平成23年度 2級土木施工管理技術検定試験  学科試験問題 Page6

※ 問題番号No.43〜No.61 までの19 問題は必須問題ですから全問題を解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No 53 労働安全衛生規則上,事業者が足場の組立て等作業主任者に行わせる事項に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
1 足場に係る作業中に,強風や大雨等の悪天候のため,作業の実施について危険が予想されたときは作業を中止する。
2 足場の設置又は解体(補修を含む)時は,足場に関する材料の損傷等欠点の有無を点検し不良品を取り除く。
3 足場に係る作業の方法及び労働者の配置を決定し,作業の進行状況を監視する。
4 器具,工具,安全帯等及び保護帽の機能を点検し,不良品を取り除く。

解答と解説: 

答え--- 1

作業の実施、中止の決定は作業主任者でなく、元方の事業者が判断する内容である。
(労働安全衛生規則第564条)
足場の組立て等作業主任者の職務は、(労働安全衛生規則第566条)
一  材料の欠点の有無を点検し、不良品を取り除くこと。
二  器具、工具、安全帯等及び保護帽の機能を点検し、不良品を取り除くこと。
三  作業の方法及び労働者の配置を決定し、作業の進行状況を監視すること。
四  安全帯等及び保護帽の使用状況を監視すること。

No 54 土留め支保工を設置して,深さ2m,幅1.5 mを掘削する工事を行うときの対応に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。
1 地山の掘削作業主任者は,ガス導管が掘削途中に発見された場合には,ガス導管を防護する作業を指揮する者を新たに指名し,ガス導管周辺の掘削作業の指揮は行わないものとする。
2 鉄筋や型枠等の資材を切ばり上に仮置きする場合は,土留め支保工の設置期間が短期間の場合は,工事責任者に相談しないで仮置きする事ができる。
3 掘削した土砂は,埋め戻す時まで土留め壁から2m以上はなれた所に積み上げるように計画する。
4 掘削した溝の開口部には,防護網の準備ができるまで転落しないようにカラーコーンを2mごとに設置する。

解答と解説: 

答え--- 3
「工事責任者に相談しないで」みたいな記述は誤りの典型です。
又、転落防止の計画は着手前からすべきであり、カラーコーンのように容易に移動できるようなものは不可です。(労働安全衛生規則361条)
ガス導管が掘削途中に発見された場合、最初に事業者へ連絡する。ガス導管を防護する作業を指揮する者を指名するのは事業者であり、地山の掘削作業主任者の業務ではない。
(労働安全衛生規則362条)

No 55 労働安全衛生規則上,事業者が行う建設機械作業の安全確保に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
1 車両系建設機械の転落,地山の崩壊等による労働者の危険を防止するため,あらかじめ,当該作業に係る場所について地形,地質の状態等を調査し,その結果を記録しておかなければならない。
2 運転中の車両系建設機械に接触することにより労働者に危険が生ずるおそれのある箇所には,原則として労働者を立ち入らせてはならない。
3 車両系建設機械を用いて作業を行うときに,乗車席以外の箇所に労働者を乗せる場合は,当該車両系建設機械の運転者の死角に入らない場所に乗せなければならない。
4 岩石の落下等により労働者に危険が生ずるおそれのある場所で車両系建設機械を使用するときは,当該車両系建設機械に堅固なヘッドガードを備えなければならない。

解答と解説: 

答え--- 3
乗車席以外の箇所に労働者を乗せてはならない。(労働安全衛生規則151条の13)


No 56 品質管理における品質特性と試験方法との次の組合せのうち,適当でないものはどれか。
[品質特性] [試験方法]
1 路盤の支持力 …………… 平板載荷試験
2 土の最大乾燥密度 …………… 単位体積重量試験
3 コンクリート用骨材の粒度 …………… ふるい分け試験
4 加熱アスファルト混合物の安定度 …………… マーシャル安定度試験

解答と解説: 

答え--- 2
土の最大乾燥密度を品質特性とする試験方法は締め固め試験である。



No 57 品質管理に用いるヒストグラムに関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 ヒストグラムは,長さ,重さ,時間,強度などをはかるデータ(計量値)がどんな分布をしているか見やすく表した柱状図である。
2 ヒストグラムは,安定した工程から取られたデータの場合,左右対称の整った形となるが異常があると不規則な形になる。
3 ヒストグラムは,時系列データと管理限界線によって,工程の異常の発見が客観的に判断できる。
4 ヒストグラムは,規格値を入れると全体に対しどの程度の不良品,不合格品が出ているかがわかる。

解答と解説: 

答え--- 3
手順は
ヒストグラムはパレート図や管理図、特性要因図などであり、工程管理には利用することは一般的に考えられない。「時系列データと管理限界線によって」とあるので管理図のことである。客観的に判断できることは材料などの品質異常の発見である。



No 58 JIS A 5308レディーミクストコンクリートの受入れ検査の判定に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 荷卸し地点の塩化物含有量は,塩化物イオン量は原則として0.30 kg/m3以下である。
2 スランプ,空気量が許容差内であれば,材齢28日の圧縮強度試験供試体9本の製作は省略できる。
3 空気量の許容差は,コンクリートの種類に関係なく±1.5% である。
4 購入者が指定したスランプが8cm の場合は,スランプの許容差は±2.5 cmである。

解答と解説: 

答え--- 2
スランプ,空気量が許容差内などで試験供試体の省略する規定はない。


No 59 盛土の締固め管理に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 自然含水比が施工含水比の範囲内であれば,含水比の調節が必要である。
2 締固め管理の方法には,品質規定方式と工法規定方式がある。
3 盛土の締固めは,土の構造物としての強度特性向上や完成後の盛土自体の圧縮沈下量をおさえるために行う。
4 現場での密度測定の方法には,砂置換法やRI 計器による方法がある。

解答と解説: 

答え--- 1
自然含水比が施工含水比の範囲内であれば,含水比の調節は不要である。


No 60 環境影響評価法に関する下記の文章のに当てはまる適切な語句の組合せとして,次のうち適当なものはどれか。
   環境影響評価とは,土木工事など特定の目的のために行われる一連の土地の形状変更ならびに工作物の新設及び増改築工事など事業の実施について,環境に及ぼす影響の調査, ,評価を行うと共に,その事業に関する環境の保全のための措置を検討し,この措置の環境に及ぼす影響を総合的に評価することで,が工事の前に環境影響評価を行うものである。
   
(イ) (ロ)
1 説明 …………… 事業者
2 説明 …………… 請負者
3 予測 …………… 事業者
4 予測 …………… 請負者

解答と解説: 

答え--- 3
環境に及ぼす影響の調査,予測 ,評価,環境の保全のための措置を検討し,影響を総合的に評価することで,事業者が工事の前に環境影響評価を行うものである。

No 61 建設工事から発生する廃棄物の種類に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 工作物の除去に伴って生じたコンクリートの破片は,産業廃棄物である。
2  工作物の新築,改築又は除去によって生じた木くずは,一般廃棄物である。
3  廃ビニール,廃タイヤは,産業廃棄物である。
4  飛散性アスベスト廃棄物は,特別管理産業廃棄物である。

解答と解説: 

答え--- 2
廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令2条に産業廃棄物は何かが記載されている。
工作物の新築,改築又は除去によって生じた木くずは,産業廃棄物である。



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