28年度二級管工事施工管理技士　問題と解説

Ｐａｇｅ2

	※ 問題番号No. 7 からNo.23までの17問題のうちから9 問題を選択し、解答してください｡

No11	パッケージ形空気調和機に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1	天井カセット形では、ドレン配管の自由度を高めるためドレンアップする方式のものが多い。
2	ヒートポンプ式には、空気熱源ヒートポンプと水熱源ヒートポンプがある。
3	ヒートポンプ式では、屋外機を屋内機より高い位置に設置することはできない。
4	ガスエンジンヒートポンプ式は、エンジンの排熱が利用できるため寒冷地にも適している。
	解答と解説: 答え---　3 パッケージ形ヒートポンプ方式であれば密閉式で大気開放など関係ない。よって低い位置、高い位置に関係なく設置する事ができる。

No12	温水暖房における膨張タンクに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1	密閉式膨張タンクを用いる場合には、安全弁などの安全装置が必要である。
2	密閉式膨張タンクは、一般に、ダイヤフラム内に封入された空気の圧縮性を利用している。
3	開放式膨張タンクは、装置内の空気の排出口として利用できる。
4	開放式膨張タンクに接続する膨張管は、循環ポンプの吸込み側には設けない。
	解答と解説: 答え---　4 開放式膨張タンクは大気に開放しているので、循環水経路内の最上点より上に設置する必要がある。接続する膨張管は、循環ポンプの吸込み側に接続するもので、逆に吐出し側に取り付けると配管の何処かで大気圧を下回る可能性が出るので不適切。

No13	換気設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1	厨房の換気に、給排気側にそれぞれ送風機を設けた。
2	ボイラー室の換気に、給排気側にそれぞれ送風機を設けた。
3	便所や浴室の換気に、排気側のみに送風機を設けた。
4	有害なガスが発生する部屋の換気に、給気側のみに送風機を設けた。
	解答と解説: 答え---　4 有害なガスが発生する部屋の換気は第三種換気が原則。給気側のみに送風機を設けるのは第二種換気で、その場合、他の室などに汚染空気が流れるので好ましくない。

No14	床面積の合計が100 m²を超える住宅の調理室に設置するコンロの上方に、図に示すレンジフード（排気フードⅠ型）を設置した場合、換気扇等の有効換気量の最小値として、「建築基準法」上、正しいものはどれか。

	ただし、 K：燃料の単位燃焼量当たりの理論廃ガス量［m³/(kW・ｈ)］ Q：火を使用する設備又は器具の実況に応じた燃料消費量［kW］
1	2KQ［m³/h］
2	20KQ［m³/h］
3	30KQ［m³/h］
4	40KQ［m³/h］
	解答と解説: 答え---　3 S45告示1826号により定められている。係数で、排気口のみは40KQ、排気フードⅠ型は30KQ、排気フードⅡ型は20KQ、煙突は2KQである。

No15

上水道に関する文中、

内に当てはまる用語の組合せとして、適当なものはどれか。

給水管を不断水工法により配水支管から取り出す場合、一般に、給水管の口径が25 mm以下のときにはサドル付分水栓、75 mm以上のときには

によって取り出す。この給水管及びこれに直結する給水用具を、「水道法」上、

という。

解答と解説:

No16	図に示す排水に用いられるますの名称として、適当なものはどれか。

1	ためます
2	ドロップます
3	雨水浸透ます
4	トラップます
	解答と解説: 答え---　4 封水があるものは「トラップます」が適当。

No17	給水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1	クロスコネクションとは、飲料水配管とそれ以外の配管とが直接接続されることをいう。
2	ウォーターハンマーを防止するため、給水管にエアチャンバーを設置した。
3	水道直結増圧方式の給水栓にかかる圧力は、水道本管の圧力に応じて変化する。
4	水道直結増圧方式は、高置タンク方式に比べて、ポンプの吐出量が大きくなる。
	解答と解説: 答え---　3 水道直結増圧方式とは、本管から引き込まれた給水管に増圧ポンプを直結し、給水管内の水圧を増圧するものである。一旦増圧ポンプで縁が切れるので水道本管の圧力変化は供給される給水管には影響しない。

No18

給湯設備に関する文中、

内に当てはまる数値、用語の組合せとして、適当なものはどれか。

ガス瞬間湯沸器の能力は、一般に号数で呼ばれ、水温の上昇温度を

℃とした場合の出湯量1L/minを1号としている。
住宅のシャワーなどへの給湯用には、

が適している。

解答と解説:

No19	排水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。

1	間接排水とする水受け容器には、トラップを設けない。
2	ドラムトラップは、非サイホン式のトラップである。
3	排水横主管の管径は、これに接続する排水立て管の管径以上とする。
4	サイホン式のトラップは、封水が少なく、非サイホン式のトラップに比較して封水が破れやすい。
	解答と解説: 答え---　1 間接排水を受ける水受け容器は、容易に接近できるところに設け、トラップを取り付ける。