平成27年度 1級土木施工管理技術検定試験 午前問題(問題A) Page1
※ 問題番号No.1〜No.15 までの15 問題のうちから12 問題を選択し解答してください。 |
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。 自分で調べた方が絶対に頭に入ります。 |
No 1 | 土質調査・試験結果資料からわかる土の性質などに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。 | |
1 | 土粒子の密度は、2.30〜2.75の間にあるものが多く、あまり変動の大きいものはないものの、2.5以下の値をとるものは有機物を含んでいる。 | |
2 | N値は、盛土の基礎地盤を評価する上で有益な指標であるが、砂質土でN値30 以上では非常に密な地盤判定に分類される。 | |
3 | 自然含水比は、一般に粗粒なほど小さく細粒になるにつれて大きくなり、粘性土では沈下と安定の傾向を推定することができる。 | |
4 | 圧縮指数は、土の圧縮性を代表する指数で、粘土層の沈下量を圧縮指数と塑性指数から判定することができる。 | |
解答と解説: |
||
|
||
No 2 | 土工における土量の変化率に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。 | |
1 | 土の掘削・運搬中の土量の損失及び基礎地盤の沈下による盛土量の増加は、変化率に含むこととしている。 | |
2 | 土量の変化率C は、地山の土量と締め固めた土量の体積比を測定して求める。 | |
3 | 土量の変化率C は、土工の運搬計画にとって重要な指標である。 | |
4 | 土量の変化率L は、土工の配分計画を立てる上で重要であり、工事費算定の要素でもある。 | |
解答と解説: |
||
|
||
No 3 | 建設発生土の利用に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。 | |
1 | 擁壁や橋台などの構造物の裏込めに建設発生土を使用する場合は、地震による沈下の被害が少ない細粒土が用いられる。 | |
2 | 高い道路用盛土に高含水比の粘性土を使用する場合は、盛土の安定性をはかる目的で、盛土内の含水比を低下させるために、ある一定の高さごとに透水性のよい山砂を用い、盛土内に排水層を設ける。 | |
3 | 道路用盛土に自然含水比が高い砂質土系の第3種建設発生土を使用する場合は、水切りや天日乾燥が転圧を可能にする有効な手段である。 | |
4 | 路床に第4種建設発生土を使用する場合は、締固めを行っても強度が不足するおそれがあり、セメントや石灰などによる安定処理が一般的に用いられている。 | |
解答と解説: |
||
|
||
No 4 | 切土法面保護工の選定に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。 | |
1 | 砂質土で1: 1.5より緩い法面勾配の場合は、一般に安定勾配とされ植生工のみで対応することが可能である。 | |
2 | シルト分の多い土質の法面で凍上や凍結融解作用によって植生がはく離したり滑落するおそれのある場合は、法面勾配をできるだけ急勾配とする。 | |
3 | 砂質土で浸食されやすい土砂からなる法面の場合は、湧水や表流水による浸食の防止にのり枠工や柵工などの緑化基礎工と植生工を併用する。 | |
4 | 湧水が多い法面の場合は、地下排水施設とともに、井桁組擁壁、じゃかご、中詰めにぐり石を用いた法枠などが用いられる。 | |
解答と解説: |
||
|
||
No 5 | 軟弱地盤の対策工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。 | |
1 | 深層混合処理工法は、主としてセメント系の固化材と原位置の軟弱土をかくはん混合することにより、すべり抵抗の増加、変形の抑止、沈下の低減、液状化防止などをはかる工法である。 | |
2 | サンドコンパクションパイル工法は、緩い砂質地盤中に棒状の振動機で振動させながら、水を噴射し水締めと振動をすることにより、地盤を締固め、支持力の増加をはかる工法である。 | |
3 | サンドドレーン工法は、地盤中に透水性の高い砂柱を鉛直に造成することにより、水平方向の排水距離を短くして圧密を促進し、地盤の強度増加をはかる工法である。 | |
4 | 地下水位低下工法は、地盤中の地下水位を低下させることにより、それまで受けていた浮力に相当する荷重を下層の軟弱層に載荷して、圧密を促進し地盤の強度増加をはかる工法である。 | |
解答と解説: |
||
|
||
No 6 | コンクリート用セメントに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。 | |
1 | 高炉セメントB 種は、アルカリシリカ反応や塩化物イオンの浸透の抑制に有効なセメントの1つであるが、打込み初期に湿潤養生を行う必要がある。 | |
2 | 早強ポルトランドセメントは、初期強度を要するプレストレストコンクリート工事などに使用される。 | |
3 | 普通ポルトランドセメントとフライアッシュセメントB 種の生産量の合計は、全セメントの90%を占めている。 | |
4 | 普通エコセメントは、塩化物イオン量がセメント質量の0.1%以下で、一般の鉄筋コンクリートに適用が可能である。 | |
解答と解説: |
||
|
||
No 7 | コンクリートの配合に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。 | |
1 | スランプの設定は、ワーカビリティーが満足される範囲内でできるだけ打込みのスランプを小さくすることが基本である。 | |
2 | 水セメント比の設定は、コンクリートの所要の強度、耐久性及び水密性から必要となる各々の水セメント比のうちで、最も大きい値とする。 | |
3 | 単位水量や単位セメント量を小さくし経済的なコンクリートにするには、一般に粗骨材の最大寸法を小さくするほうが有利である。 | |
4 | 細骨材率は、所要のワーカビリティーが得られる範囲内で、単位水量ができるだけ大きくなるように、試験によって定める。 | |
解答と解説: |
||
|
||
No 8 | コンクリートに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。 | |
1 | コンクリートの透水係数は、コンクリート中の水分浸透のしやすさを表す指標であり、水セメント比の増加とともに指数関数的に著しく増加する。 | |
2 | コンクリートの材料分離抵抗性は、一定以上の単位セメント量あるいは単位粉体量の確保や細骨材率を適切に設定することによって確保される。 | |
3 | まだ固まらないコンクリートのプラスティック収縮ひび割れは、ブリーディング水の上昇速度に比べてコンクリート表面からの水分の蒸発量が大きい場合に生じるおそれがある。 | |
4 | コンクリートの凝結時間は、混和剤によってある程度制御することが可能であり、一般的に暑中コンクリートでは促進形の混和剤を用いる。 | |
解答と解説: |
||
|
||
No 9 | コンクリートの運搬・打込みに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。 | |
1 | 練り混ぜてから打ち終わるまでの時間は、外気温が25 ℃以下のときで2時間以内、25 ℃を超えるときで1.5時間以内を標準とする。 | |
2 | コンクリートを圧送する場合は、これに先立ち、使用するコンクリートの水セメント比以下の先送りモルタルを圧送しなければならない。 | |
3 | スランプが8cmのコンクリートの運搬には、10 km以内の現場まではダンプトラックを使用してもよい。 | |
4 | シュートを用いる場合には、縦シュートを用いることを標準とし、シュートの構造及び使用方法は、コンクリートの材料分離が起こりにくいものでなければならない。 | |
解答と解説: |
||
|
||
No10 | コンクリートの打込み・締固めに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。 | |
1 | コンクリートの再振動の開始時間は、コンクリートの凝結の終結時間の後、できるだけ遅い時間がよい。 | |
2 | コンクリートの打上がり面に集まったブリーディング水は、スポンジなどで水を取り除いてから次のコンクリートを打ち込む。 | |
3 | コンクリートの十分な締固めは、表面に光沢が現われてコンクリート全体が均一に溶けあったようにみえるまで行う。 | |
4 | 打ち込んだコンクリートの粗骨材が分離してモルタル分の少ない部分があれば、分離した粗骨材をすくい上げモルタルの多い箇所に埋め込んで締め固める。 | |
解答と解説: |
||
|
||
No11 | コンクリートの養生に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。 | |
1 | 日平均気温5℃以上10℃未満の場合での通常のコンクリート工事における湿潤養生期間は、普通ポルトランドセメント使用時で9日、混合セメントB 種使用時で12 日を標準とする。 | |
2 | 部材あるいは構造物の寸法が大きいマスコンクリートは、部材全体の温度降下速度を大きくし、コンクリート温度をできるだけ速やかに外気温に近づける配慮が必要である。 | |
3 | 厳しい気象作用を受けるコンクリートは、初期凍害を防止できる強度が得られるまでコンクリート温度を5℃以上に保ち、さらに2日間は0℃以上に保つことを標準とする。 | |
4 | 特に気温が高く、また、湿度が低い場合には、コンクリート表面が急激に乾燥しひび割れが生じやすいので、散水又は覆いなどによる適切な処置を行い、表面の乾燥を抑えることが大切である。 | |
解答と解説: |
||
|
||
No12 | 既成杭の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。 | |
1 | 杭の打込みの準備作業では、施工機械の据付け地盤の強度を確認し、必要であれば敷鉄板の使用、地盤改良などの処理も検討する。 | |
2 | 杭の打込み順序は、杭群の中央部から周辺に向かって打ち進み、既設構造物に近接して杭を打ち込む場合には、構造物の離れたところから近づく方向に打ち進むのがよい。 | |
3 | 杭の打込みは、ハンマ及び杭の軸は同一線上となるようにし、杭頭の偏打は杭頭の座屈や杭の軸線を傾斜させたり、キャップやクッションなどを損傷する原因となりやすい。 | |
4 | 杭の建込みでは、杭の鉛直性は下杭の鉛直性により決まるので、とくに下杭の鉛直性を2方向から検測する。 | |
解答と解説: |
||
|
||
No13 | 鋼管杭の現場溶接の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。 | |
1 | 溶接時の溶接ワイヤについては、吸湿している場合には強制乾燥して用い、溶接時にはワイヤ突出し長さは30〜50 mm としワイヤ突出し長さを短くすると気孔が発生しやすくなる。 | |
2 | 溶接時の気温については、気温が5℃以下では溶接作業を中止とするが、気温が−10〜+5℃の場合で、溶接部から100 mm以内の部分がすべて36 ℃以上に予熱されていれば作業を行うことができる。 | |
3 | 溶接時の雨や雪については、溶接面に水蒸気が発生し欠陥が生じやすくなるので溶接部が天候の影響を受けないような処置などを行う場合を除いて、降雨、降雪中は溶接作業を行わない。 | |
4 | 溶接時の風については、溶接部が風の影響を受けないような遮蔽などを行う場合を除いて、風速20 m/sec以上では溶接作業を行わない。 | |
解答と解説: |
||
|
||
No14 | 場所打ちコンクリート杭の鉄筋かごの加工及び組立に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。 | |
1 | 鉄筋かごの組立は、鉄筋かご径が大きくなるほど変形しやすくなるので鉄筋かごの内側に十字や井ゲタ状に補強し、組立用補強材は剛性の大きいものを使用する。 | |
2 | 鉄筋かごのスペーサーは、鉄筋かご挿入時にはずれないようにし、深さ方向に3〜5m 間隔、同一深さに4〜6箇所程度を取付ける。 | |
3 | 鉄筋かごの組立は、鉄筋かごの鉛直度を確保できるように鋼材や補強筋を溶接により仮止めし、本組立にはなまし鉄線を用い堅固に結合する。 | |
4 | 鉄筋かごを水平に移動する際は、水平につり上げるため、ねじれ、たわみなどが起きやすいので、吊治具を用い2〜4点で吊るのがよい。 | |
解答と解説: |
||
|
||
No15 | 土留め支保工の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。 | |
1 | 土留め支保工の切ばり、腹起し、土留め壁の取付け時における過大な掘削は、土留め壁に設計値以上の荷重が作用することにより、変形を助長し、危険な状態となるおそれがあるので避けなければならない。 | |
2 | 最下段の切ばりを撤去する際は、土留め壁に作用している荷重を鋼材や松丸太などを用いて本体構造物に受け替えるなどして、土留め壁の変形を防止する。 | |
3 | 切ばりに継手を用いる場合は、継手位置は中間杭付近に設けるとともに、継手部にはジョイントプレートなどを取り付けて補強し、十分な強度を確保する。 | |
4 | 腹起し材に継手を用いる場合は、弱点となりやすいため、その継手位置は応力的に余裕のある切ばりや火打ちの支点から離れた位置とする。 | |
解答と解説: |
||
TOP | 次のページへ | ||||||||||||||||||||||||
|