難であるので,施工時の排水を十分に行い,施工機械の を確保する。
盛土材料が砂質土の場合,盛土表面から雨水が浸透しやすく盛土内の含水比が増加して, が低下するために表層がすべりやすくなるので,雨水の浸透防止をはかるためにはビニールシートなどで法面を被覆して保護する。
〔設問2〕
軟弱地盤に盛土を行う場合,下記の5つの対策工法の中から2つ選び,工法の説明と主として期待される効果を記述しなさい。
・掘削置換工法
・盛土補強工法
・サンドドレーン工法
・深層混合処理工法
・ウェルポイント工法
[工法] 掘削置換工法
解答と解説:
答え ---
工法の説明
期待される効果
軟弱な土質を良質な粗粒子の土で重機により置換えする。
滑り抵抗を与える
[工法] 盛土補強工法
[工法] サンドドレーン工法
解答と解説:
答え ---
工法の説明
期待される効果
砂柱を地盤内に設置し、水平方向の圧密排水距離を短縮させる。
圧密沈下の促進による強度増加
[工法] 深層混合処理工法
解答と解説:
答え ---
工法の説明
期待される効果
軟弱地盤の深層に至るまで地盤の土とセメントを混合攪拌し柱状に改良する工法
沈下減少抑制、
滑り抵抗を与える
[工法] ウェルポイント工法
解答と解説:
答え ---
工法の説明
期待される効果
真空ポンプを等間隔に挿入し、地盤内の水を吸水する工法
圧密沈下の促進
選択問題
No 3
コンクリートに関する次の〔設問1〕,〔設問2〕に答えなさい。
〔設問1〕
暑中コンクリートの打込み施工時の留意点を3つ解答欄に記述しなさい。
解答と解説:
答え ---
1 打設時のコンクリート温度を35℃以下とする。
2 外気温が25℃を超える場合、練混ぜから打設完了まで1.5時間以内とする。
3 2層以上に分けて打設する場合は下層と一体になるように2時間以内に重ね打設を行う。
4 急激に吸水する恐れのある型枠等は事前に撒き水などを実施し湿潤状態にする。
〔設問2〕
マスコンクリートの温度ひび割れ対策として,打込み及び養生に関する留意点を各々1つ解答欄に記述しなさい。
解答と解説:
答え ---
AE減水剤の使用の検討
コンクリート打設温度を低くする
解答と解説:
答え ---
露出したコンクリート面を湿潤状態にするように撒き水などを実施する。
部材内外差の温度差を少なくする。
選択問題
No 4
品質管理に関する次の〔設問1〕,〔設問2〕に答えなさい。
JIS A 5308に規定されているレディーミクストコンクリートは荷卸し地点での品質の条件が定められている。
普通コンクリート,粗骨材の最大寸法25mm,スランプ8 cm,呼び強度30 のレディーミクストコンクリートについて強度,スランプ,空気量及び塩化物含有量の4つの品質項目の中から3つ選び,荷卸し地点における品質に関してその事項又は数値(許容差を含む)を解答欄に記述しなさい。
(1)
強度
(2)
スランプ
(3)
空気量
(4)
塩化物含有量
〔設問2〕
下表は,ある盛土材料の突固めによる土の締固め試験(JIS A 1210)を行い,その経過を示したものである。
上記の結果から,測定番号1〜の乾燥密度を求め,下記の(1),(2)について解答欄に記入しなさい。
解答と解説:
答え ---
乾燥密度(pd)は、pt÷(1+w/100)で求める。pt=湿潤密度、w=含水比である。
湿潤密度1.59、含水比6%の場合、1.59/(1+6/100)=1.500となる。
この式により各乾燥密度を求める。
(1)締固め曲線図は以下のとおり
(2)
締固め度が最大乾燥密度の90%以上となる施工含水比の値の範囲を記入しなさい。
解答と解説:
答え ---
10%〜18%
含水比ωoptが最大乾燥密度2.0に対し90%なので1.8以上となる部分を上記のグラフから読み取ると、10%〜18%の範囲が該当する。
(赤い色で表記)
選択問題
No 5
安全管理に関する次の〔設問1〕,〔設問2〕に答えなさい。
〔設問1〕
建設工事現場での労働災害防止の安全管理に関する次の記述のうち(1)〜(7)のすべてについて,労働安全衛生法令に定められている語句又は数値が適切でないものが文中に含まれている。(1)〜(7)のうちから3つ抽出し,その番号をあげ,適切でない語句又は数値の訂正を解答欄に記入しなさい。
(1)
特定元方事業者は,同一の場所で複数のものに仕事の一部を請け負わせ,労働者が常時100人規模の事業を実施する工事現場では総括安全衛生管理者を選任する必要があり,特定元方事業者及びすべての関係請負人が参加する協議会組織を設置し,当該協議会を定期的に開催するとともに関係請負人相互間の連絡及び調整を随時行わせる。
(2)
事業者は,高所作業車を用いて作業を行う場合には,作業車の作業方法を示した作業計画を作成し,関係労働者に周知するとともに,作業の指揮者を届け出して作業を指揮させる。
(3)
事業者は,作業場に通ずる場所及び作業場内には労働者が使用するための安全な通路を設けるものとし,その架設通路について,墜落の危険のある箇所には原則として,手すり枠の構造について,作業床からの高さは85
cm 以上の箇所に手すりを設けて,作業床と手すりの間に高さ35 cm 以上50 cm 以下に中さん等を設置するかまたは手すりと作業床の間に1本の斜材等を設置する。
(4)
事業者は,高所から物を投下する高さが7m以上となるものは適当な投下設備を設け監視人をおき,また,物体が飛来することにより労働者が危険な場合は飛来防止設備を設け,労働者に保護帽を使用させる。
(5)
事業者は,コンクリート造の工作物の解体の高さが7m以上となるものは,工作物の形状,亀裂の有無,周囲の状況を事前に調査するとともに,コンクリート造の工作物の解体等作業主任者を選任して器具,工具,安全帯等及び保護帽の機能を点検し,不良品を取り除くことを行わせる。
(6)
ずい道工事を行う事業者は,地山の形状,地質及び地層の状態を調査し,掘削方法や湧水若しくは可燃性ガスの処理などについて施工計画を定める。また,ずい道工事の出入口から1,500m以上の場所において作業を行うこととなるものは,救護に関する措置として厚生労働省令で定める資格を有する者のうちから技術的事項を管理する専属の者を事業場で選任して,労働者の救護の安全に関する措置をなし得る権限を与えなければならない。
(7)
土石流が発生するおそれがある工事現場の特定元方事業者は,請負人毎に避難訓練の実施方法や警報の方法を取り決め,技術上の指導を行う。
解答と解説:
答え --- 1.
誤、常時100人規模の事業を実施する工事現場では総括安全衛生管理者を選任する。
正、常時50人規模の事業を実施する工事現場では総括安全衛生責任者を選任する。
2.
誤、関係労働者に周知するとともに,作業の指揮者を届け出して作業を指揮させる。
正、全ての労働者に周知するとともに,作業の指揮者を指定して作業を指揮させる。
3.
誤、手すりと作業床の間に1本の斜材等を設置する。
正、これと同等以上の機能を有する設備
4.
誤、投下する高さが7m以上となるもの
正、投下する高さが3m以上となるもの
5.
誤、解体の高さが7m以上となるもの
正、解体の高さが5m以上となるもの
6.
誤、ずい道工事の出入口から1,500m以上の場所において
正、ずい道工事の出入口から1,000m以上の場所において
7.
誤、請負人毎に避難訓練の実施方法
正、関係請負人に避難訓練の実施方法
〔設問2〕
下記の現場条件で工事をする場合,(1),(2)のいずれかを選びその施工時の安全上の留意点を2つ解答欄に記述しなさい。
解答と解説:
答え ---
1
機器等の使用により埋設物を損傷し、労働者に危険を及ぼす危険性のあるときは、危険性のある機器を使用しない
2
埋設物を損傷する恐れがある場合は補強又は移転等の危険防止措置を実施後に作業を行う。
解答と解説:
答え ---
1
架空線に絶縁防護具などを装着する等の感電防止措置を実施。
2
クレーン作業がある場合は、定められた離隔距離を保つ。
選択問題
No 6
建設副産物及び施工計画に関する次の〔設問1〕,〔設問2〕に答えなさい。
建設副産物が発生する建設工事(以下「対象建設工事」)を実施するにあたり,建設副産物適正処理推進要綱に定められている「工事着手前に行うべき事項」,「工事現場の管理体制」及び「工事完了後に行うべき事項」に関する次の文章の に当てはまる適切な語句を解答欄に記入しなさい。
(1)
対象建設工事の元請業者は,工事請負契約に基づき,建設副産物の発生の抑制,再資源化等の促進及び適正処理が計画的かつ効率的に行われるよう適切な施工計画を作成しなければならない。
施工計画の作成に当たっては,再生資源利用計画及び再生資源利用促進計画を作成するとともに, 計画の作成に努めなければならない。
(2)
対象建設工事の施工者は,分別解体等の計画に従い,作業場所及び の確保を行わなければならない。
また,対象建設工事以外の工事の施工者も,作業場所及び の確保に努めなければならない。
(3)
建設業者及び解体工事業者は,その店舗または営業所及び工事現場ごとに,建設業法施行規則及び解体工事業者登録省令で定められた事項を記載した を掲げなければならない。
(4)
建設業者及び解体工事業者は,その営業所ごとに を備え,その営業に関する事項で建設業法施行規則及び解体工事業者登録省令で定められたものを記載し,これを保存しなければならない。
(5)
対象建設工事の元請業者は,当該工事に係る特定建設資材廃棄物の再資源化等が完了したときは,以下の事項を発注者へ書面で報告するとともに,再資源化等の実施状況に関する記録を作成し,保存しなければならない。
一
再資源化等が完了した年月日
二
再資源化等をした の名称及び所在地
三
再資源化等に要した費用
また,対象建設工事以外においても,元請業者は,上記の一から三の事項を発注者へ書面で報告するとともに,再資源化等の実施状況に関する記録を作成し,保存するよう努めなければならない。
解答と解説:
答え --- イ.廃棄物処理
ロ.搬出経路
ハ.標識
ニ.台帳
ホ.施設等
〔設問2〕
発注者に提出する土木工事の施工計画書を作成するにあたり,下記の4つの項目の中から2つを選び,その具体的な内容について,各々解答欄に記述しなさい。
・現場組織表
・施工方法
・工程管理
・主要資材
解答と解説:
答え --- ・現場組織表
担当責任者の責務を組織表へ反映させる
・施工方法
作業手順書の作成を行う。
・工程管理
総合工程表の作成
・主要資材
品名、搬入時期などを明記したもの