平成24年度 1級造園施工管理技術検定試験  午前問題(問題A) Page3

※ 問題はすべて必須ですから、36問題全部を解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No25 コンクリートの施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 寒冷地で施工する場合には、コンクリート温度の低下によりスランプが大きくなるため、所要のワーカビリティが得られる範囲内で、できるだけ単位水量を少なくする。
2 寒中コンクリートとして施工する場合には、保温養生又は給熱養生を終えた後は、温度ひび割れを抑制するために、コンクリート温度をできるだけ早く外気温と同じになるようにする必要がある。
3 外気温が高い場合には、コンクリート温度も上昇するため、運搬中のスランプの低下、連行空気量の減少、コールドジョイントの発生等の危険が増す。
4 暑中コンクリートとして施工する場合には、コンクリートの打込み後、硬化が進んでいない時点で、急激な乾燥によるひび割れが発生したときは、直ちにタンピング等を行い、これを除去する必要がある。

解答と解説: 

答え--- 2

寒中コンクリートのひび割れを抑制するには温度降下速度を緩やかにすることは基本である。


No26 擁壁に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 主として土圧や地震時慣性力などからなる滑動力に対し、底版と支持地盤の間に生じる滑動抵抗力を等しくすれば、擁壁は安定し、安全である。
2 擁壁の伸縮目地は、無筋コンクリート構造物では10m以下、鉄筋コンクリート構造物では15 〜20 m の間隔で設け、その位置では鉄筋を切断する。
3 擁壁の基礎形式としては、支持地盤等と一体となって挙動する直接基礎が望ましいが、地盤改良等が困難な場合は杭基礎が用いられる。
4 滑動に対する安全率の値が満足できない場合は、原則として、底版幅を変化させて安定を図る。

解答と解説: 

答え--- 1

滑動抵抗力は主として底版下面と支持地盤の間に生じるせん断抵抗力を考えるが、 滑動抵抗力に対する滑動力の安全率は常時で1.5以上、地震時でも1.0以上必要である。



No27 下記の条件により雨水流出量(m3/sec)の計算をした場合の値として、正しいものはどれか。
ただし、合理式で計算するものとする。
   〔条件〕
・流出係数=0.2
・降雨強度=100 mm/hr
・排水面積=7,920 m2
1 0.011
2 0.044
3 0.11
4 0.44

解答と解説: 

答え--- 2

合理式による雨水流出量は、雨水流出量(m3/s)=1/360×流出係数×降雨強度(mm/hr)×排水区域の面積(ha)で求める。式を代入すると、
雨水流出量=1/360×0.2×100×0.792=0.044になる。


No28 次の(イ)〜(ニ)のうち、木材の接合に関する記述として、適当なものの個数はどれか。
(イ) ほぞ差しとは、材の木口にほぞをつくり、他材の側面のほぞ穴に差し込むことをいう。
   (ロ) 留めとは、二つの材がL型に直交する場合には、隅の継目を45°に切り合わすことをいう。
   (ハ) 仕口とは、二つ以上の部材を直角又はある角度をなして接合する部分をいう。
   (ニ) 継手とは、木材を長手方向に継ぎ合わせた接合部をいう。
 1  1個
 2  2個
 3  3個
 4  4個

解答と解説: 

答え--- 4

すべての記述が正しい。



No29 茶室に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1  杉、檜、さわらなどを薄く削った木片により屋根を葺いたものをこけら葺という。
2  台目切の場合に、点前座と客座との間の炉隅に立てる柱を中柱という。
3  亭主側の出入口であり、亭主が点前をする際の出入口を給仕口という。
4  外露地に設けられ、客が連客を待ったり、席入りの準備をするための建物を寄付きという。

解答と解説: 

答え--- 3

茶室の給仕口(きゅうじぐち)とは、懐石を出す場合など点前以外で客座に入るときの出入口のこと。亭主が点前をするときの出入口は茶道口(さどうぐち)である。



No30 公園内の電気設備工事に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 公園の敷地内へ低圧架空引込線を管理用園路を横断して引き込む場合に、電線までの高さを路面上5.0 m とした。
2 照明灯の接地極を埋設する場合に、なるべく湿気の少ない場所を選んで、上端が地表面下0.5 m の深さになるように埋設した。
3 地中配線のため硬質ビニル管を布設する場合に、底部に良質土を cm程度敷均し、同質の埋戻し土を1層の仕上り厚が30 cm となるよう均一に締め固めた。
4 地中において低圧電線と高圧電線を交差させる場合に、20 cm 離して布設した。

解答と解説: 

答え--- 2

照明灯の接地極を埋設する場合、上端が地表面下0.75 m 以上の深さになるように埋設する。湿気の多い場所の方が放電しやすいので接地効果が高い。



No31 給水工事に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 給水管の漏水によるサンドブラスト現象などによって他の埋設管に損傷を与えないよう、給水管を他の埋設管より50 cm 離して埋設した。
2 配水管から給水管を取り出す場合に、配水管の直管部にサドル付分水栓を取り付けた。
3 管理用園路に布設する口径100 mm の給水管に、管の誤認を避けるため明示テープを取り付けた。
4 井戸水の水質検査を行った上で、給水管に井水管を直結して切替え使用できるようにした。

解答と解説: 

答え--- 4

給水管に井水管を直結して切替える使用はクロスコネクションとなり、法で禁止されている行為である。


No32 「公共工事標準請負契約約款」に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 発注者は、約款に定める報告のうち、軽微な事項に関しては、口頭で受けることができる。
2 受注者は、不可抗力による損害の状況が発注者により確認されたときは、その損害による費用の負担を発注者に請求することができる。
3 発注者は、監督員を置いたとき及び変更したときは、その氏名を受注者に通知しなければならない。
4 受注者は、工事の施工部分が設計図書に適合しない場合において、監督員がその改造を請求したときは、当該請求に従わなければならない。

解答と解説: 

答え--- 1

約款に定める請求、通知、報告、申出、承諾及び解除は、書面により行わなければならない。軽微は関係ない。


No33 公共工事における請負工事費のうちの共通仮設費に含まれないものはどれか。
1 機械器具の運搬に要する費用
2 品質管理のための試験に要する費用
3 労働者宿舎や材料保管場の営繕に要する費用
4 事務用消耗品や参考図書の購入に要する費用

解答と解説: 

答え--- 4

事務用消耗品、新聞、参考図書等の購入費などは現場管理費であり、共通仮設費ではない。


No34 建設副産物の適正処理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 元請業者は、運搬や処分を外部に委託する場合、マニフェストを交付して、建設廃棄物の追跡管理を的確に行わなければならない。
2 元請業者は、再生資源利用計画及びその実施状況の記録を、工事完成後1年間保存しなければならない。
3 建設発生土は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に定める産業廃棄物に該当するので、同法に基づく許可業者に処分を委託することができる。
4 建設発生木材は、原則チップ化等により再資源化しなければならないが、運搬に要する費用等の経済性の制約が大きい場合は、縮減(焼却)を行うことができる。

解答と解説: 

答え--- 3

建設発生土は産業廃棄物に該当しない。


No35 工程、原価、品質の一般的な関係を表した下図の「X軸」、「Y軸」、「Z軸」を示す語句の組合せとして、適当なものはどれか。
ただし、矢印の方向は、
原価については、高い
工程については、はやい
品質については、良い を表している。
  (X軸)   (Y軸)   (Z軸)
 1 工程   ---- 品質    ---- 原価
 2 品質   ---- 工程    ---- 原価
 3 工程   ---- 原価    ---- 品質
 4 品質   ---- 原価    ---- 工程

解答と解説: 

答え--- 3

工程は原価が低ければ遅くなる傾向になり、原価が高くなれば品質も向上する傾向になり、品質が低くなれば工程も遅くなる傾向になる。


No36 施工計画に関する次の(イ)〜(ハ)の記述のうち、適当なものを全て示したものはどれか。
 (イ)  仮設備計画では、労働安全衛生法等の基準に合致するよう、仮設備の種類、数量及び配置と、それらの維持、撤去及び跡片付け等を計画する必要がある。
 (ロ)  労務計画では、作業員の安全確保のため、現場における安全訓練・教育の方法等を計画する必要がある。
 (ハ)  出来形管理計画では、管理すべき構造物の形状寸法とそれらに要求される精度を明らかにし、管理基準を常に満足させるように施工を誘導していくことのできる計画とする必要がある。
   
1 (イ)、(ロ)
2 (イ)、(ハ)
3 (ロ)、(ハ)
4 (イ)、(ロ)、(ハ)

解答と解説: 

答え--- 2

安全訓練・教育は安全計画が適当。



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